『泊りでGO!GO!part9』 〜夏がはじまる日〜 【1日目】 2週間連続の泊り込み釣行。 一見、なんて贅沢かつ、お気楽なヤツなんだ、と、思われそうだが、 僕の心の中は、この連日の暑さからはほど遠い、梅雨空のようなものだ。 なんたって先週、あのバスフイッシングのメッカ「琵琶湖」で3日間釣りをして、 バスノーキャッチだったのだから、これは失敗としか言いようの無いものだろう。 でも、失敗があったという事は、そこには反省がある訳で、 また新たな作戦を胸に「滋賀県」へ向かったのだった。 さて、何故、「琵琶湖」ではなく「滋賀県」なのか? 実は今回は「琵琶湖」そのものよりも「流入河川」を重点的に攻めるつもりだからだ。 この暑い中、琵琶湖本湖に入れ込むのは、ちと危険だろうとの判断だが、 決して琵琶湖から逃げた訳ではない。 僕としてはこれも「苦手琵琶湖克服」の一つ。 「ポイントの持ち駒が増える→ボウズを恐れず通える→ 琵琶湖本湖に通う回数も増える→デカバスGET!」 と、こんな流れを期待しているわけだ。ファーストチョイスは前回発見した 通称「ニゴイ川」。 デカいバスも結構目撃しているので、朝イチなら… と、期待したが、ブッシュの中で、フロッグに一発、空バイトがあっただけ。 相変わらずチラホラバスは見えるが、反応は良くない。 押さえのニゴイも、なんとか一本揚げたが、こちらもシブめ。 先週よりやや水量が減っているのが原因か? いきなりがっかりモーニングだ…。 次に選んだポイントもも、前回の釣行で見つけた川。 まだバスは未確認だが、まず居ると思うし、水量も問題ないし「狙い易い何か」 を見つければ、魚の居場所も絞れるだろう。 一気に上流に移動して「狙い易い何か」を探しながら釣り下る。 すると、僕のポジションの、かなり下流に「流れを大きく変える物」を発見。 その下流部に狙いを絞るため移動。 そこから更に下流へ釣り下って行くと、良い雰囲気になってきた。 が、バイトは無い。う〜ん…居ないのか? 不安になりかけた頃、川から離れた水溜りを発見。 フロッグを投入すると「カポッ!」とバイト!フッキングしなかったが 「居るよ、居るよ〜!」 僕のテンションはアップ。今度は「ノーネイムクランク♯1/0」をキャスト。 速攻ヒット! 「あぁ、あんたか…」 残念、ブルーギル。 でも、これで不安は消えた。間違なくバスも居る。 クランクベイトに食ってきた勇気あるギルを称えて、 この川は「ギル川」と名付けよう。 更に下流部へ。 ルアーをスピナーベイト「クリスタルS1/2oz改・シングルウィローバージョン」 に絞り、スピーディーにチェック。 ニゴイが見えたので、試しにキャストしたら、 近くのシェードからナマズが飛び出してきた! 真っ昼間からハジケた奴だ。 さあ、次こそ本命たのむぞ〜と対岸のブッシュ際へキャスト。 すると、カーブフォール気味にリトリーブをしていた「クリスタルS」に バスが食いついた!ヒット! 久々のバスに興奮気味の僕はひたすらゴリ巻き! 岸辺のブッシュから強引にブチ抜いた! 35cm弱か。 スピナベばっくり! いやー、信じて投げ続けた甲斐があった! こんなに嬉しい「30cm級」は久し振りだ。これぞ新規開拓の醍醐味だろう。 しかも、川バスらしいナイスバディー、顔もほころぶってモンだ。 さらにキャストを続け、橋の下へやってきた。 日影で涼しく、快適に釣りが出来るうえ、 バスも付きやすい最高のポイントのハズ… が、バイトは無い。 「そんなハズは無いっしょ〜」 と、新製品「ゲーリー・シュリンプ」をジグヘッドに付けてキャスト。 やっぱり居た! 先程とほぼ同サイズのナイスミドルだ。 その後、「クリスタルS」で、もう一本追加。 一通り探って、 このポイントは読めた(ホントかよっ!)。 お盆休みの頃は、サイズも数も更に期待出来るだろう。 楽しみなポイントだ。 その後、さらに新規開拓を試みて、初めてのエリアまで車を走らせたが、 新たな収穫はなく初日終了。 しかし暑い日だった…いつものようにスーパー銭湯へ行くと、 やたらと若い団体さん達がいた。 そういえば今日、琵琶湖は「鳥人間コンテスト」だったのでその影響だろう。 「鳥のように空を自由に飛びたい」… おそらくは人類が「今の形」になった頃から続く、 永遠の憧れではないか?歌の歌詞にもよく登場するし、 子供の頃に、そんな事を口にした人も多いはず。 なんともピュアなものだ。 それに引き換え「ニセモノの餌で魚を釣りたい」… なんとも小賢しい、と言われそうだ…でも、釣りというは、 人類の持つ「狩猟本能」が関係していると言うし、 「ニセモノの餌で釣る」という、小賢しさや、遊び心も、 これはこれで人間の真実の一つなのかもしれない… そんな事を考えながらネットカフェで眠りについた。 『泊りでGO!GO!part9』 〜夏がはじまる日〜 【2日目】 今日の予定も、昨日と同じく、朝イチに手堅そうなポイントへ入り、 その後は新規開拓にあてるつもり。 まずは通称「RMパット地帯」。 今回の釣行で唯一の「琵琶湖本湖」のポイントだ。 