今週の水曜(おとつい)、会社からの帰り際のコンビニで、私は『探偵学園Q』を読もうと少年マガジンを手にとった。表紙には「赤松健一年半ぶりの新連載!」と書かれていた。それを最初に見たときは別に何も感じなかった。
私は元々マガジンには縁が薄く、まともに読んでいた作品は「金田一少年の事件簿」と「探偵学園Q」くらいしかない(『巨人の星』と『あしたのジョー』は別格ね)。だから、赤松氏の出世作である「ラブひな」も名前しか知らないし、赤松氏にしても「美少女をモーニング娘。のごとくたくさん出す漫画家」くらいの認識しかなかった。
それでもどんなものかと思い、一読してみるとびっくり。そのタイトルは『魔法先生ねぎま!』。「30人の女子生徒とおりなすラブコメディ(うろ覚え)」である。赤松氏といえば赤松氏らしいが、それにしても30人は出しすぎではないだろうか。これはエッセイのネタにできると思い、読んでみることにした。
内容は、魔法学校を卒業して人間界で修行するために女学校へ教師として赴任することになったハリー・ポッター似の主人公ネギ・スプリングフィールド(10)が女子生徒とおりなすコメディである。のはずだが……最初から飛ばしてくれる。主人公のくしゃみで女子高生のスカートがまくれ上がるし、第一ヒロインは主人公の魔法によって服だけでなくパンツまで破かれるし、ヤンマガかアフタヌーンで描いた方がいいんじゃないかと思った。そして、肝心の生徒31人の写真入りのクラス名簿。これを見たときは、よくも31人も描けたなと感心してしまった。
さて、私の第一印象というと……とりあえず、31人は出しすぎ。モーニング娘。じゃないんだから、多く出せばいいってもんじゃない。そんなに出したらキャラを立てられないし、少なくとも10人は埋没してしまうだろうし(全部出す必要もないが)、よほどのマニアじゃないと全員の顔と名前を一致させられないだろう。まさかキャラクターグッズを人数分発売して儲けようというのか?
結論からいうと、『ラブひな』ほどの人気は出なさそうである。キャラクターを多くて20人くらい(理想で12〜15人)に絞らないと、絶対埋没する。
モーニング娘。のブレイク以来、とにかく萌える美少女をたくさん出しとけば売れるだろうという発想で作られたアニメやゲームが増えたが、『ねぎま!』はその極北だろう。そして『ねぎま!』がブームを崩壊させるきっかけになるかもしれない。
もし『ねぎま!』がこけたら萌え美少女のバブルは崩壊するだろうし、逆にヒットすれば今度は40〜50人もの美少女が登場する漫画やアニメが出るかもしれない(それも怖い)。そういう意味で今後の萌え系美少女ブームを行方を占う作品だろう。