日本にはまだ底力があった

 現在、田中耕一氏のノーベル賞受賞のニュースを見ながらこれを書いている。正直言ってびっくりした。年に2人も受賞者が出たということ、3年連続して化学賞で受賞したということに。ありきたりの意見だけれど、私も日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと思った。政治・経済の分野では相変わらずゴタゴタしているけれど、科学の分野では最先端を走っていたということを実感した。
 北朝鮮の拉致騒ぎや株価の低迷などで日本という国に絶望しているところに、突如降って沸いたこのニュース。まだまだあきらめてはいけないという天からのメッセージなのかもしれない。
 そこでふと思った。今現在日本人の科学技術はトップだろうけれど、数十年後にはどうなっているんだろうか。ひょっとしたら、経済と同様地に落ちているかもしれない(バブル時代はすごかったんだよね)。一時の成功におぼれて浮かれてしまうのは日本人の悪い欠点である。今後も初心に返ってマイペースで研究を続けることを祈る。田中氏も受賞の知らせを聞いても最初は信じられなかったようだし、昨日の主役だった小柴氏も「今一番したいことは」とのインタビューに「温泉行って昼寝したい」と答えていた。科学者たるものこれくらいマイペースでないといけないのかもしれない。
 あともうひとつ祈りたいことは、明日を担う科学者を育成するために、子供たちが解りやすく科学を学べるような教育環境を作ること。せっかく科学に興味を持っても学校の授業内容が理解できなかったら元の木阿弥だから(私もそうだった)。
 くれぐれもここ数年のノーベル賞フィーバーに浮かれてバブルで終わらないようにしてほしい。一時の熱に浮かれて、経済の二の舞になったらもう日本を信じられなくなる。

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