ここ数回の釣行で、バイトの多さでは圧倒的なモノがあるのだが、 着いてすぐイヤな予感が… パット地帯に流れ込む水路の流れが止まっているのだ。 前回の反省から、朝イチはオープン地帯を、普通にプラグ等で攻めたがダメ。 日が上ってからはパット攻め。 これもダメ。やはり、水の動く場所の魚は水の動きに敏感なのだろう。 が、これでこのポイントは読めた(ホントかよっ!)。 8月後半〜9月初旬頃、まとまった雨が降り、 落ち着いたあたりで一つのピークを迎えるだろう…多分ね…自信無いけど。 次は予定通り、流入河川系のポイントを探る。 地図で目星を付けたポイントに水が無かったりで、 思ったように開拓がはかどらないが、 とりあえず通称「Y川」を下流から釣り上ってみる事に。 橋の上から覗くとバスにベイトが追われていた! 早速キャスト。チェイスのみだったが、期待出来そう。ここは粘らず移動。 しかし、甘くない。上流へ行くほど、どんどん浅くなってきた。 こりゃダメかぁ?と、思ってたら、沢山の魚が波紋をたてて泳ぎ周っている。 動きからするとハスだろう。こんな事もあろうかと、 ボックスに忍ばせておいたスプーン「ヘブン5g」。 いきなり猛チェイス!激バイト!フッキングしなかったり、バラシも多かったが、 楽しめた。 やはりハスはカッコいい。 高活性時のルアーへの反応は素晴らしいモノがある。 秋になったらまた来よう。そして食おう。 さらに「Y川」を釣り上る。市街地にさしかかると水深も出てきた。 ダラダラ流しても効率が悪いので、地図で流れ込みを探し、 美味しそうな所だけをチェック。 すると、「コツン!」と空バイト!よ〜し、ヤったるぞ〜と、気合いを入れ直す。 が、ここで突然、爆風が!急に荒れてきた。後で知ったのだが、 この付近は「竜巻注意報」まで出たようだ。 残念だが、今日はこれくらいにしておこう。 車で走り出したら、じきに雨も降り出した。 さて、まだ家に帰るにはもったいない時間。 僕のホームグランドの一つ「養老エリア」へ寄る事に。 開拓中の「滋賀県」とは違い、実にスムーズに事が運ぶのは良いが、 釣れるかどうかはバスの気分次第。でも、ラッキーな事に、 この日はゴキゲンだったようだ。 アシ際へキャストした 「リアクションイノベーションズ・スワンプドンキー改・養老スペシャル」の下で 黄金の魚体が「ギラッ!」音も無く、ルアーを吸い込んだ! 落ち着いてラインスラッグをとりフッキング! 「ゴツン!」 EXヘビーロッドと、PEラインと、デカバスの組合わせは、 腕に堪える…が、これは幸せの重みってヤツだ!ヒット! モタモタしてると足元のアシに突っ込まれる。強引ファイトでキメた! 「幸せってのは、時に重いモノなんだね…」 48cm! さすが信頼と実績のホームグランド! ここで綺麗に終わると言うのも悪くないが、やはり欲も出る。 プラグで釣りたい…で、「クレイジークロウラー」をキャスト。 速攻で「ガボッ!」が、ノらず、 フォローで「ゲーリー・ファットベビークロー」のジグヘッドリグをキャスト… これまた速攻ヒット! 35cm位か? OK!いいでしょう! さすがに次は無いかなーと、思いつつも、キャストを続ける。 最近、フロッグと言う「スワンプドンキー」ばかりだったが、 他のフロッグはどうだ? と、「カンジインターナショナル・クランキンフロッグ」を試す。 クランキングと、言うより、ダーター的に動かすと… 「ガボッ!」 ヒット!コイツもなかなかのサイズ!なかなかのパワー! 「マッスルぅ〜!」 41cm!サイズより、体型が素晴らしい。 これがヒットルアー「クランキンフロッグ」だ! …て、ボディがめくれ上がっちゃって、何が何だかサッパリわからんよ…。 養老エリアへ来て、1時間足らずの結果がコレだ…泊り込みまでして、 滋賀県に入れ込んだ時間は何だったのだろうか? 先週なんて3連休まで捧げて… でも、これもある程度、覚悟の事。手堅いホームグランドがあるにもかかわらず、 あえて未知のフィールドへ行きたくなる時もあるのだ。 それはある意味、ずっと人類が抱き続けた「空への憧れ」に どこか似ているのかもしれない。 だから、自分の足で見つけたポイントでの、 最初の一匹には『ピュア』な感動があるのだろう。 さらに、「デカいの釣りたい」「いつもと違うルアーで釣りたい」 といった『小賢しさ』や『遊び心』も満たす事が出来れば最高だ。 そういう意味では、今回の釣行は、しんどい部分もあったが、 まぁ、良かったと思う。これで僕の中の梅雨空は消え去ったようだ。 「雨降って地固まる」…良い言葉だ。前回のショボい釣果も、 さらに高く飛ぶ為の下地作りだったのだ。 そう、今まさに、心は真夏の空へ“takeoff…” (どうせ、すぐ夕立だよ〜) 〈タックル〉 ■ロッド:パワーハント69XHW ■リール:クラド200DHSV ■ライン:スーパーパワーフィネス5号 ■ルアー:スワンプドンキー改・養老スペシャル
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