・あらすじ
前回、英子の目の前で由紀と一緒に行ってしまった竜哉。そして、近くの喫茶店で、由紀は改めて竜哉とは卒業までの仲であり、将来は慎二と結婚するということを竜哉に言った。
一方、傷心の英子は、病院で耕平と出会う。英子は耕平に竜哉の事を聞こうとした。
その夜、竜哉は由紀のことを謝ろうと英子の自宅に寄った。外で竜哉と英子が会うのを見た母・響子(松坂慶子)は竜哉を家に招き入れ、英子を驚かせた。響子は竜哉を歓迎した様子で接し、おまけに英子と行くようにとコンサートチケットまで渡した。
その後、陸上部の練習風景を眺めていた竜哉は、耕平と話すことになった。耕平は、復讐なんかあきらめて陸上部にもどれと説得する。しかし、竜哉は頑として動じない。事業に失敗して若葉銀行から融資を打ち切られて自殺した父親みたいにはならないと心に決めた竜哉は、無理してでも頂点に上ることを夢見ていた。生まれたころから恵まれていた人間にはどんな努力をしても追いつけない。それなら引きずりおろすしかなかった。
竜哉は、由紀の会社・小宮山不動産でバイトをしたいと言い出した。由紀は断ることができずにOKしてしまう。そして、竜哉は小宮山不動産の社史編纂室に配属された。そこで竜哉は以前から面識があった折原(遠藤憲一)と出会う。折原は、小宮山不動産の幹部として活躍していたが、クーデターに失敗し左遷されていた。以前から竜哉の動向に気づいていた折原は、無駄なことをするなと竜哉に宣告する。「策略、女をその気にさせる冷笑家……そんなものは何の役にも立たないんだよ!! 」と。折原は竜哉に昔の自分を重ねていた。
その夜、竜哉は、翌日のコンサートのことで響子に呼び出される。翌日、竜哉は、響子に会いにいった。その時、英子にはコンサートのときに着ていく服を買わせるという名目でうまく追い出していた。そこで竜哉は響子から英子を愛しているかと問い詰められる。竜哉が答えられずにいると、響子は確信したような目で言った。「あなたと一緒にいると将来英子は不幸になる。もし英子のことを少しでも思っているなら二度と近づかないで」と。そしてチケットを破り捨てた。
ショックを受けた竜哉は自暴自棄になって由紀を呼び出す。そしてホテルに誘い込んでそのままやってしまった。一方何も知らない英子はコンサート会場でずっと竜哉を待ち続けていた。
その後、竜哉は由紀を家まで送りにタクシーに乗っていた。その時、タクシーの中からずっと竜哉を待っている英子を目撃して竜哉はショックを受けた。
そして、二人は由紀の家までたどり着いた。しかし、そこには由紀を心配してやってきた慎二が居合わせていて、二人の光景を見てしまった。竜哉のことを不審に思った慎二はこの後、竜哉を尾行した。そして、竜哉が安アパートに入っていったのをみて、竜哉の嘘に気づいた。
アパートの部屋で一人うずくまっていた竜哉は、それでも英子に会いたくなって飛びだしてしまう。「私、人を信じたいんです」という言葉を信じて。
コンサート会場に着いた竜哉は誰もいなかったのを見て崩れこんでしまう。しかし、それでも英子はずっと待ち続けていた。「遅いよ、津川さん」と泣き崩れていた。竜哉は英子を抱きしめた。竜哉はようやく自分の本当の気持ちに気づいた──
・感想
どんどん竜哉の化けの皮がはがれていく様子が面白い。特に今回は由紀には始めから遊びだったと言われるし、慎二には自分の素性を見られたし。これで竜哉がどんな風に落ちていくのかが見ものである。多分、次回あたりで慎二に絶交され、由紀には捨てられ、竜哉の復讐と成り上がりの夢は消え去るだろう。だけど少し化けの皮がはがれるのが早いんじゃないかと思ってしまった。後7話分、これからどうやって物語を進めていくのだろうか。
それから、竜哉の父親が自殺した時期が少しおかしい。前回の放送で父親の十三回忌といっていたが、もしそうだとしたら自殺した時期は1989〜90年頃ということになる。確か当時はバブル景気で金が余っていた時代で銀行はやたらと金を貸し付けていたはずである(それが今になって不良債権になって返ってきてるんだけど)。そんな時代に貸し渋りになるなんて、竜哉の父親はよほど嫌われていたのだろうか。あ、このドラマの舞台が2015年ごろだと仮定すればうまくつじつまが合うか。