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チーズの種類には、『ナチュラルチーズ』と『プロセスチーズ』があります。いつも召し上がられているチーズはどちらでしょう?
この2種類の違いは何か?
『ナチュラルチーズ』は、フレッシュなミルクから作ります。新鮮なミルクに乳酸菌を加え、乳を固めるレンネットという酵素を加えて固形状にします。そこから更に様々な工程を経て、余分な水分やホエー(乳清と言います)を除いてできあがるのがナチュラルチーズです。
必要以上の熱をかけていませんので、乳酸菌が生きたままで封じ込まれているのが特徴です。この乳酸菌がおいしいチーズを作り、チーズを熟成させていく、これが最大のナチュラルチーズの魅力ですね。チーズ通の方の中には「熟成過程こそチーズの醍醐味!」と言われる方もいらっしゃるように、熟成の過程で新しい発見をする楽しみがあるのです。
『プロセスチーズ』は、ナチュラルチーズを原料として作られます。細かく刻んだナチュラルチーズを加熱して、溶かして固めたもの、つまりはナチュラルチーズに熱をかけて作ったものです。この際に殺菌処理も行われ、チーズを熟成させる微生物や酵素の働きを止めてしまうため、味に深みが出ることはありません。
それと引き換えに保存性に優れており、「いつ食べても同じ味」の、多くの人が食べやすいような無難な味に加工されているものがほとんどです。
一般に市販されているチーズは、ほとんどがこのプロセスチーズですね。おつまみとして出されるチーズ、学校給食で出されたチーズ、とろけるチーズ、パンに塗りやすいスプレッドタイプのチーズ、これらは全て保存性に優れたプロセスチーズです。多くの方はこのタイプしか召し上がられたことが無いかもしれませんね。
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パリのチーズショップ。
ヨーロッパの食卓にチーズは欠かせない
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しかし、チーズ本来の味わいを楽しまれるにはナチュラルチーズを召し上がってみて下さい。チーズの本場であるヨーロッパで食卓に上っているもの、レストランなどでワインと一緒に供されるものの多くはナチュラルチーズです。
昔のように輸送方法が未発達な時代とは違い、安全で美味しい本場のナチュラルチーズが手に入りやすくなっています。微妙な味の移り変わりを楽しみ、チーズに合わせてワインをチョイスする、そのような楽しみ方も身近になってきています。多種多様なチーズの香りと味と舌触り、これを味わってしまうと只のプロセスチーズが薄っぺらい味に感じてしまうことは間違いないでしょう。奥深いナチュラルチーズの世界を是非お楽しみくださいね!
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