<詳細> <詳細> ふと、バックミラーを覗くと、車の水飛沫で虹が出来ている。 これは希望への掛け橋てヤツなのか? 「何かが起りそうだ…そう、何かが…」 なんせ、ついさっきまでフロントガラスを激しく叩いてた雨で 「今日は止めよかな…どうせ多分ボウズだし…」 と、弱気になっていた自分を押し退けて 「行けっ!行ってしまえっ!」 と、車を高速道路に放り込んだ途端、太陽まで出てきたのだから 気分的に悪い訳はない。 今年の2月は何度か週末、雪に見舞われ久し振りのバッシングだ。 「今年こそ冬バスGET!」 と、思っているうちにもう3月になってしまった。 しかし、何故、僕は寒いこの時期のバスを釣る事が出来ないのか? 「ヘタだから」 と、言ってしまえばそれまでなので、ここは一つ冷静に考えてみる。 多分、普段、ハイシーズンに、シャロークランクやトップなどで、 悪く言ってしまえば「雑」な釣りばかりしているツケではないか? まぁ、基本的にそんな「雑」な釣りが好きなので仕方無いが、 これは例えれば、3回勝負のジャンケンで「グー」と決めたら 「グー」しか出さない、てのに似てる。 相手の心理を読む事も無く、勝つか負けるかは「パー」か「チョキ」を 選ぶ相手の気分次第だけで決まるという事だ。 それではマズいって事で雑誌などで知識を仕入れて、 慌ててスピニングタックルを持ち出したり、 「メタル系」や「サスペンドシャッドorロングビルミノー」を 買いこんだりするのだが、所詮、このバイトの少ない時期、 板に付いてない釣り方では自信を持ってやりきる事が出来ないのだ。 特に技巧派が好む「サスペンドシャッドorロングビルミノー」は ヘタに雑誌なんかで勉強しようとすると「なんちゃらアクション」だの 「ほにゃららリトリーブ」だので余計に悩み、自信を持って投げ倒す事も出来ず 「釣れん!」 と、なる。 まぁ、こういう事は、何年か前まで、 販売→即売切れの「プロのトーナメントウェポン」とやらが今では 中古ルアーコーナーで「バナナのふさ」状態なのを見ると僕だけではないのだろう。 そこで今回はサスペンドシャッドを使うにしても、小難しい考えは排除して、 サスペンドシャッドを「サスペンドルアー」と考えず、「優しいアクションで、 ゆっくり引けるクランクベイト」と解釈する事にした。 つまり、ロッドワークではなく、あくまでリトリーブ主体で使うというだ。 もともとクランキングは好きなのでこれならなんとかやりきれそうだ。 そして池に到着。前回も最初のポイントに選んだ「ハンミョウ池」だ。 まぁ、いくら作戦を考えてきても、池のコンディションを分析しない訳には いかないだろう。推理なきイメージなど妄想でしかないのだ。 水位、やや上昇。水の色、前回よりクリアー。前日は穏やかで、今日は少々風有り。 水温6℃弱。さあ、ここで僕が弾き出した答は? 「うーん…よく分からんからとりあえず投げるか…」 なんじゃそりゃ。まぁ、まずは予定通りサスペンドシャッドを投げてみよう。 信頼のメーカー、ノリーズの「リップラップシャッドSP」だ。 僕は特に、田辺プロのファンという訳ではないが、 ノリーズのルアーは何故かツボにハマるものが多い。 この「リップラップシャッドSP」は重量が6gクラスのシャッドにしては 重めで9・3gあり、僕のような基本的にほぼベイトタックルオンリーで、 ソフトルアーを使う程でもないが、 釣りをスローダウン&パワーダウンさせたい時にはもってこいだ。 とりあえず、これで護岸エリアを端から端までやりきってみよう。 「『Keep・Casting』ですよね、田辺さん…」 会った事もない方に心の中で話し掛けてしまう。僕はよくあるのだ。 が、意外にも結果は早くでた。 数10m先、レフトサイドのポイント(岬)のブレイクを、ダウンヒルで、 ボトムをノックしながら、デッドでスローなリトリーブしていると 「コツン!」と、バイト! ヒット!て、ルー大柴かよっ! と、ツッコむ間も無く、明確なアタリの割には、 ほとんどファイトらしいファイトも見せぬままキャッチ。 激チビだが、無事、2008年度初バスキャッチだ。 この一匹は価値ある一匹だ。 より、自信を持って「サスペンドシャッド引き倒し」を実行出来る。 護岸沿いを移動しながら投げまくり、 ノーバイトのままついに端まできてしまったが、護岸の端は期待大だ。 池の水量を調節する為の何か(?)の沖にキャスト。 そしてその何か(?)の前をルアーが通った時「ぐに〜」と、 まるで雑巾でも引っ掛けたような、それでいて生命感のある感触が!ヒット! 「おおっ!マジっすか!」 やはり、低水温の為か動きは鈍いが、なかなかの重量感! ハラハラしながら寄せるも、一度もジャンプせず無事キャッチ。 「やったー!」 39cm! まぁ、大騒ぎするサイズじゃないが、 去年、この「ハンミョウ池」での最大サイズも39cmだったので上出来だろう。 しかし、明らかにバスの動きは鈍いにもかかわらず、 ルアーは、ほぼ完全に口の中だ。 『こんな食い方をするってことは合ってるって事だろ?』 と、田辺プロが囁いた気がした。これぞサスペンドシャッドの威力なのか? そしてさらに、グラスロッドの「マキ・モノ」の恩恵もあったと思われる。 「『ロッドは曲がる事によって機能する』自分もそう思いますよ、島津さん!」 会った事もない方に心の中で話し掛けてしまう。僕はよくあるのだ。 その後はノーバイトで「小学校池2」と「チビ池」にも行ってみたが、 全くノー感じ。どうする?また「ハンミョウ池」へ戻り、 ライトリグでさらにスローに探ってみるか?が、 『小さくまとまるなよ』 との、田辺先生のお言葉に従い、高速でエリアを変え「H池」で 更なる可能性を追求してみる事に。 が、水温4℃台の「H池」の前には可能性もクソも無く、あえなく完敗。 はい、終了〜。まぁ、でも、なんとか初バスもGET出来たしひと安心だ。 しかも、3月になったとはいえ、水温5℃台の野池で、 サスペンドシャッドのデッドスローリトリーブで、 というのは僕にとって進歩を感じれた日となった。 田辺プロの言葉を借りれば『持ち駒』が増えたってヤツだ。 そして帰り道、夕飯で悩みながら車を走らせてたら桑名市まで戻ってきてしまった。 『Keep・迷ってりing』てヤツだ。 そして国道1号線を走行中、偶然「川出商店」というラーメン屋を発見。 名前だけは聞いた事があったが、こんな所にあったのは知らなかった。 カウンターオンリーの店内は満員のようだ。 『こんなに混んでるってことはうまいって事だろ?』 と、田辺プロばりの推理でここに決定。 トンコツを主としたスープに背脂がたっぷりで、麺は太く、 なかなかストロングなラーメンだ。 まぁ、トンコツジャンキーが喜ぶ感じとは少し違うが、悪くない。 また来る価値はアリと睨んだ。ラーメン屋巡りも、 ルアーも、コツコツ続けていれば『持ち駒』は増えていくものだね。 〈タックル〉 ■ロッド:マキ・モノ63M ■リール:アンタレスAR ■ライン:アップグレード12lb ■ルアー:リップラップシャッドSP
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