・あらすじ
前回直人にレイプされそうになった英子(池脇千鶴)を発見した竜哉(滝沢秀明)は、そのまま英子を家まで送った。
後日、いつものバーで竜哉は直人にレイプのことを問いただそうとするが、直人の方は「お前、知らない人だと言ったじゃないか」と軽くかわす。一触即発の雰囲気になったところを慎二(高岡蒼佑)がうまく抑えたが、竜哉の怒りは収まらなかった。
数日後、竜哉は直人から渡された財布を返すために病院で英子に会った。英子は、自分が逃げるときに直人に負わせた傷のことを心配しており、竜哉が「あいつはそう簡単に反省するやつじゃない」といっても、「私、人を信じたいんです」といわれる始末。そんなところに、竜哉の幼馴染である耕平(岡田義徳)と出くわしてしまった。自分の過去を一切隠している竜哉は慌ててその場を逃げ出してしまった。
慎二の家に招かれた竜哉は、そこで由紀と出会う。慎二が料理を作っている間に竜哉は由紀に迫った。由紀は拒絶するものの、竜哉に強引に抑えられたことと「俺が退屈な生活から連れ出してやる」という言葉に参ってしまった。そして竜哉は上半身裸になって由紀を押し倒した……
竜哉は仲間たちといつものバーで飲み交わしていたが、突然そこに耕平達陸上部の面々がやってきた。耕平は竜哉を見かけるとなれなれしく近寄り、昔からの仲間であるということをひけらかした。竜哉の仲間は、以前に二人が話していたのを見たこともあって、どういうことなんだと厳しく問い詰めた。その様子を見た耕平はいたたまれなくなり、「実は、まったく何も関係ないんです」といってその場を切り抜け、自分の持ち場に戻った。仲間達はこれを見て馬鹿らしくなり、竜哉を残して帰っていった。
その後アパートに帰った竜哉はどうしようもない苛立ちから、耕平とのツーショット写真を握りつぶし、枕を投げたりして当たった。ちょうどその時、英子から電話が入った。英子は電話越しに自分が作曲した曲を聞かせていた。それを聞いていた竜哉は少し安らいだ気分になり、「明日会えないかな」と誘い出す。
翌日、公園で竜哉と英子はお互いを発見し、近づこうとしたが、ちょうどその時、由紀と出くわしてしまった。由紀は「話があるの」といって半ば強引に竜哉を連れて行った。竜哉は何もいえなかった。英子はそのまま呆然として立ちすくんでいた。そして「君への言い訳を考えていた。まだ友達以下の存在なのに」というモノローグが……
・感想
今回は竜哉の嘘のメッキが徐々に剥がれかけるのが見て取れる。
自分の過去を偽ったことはもちろんのこと、英子に竜哉は狙っている相手がいるとまで思われてしまった。これでもし、由紀を狙っていることが周囲に明るみになったら…… やっぱり自分の身に会わない嘘はつくもんじゃないね。
それから、あの時、竜哉は由紀と本当にやったんだろうか。慎二はあの時シーフードパスタを作っていた。その他のおかずなども含めると、調理時間は1時間くらいだろう。その間にうまいことやれたのだろうか。仮にやれたとしても、汗などをかいていたら怪しまれるだろうし、汗を流すためにシャワーなんか浴びていたら余計に怪しまれる。
さて、今回注目したいところは、このドラマの「若さ」の発散のさせ方だ。
原作の竜哉は、自分の若さのエネルギーをボクシングやナンパやセックスによって発散させていた。しかし、ドラマでの竜哉はそれを復讐という暗い手段によって発散させている。前方にどうしても追い越せないやつがいたら転ばせてやる。そうした他人を省みない、手段を選ばないやり方が竜哉の若さの発散の方法である。
しかし、どうしても見透かされてしまうんだよね、こういうやり方って。実際、由紀をよく知る人からは「あきらめろ」といわれるし、実際に次々と嘘がばれかけている。
竜哉の、後先を考えずに自分の野望のために突っ走るところを観ると、確かに、若いなと思うときもあるが、同時に若さゆえの稚拙さも感じてしまう。そして最後にはその稚拙さゆえに破滅する……て書いたら、原作よりも悲惨だな。とりあえずは、竜哉がどのようにして破滅を迎えるのか気にかかる。