ダイエットに王道なし

 最近、ダイエット食品が問題になっている。そう、中国産のダイエット食品で死者も含む多数の被害者を出した事件である。被害者には失礼ながら、こうした事件を目にするたびに、つくづく浅はかだなと思ってしまう。
 確かにダイエットしたいという気持ちは私にもわかる。しかし、やり方があまりにも安易ではないだろうか。当たり前だと思うが、そんなことでダイエットに成功したら誰も苦労はしない。なんでダイエットはもともと苦労を伴うものだということを認めないのだろうか。
 なぜそんなことをいうのかというと、私もダイエットには苦労したからである。

 高校時代、私は自転車で通学していた。山の中にある自宅から平地にある学校まで約5キロの道のりを。行きは下り坂だけだから約15分くらいで行けたが、帰りが大変である。自宅までの長い山道を登っていかなければならないのである。最初は坂道もゆるいので普通に走れるが、あとになると傾斜がきつくなり、走らせるのも困難になっていく。そして最後には押し歩きになるというのがお決まりのパターンである。あの当時で40分くらいかかっただろうか。夏の暑い日も、冬の寒い日も、そんな通学生活を3年間送っていた。
 そのせいか、入学当時は70キロ近くあった体重が3年間で60キロにまで減った。大学時代もずっとこの体重をキープしていた。また、足を鍛えられたせいか、長い時間歩き回るのも苦を伴わなくなった。これは自分の中でも誇らしい記録だと思う。このときから、真のダイエットとは、規則的な運動を長く続けることだと確信した。

 それを考えたら、薬によるダイエットなんでなんてばかばかしいと思ってしまう。安易な方向に走るから罰が当たったんだろう。みんなもっと苦労をしようよ。

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