PSPに対する第一印象

 史上最大のキャラクター商品『FF10−2』が200万本を売り、セガとサミー・ナムコとの合併が白紙になり、業績不振でカプコン・岡本吉起氏が専務を辞任し、「バイオハザードはGCのみで出す」といっておきながらPS2でバイオのネットゲームを出すなど、恐慌といってもいいこのゲーム業界にまたもや衝撃のニュースが飛び込んできた。
 あのSCEが携帯ゲーム機「PSP」を出す。
 このニュースを聞いたとき、最初はネタだと思った(はじめて見たのが2ch・ゲーハー板だったせいもあるが)。かつてポケットステーションが『どこでもいっしょ』だけで終わったというのもあったし、あのゲームボーイアドバンスに勝負してマジで勝てるはずがない。そう思い込んでいた。しかし、2004年に発売するという。まさに衝撃のニュースだ。
 しかし、冷静に考えてみよう。かつてプレイステーションがSFC・N64を打ち破ったときのようにPSPが天下を取れるかと思うと不安になってくる。
 まず、携帯ゲームにまでポリゴンを持ち込んだということだ。確かに「携帯」という分野だけで考えれば衝撃的だろうが、すでにPS・PS2・その他諸々の据え置き機でポリゴンを見慣れている人間にとってはあまり珍しくもない。携帯ゲームだけは2Dのままでいてほしいと思う。そのほうがすみわけもしやすいだろうし。
 次に豪華なスペック。
 16:9のディスプレイ(2.9型らしい)。MPEG4を使用したムービー再生機能。3Dサウンド対応。USB2.0端子・メモリースティックスロット標準装備。
 ……これだけそろえたらいくらかかるんだろう。世は、安ければそれでいいというデフレ時代なのに、考えただけでも寒気がする。くれぐれもGBAの2倍を超えないように祈る。
 最後にやっぱりソフト。
 GBAのときは、ポケモンだのマリオだのカービィだのといった安全パイがあったから、良かった。しかし、PSPの場合はSCEがどんなソフトを出すか検討がつかない(「どこでもいっしょ」か「グランツーリスモ」あたり?)
 プレステの時も、FFとドラクエが出たから天下を取れることができたのに、SCEのソフトでどれほどユーザーをひきつけるか心配である。まさか『ファイナルファンタジークリスタルクロニクルポータブル』とか『ドラクエモンスターズポータブル』をスクウェア・エニックスが出すとでもいうのか?

 いずれにしても、私としてはちょっと不安の残るPSPの発表であった。
 果たして携帯機にまでポリゴンを持ち込むことはいいことなんだろうか。確かに2DだけではGBAに勝てないのは解るけれど、それなら無理して携帯機に参入しなくても……と思った。

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