2000/11/21
その後寿司を作ってみた。ご飯が軟らかすぎたり、アボカドが堅かったりというのはあったが、なかなか好評だったのでまた作ることになりそう。ただ食べるだけじゃなく、作り方を教えてくれというのが彼らの要望だったりするが。
例のショッピングセンターで買った味噌のおかげで、味噌汁が飲めるようになった。こっちに来て初めて魚を買ったが、サバが二匹で一ポンドちょっとと安かった。サバといえば、味噌煮だろうと思ったが、きっと味噌で煮るんだろうという程度の知識しかないのに試してみる。多分そのまま煮るんだと思うけど、香ばしそうなので焼いてからにしてみた。なんだか少し違うものになったがおいしかった。
昨日はアボカドをワサビ醤油で食べたが、まとめ買いしたので余っているものの飽きたので、また思い付きで作ってみた。で、できたのがアボカドのリゾット。発想のもとは日本にいた時にアメリカ人のパーティーでアボカドとサワークリームを混ぜてタコスのソースを作っていたので、きっと乳製品と合うだろうということで、牛乳とあわせてみたら意外とおいしかった。
アボカド(小)一個
牛乳 一カップ
米 一カップ
あとは適当に肉や野菜を使えばよいと思う。今回はベーコンとソーセージ、玉ねぎ、黄ピーマン、ブロッコリー、マッシュルームを使った。本来なら米も一緒に煮るが、昨日炊いたのが余ってたのでそれを使った。肉と野菜をいためてから煮て、残りの米を加えて、つぶしたアボカドに牛乳を混ぜたものをあわせて、塩こしょうして完成。チーズなどを乗せてもよいが、アボカドが結構多かったので、しつこくなりそうで止めておいた。ちなみにこれで二人分くらいなので、余った半分は明日ペンネとからめて食べる予定。
なんだか自分のサイトが何をテーマにしているのか忘れかけているような。
2000/11/9
意外(?)なことに、食事はほとんど自炊である。昼は適当にサンドイッチかなんかを買って食べるが、それ以外は電子レンジであっためるだけ、とかではなく、ちゃんと作っている。
幸い日本人ということで、ロンドンに来てもあまり物価は高く感じないし、食品に関しては安いくらいにも思えるが、これはあくまで日本人の感覚で、他の国からすれば異様に高いそうだ。特に寮のある地域は高級住宅街なので、スーパーも他と比べてやや高めらしい。前にロンドンにきた時は南部の中・低所得者層の地域だったためか、もっと安かったような気がする。二リットルのコーラが10ペンス(約16円)とかいうのもあったし。ただこれはもちろんコカコーラではなく、ロシア産のものだったが。
買い物はほとんど駅前の大きなスーパーで買っている。自社ブランドの製品が多く、しかも他より安いので、ほとんどそればっかり買っている。どこでも同じだが、魚の値段が高いので食べたいとは思いつつまだ一度も試していない。もちろん鮮度もかなり落ちると思う。さすがに町中に日本人があふれているだけあって、日本の食材もかなり置いてあるが、それなりに高い。ここに来て一月半が過ぎて、昨日初めてピカデリーサーカス駅近くにある日本人向けのショッピングセンターにいった。どうせ高いだろうと思ってこなかったのだが、ものによっては近くのスーパーのものよりも安かった。
最初の頃はパスタとかリゾットとか、イタリアンが多かったが、日にちを経るごとに和食の割合が拡大しつつある。それに寿司だけでなく、和食がかなりの外国人に浸透しているのに少し驚いた。ほぼ誰に聞いても和食はいいよねぇと答える。この前手巻き寿司を作ったが、意外においしかったので寿司パーティーをしようという案も出ている。あまり生の魚を試す勇気もないので、食材はかぎられてくるが。
一月半ということで結構いろいろなものを作ったが、さっきは親子丼を作ってみた。でもどんぶりがないので、親子皿になっていたが。和食を紹介してもしょうがないので、思い付きで作ったものを一つ乗せて置こう。やっぱりイギリスといえばじゃがいも、ということで、マッシュポテト風に作ってみた。
じゃがいも 一個
バター 大さじ一
チーズ 大さじ一(今回はリコッタを使ったが、クリーム系のものならどれでもよさそう)
アンチョビペースト 小さじ一強
バルサミコ酢 小さじ一強
こしょう 少々
1.ジャガイモをレンジで加熱して皮をむく。茹でてもよいがこの方が楽。
2.つぶしたら他の材料を混ぜる。以上。
あとはトマトやレタスなどと食べるなど自由。
なんとなくアンチョビとじゃがいもが合いそうな気がしたが、明太子かなんかの代わりのイメージで思い付いたような感じ。ついでにバルサミコも入れてみた。入れる前に味見をしてないが、きっと入れたほうがおいしいと思う。
二回目に作った時にはマヨネーズとマスタードを入れてみたが、それはそれでよかった。なかなかアンチョビとバルサミコの相性は気に入ったので、パスタにも使ってみた。これも明太子パスタのイメージで、ついでにのりも乗せてみた。粒っぽい触感があったほうがいいかなあとゴマを振ってみたり。
和食以外では、とにかく日本で買うと高いものをよく試している。チーズなんかも最近では日本でも安くなってきたが、パルメジャーノとかブリーチーズとか、リコッタとかモッツァレラとか、大体二百円くらいで買える。それとフルーツも安くて、日本だと手に入りにくい生のブルーベリーとかラズベリーとかもパックで二、三百円程度だし、桃の缶詰なんて9ペンス(約15円!)なので、ヨーグルトなどと一緒に食べたりする。もちろんデザート系のチーズと食べてもよい。コーンフレークを混ぜたり、ワッフルに乗せたりするのもあり。ついでにアイスクリーム、とおもったが、スーパーから寮までバスで結構かかるので、半分くらいは解けて無くなってしまうだろう。
なぜこんなに料理にはまっているかといえば、きっと気分転換になっているからだと思う。美術・考古の勉強とはいえ、特に今書いているエッセイのメインはある陶器の製作地・作者の同定というテーマで、やることといえば似たような例を集めることなので、ただ片っ端から写真を見まくるという単純作業が続いている。日本にいた時は陶芸なんかが気晴らしになっていたが、いわゆる想像力を使って何かを作るという意味で料理に道を見出したのかもしれない。そんなわけでよっぽど成功したもの以外はほとんど同じ物を作ってないし、その場の思い付きで作ったものが多い。となるともちろん失敗も多かったりするが。
そんなわけでこのコーナー、また後から更新していくかも。 |