60年代のおもちゃ・その1/野球盤




 60年代の男の子の定番おもちゃナンバーワンといっても差し支えないでしょう。メーカー自らが「だれでも知ってるゲームの王様」と謳い上げるだけの実力を備えたゲームだったと思います。
 パチンコ玉のようなボールをゲーム盤中央のピッチング装置に入れ、スコアボードの後ろにしつらえられたバネの操作棒で弾き出し、それをホームベースの脇に固定されている、これまたバネで回るバットで打ち返すというものでありました。スコアボードの後ろの投球用の操作棒は2本あり、左側がボールを弾き出すバネに連動し、右側はマウンドとホームベースの中間の盤下にある磁石を左右に動かす操作棒になっていて、この磁石を動かすことで、カーブやシュートといった変化球も投げる(?)ことができました。

 後年、漫画「巨人の星」の影響だったのか、途中に落とし穴のような装置があって、そこにボールが沈んでゆく「消える魔球」を投げることが出来る邪道ともいうべき野球盤も出てきました。
 さらに、昭和50年前後には、実際に、ボールが空中を飛ぶ仕組みで、文字通りボールを投げ、やはり、バネで回転するバットではありましたが、実際にフライやライナーを打つことが出きるものも登場。私は学生時代や会社に入ってからも、アパートに友達を呼んでは、この画期的な野球盤で遊んでおりました。
 このバージョンでは、バッターも右と左に差し替えることが出来、結構、楽しめたものです。
 現在も、透明のカバー付きの東京ドームを模した、その名もBIG EGGという名称の野球盤が売られていると思います。

 
 この類型として、サッカーゲーム、アイスホッケーゲーム、バスケットボールゲームなどがあり、私も遊んだ記憶がありますが、記録によると、バレーボールゲームというのもあったそうです。




 盤ゲーム黄金時代に育った私は、今でも、盤ゲームへの憧れを消し難く、実は、1万8000円もするスーパージャンボサッカーというサッカーゲームを買ってきては、会社の同僚をウチに集めてザンスポ杯サッカー大会などをやってしまい、カミさんに叱られる愚か者です。















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