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60年代ギャグマンガの帝王・赤塚不二夫
上野の森美術館に登場

緊急掲載!!「赤塚不二夫展」取材レポート

 著作権の問題をどうクリアしていいのか分からないまま、「60年代のマンガ」はホームページ開設から半年を経た今も手付かずの状態ですが、私が敬愛して止まない60年代ギャグマンガの帝王・赤塚不二夫大先生の作品展が上野の森美術館で開催されることになり、止むに止まれず、60年代通信の愛読者の皆様にお知らせしたく、自主広告の掲載に踏み切ることにしました。
 名作古典マンガとして21世紀に入っても読み継がれるであろう「天才バカボン」をはじめ、「おそ松くん」「秘密のアッコちゃん」「モーレツア太郎」など、赤塚マンガの代表作は、その殆どが60年代に誕生したものばかりです。
 60年代に少年時代を過ごし、赤塚マンガの現役サポーターとして、その黄金時代をリアル・タイムで楽しませてもらった世代であることを誇りとする私達には、20世紀も残すところ僅か3年余となった今、大げさに言えば、絢爛と輝く60年代サブカルチャーを、今の若い世代にはもちろん、後世の人類に確実に伝えていかなければならない歴史的義務が課せられていると言ってもいいでしょう。 

 赤塚不二夫展は、1997年10月10日から11月9日まで、ちょうど1カ月間にわたって開催されました。皆様、ご家族、ご親戚、ご友人、赤の他人、野良犬・野良猫など、お誘い合わせの上、おでかけになられたでしょうか。

緊急掲載!!

「赤塚不二夫展」取材レポート

 皆様、お待たせをいたしました。11月1日、上野の森美術館で開催されている「赤塚不二夫展」に3歳の次男を伴い行ってまいりましたので、謹んでご報告させていただきます。
 実は、私自身は今日が2回目でありまして、10月29日に有給休暇をいただくことができ、一人で下見を兼ねて行ってきました。私の場合、一人でビデオ・カメラを回していると本当に怪しそうに見えるため、いかにも子供を撮っているフリをしながら、会場の様子を撮ってこようと最初から思っていたわけですが、ウチの子供がまだ3歳のため、要領よく回らないと、中途半端な形で出ざるをえなくなるため、予め下見をしてきたという次第だったのです。

 実は、次男が大変な電車狂いのため、毎週末は私と二人で電車に乗りに行くのが日課となっており、いつもは品川の駅で色々な電車を見るパターンとなっていますが、今日は、新宿から神田まで中央線、神田から京浜東北線で上野に行き、帰りは、山手線で新宿に出て、京王線で帰るということを予め言ってきかせておきましたので、次男は出かける前から大喜びでありました。
 ということで、上野駅の公園口改札を出ると、いきなりレレレのおじさんが立っており、PRにも力が入っているんだなと思ったら、実は、「赤塚不二夫展」開催記念オレンジカードを販売しているJR東日本の人寄せ用だったのでありますが、何れにしても、「赤塚不二夫展」の強力なプロモーションにもなっていることは間違いありません。もっとも、ウチの次男は、脅えて泣き出してしまいましたが…。

 会場の中に入ると、いきなり大きなモニターに赤塚大先生が現れ、入場者に挨拶して下さる仕掛けとなっています。嬉しくなって、ビデオを撮っていると、係りのお姉さんがとんできて、「お客様、申し訳ございません。こちらの方、撮影禁止となっておりますので…」などと無粋なことを言うではありませんか。とは言え、予想されていたことではあり、「あ、そうですか…」と言って撮影を止めるふりをして床を映しながらテープは回しつづけ、赤塚大先生のご挨拶の言葉はきちんと録ってまいりましたので、ご紹介させていただきます。

 「皆様、コニャニャチハ。赤塚不二夫なのだ。今日は、この上野の森美術館で展覧会があるのだ。だから、君たちは今、ここにいるのだ。楽しいなのだ。中に入って、いろんな面白いものを、どうぞ、ご覧下さいなのだ。これで、いいのだ」 


 という赤塚大先生のお声に送られながら、展示パネルが壁一面に飾られているメインホールに足を運んだのでありました。こちらも、基本的には、展示物に対して真正面から撮影することについては遠慮して欲しいという旨の掲示がありましたので、次男を映しながら、そのアングルに入ってきた範囲で会場の風景をご覧いただきたいと思います。








 壁には、一応、年代順に作品の生原稿などが展示される形になっており、ホール中央の広いスペースには、おそ松くんやもーれつア太郎、デコッ八、バカボン、バカボンのパパなど、赤塚マンガの人気キャラクターの大きな人形がかざられていました。


 メインホールの奥には、一段高いステージのようなところに畳がしかれ、座卓が置かれ、赤塚大先生の仕事場が再現され、その前のガラスケースにも貴重な生原稿が展示され、来場した皆さんは熱心にご覧になっておられました。






 2階は赤塚大先生の半生を辿る写真パネルの展示や、これまでに刊行された赤塚作品の単行本、マンガだけではあき足らず、みずからの肉体をも駆使してギャグ表現に打ち込まれた大先生の使用済み衣装などが展示されています。
 この展示会初日の10月10日に19歳で大往生された赤塚大先生の愛猫・菊千代クンと大先生の仲睦まじい写真も飾られ、ひときわ、目を引いておりました。、


 さすがに美術館での展覧会だけに、基本的に撮影は憚られる雰囲気が色濃く漂っていたわけでありますが、キャラクターグッズや人気キャラクターの黄金像(左)が飾られていた2階の一角だけは、写真撮影が自由となっていましたので、ビデオを撮りまくり、私と次男も記念撮影をさせていただいたりしたのでありました(右下)。



 電車狂いの次男は、やはり、キャラクター・グッズの展示の中でも、とりわけ、電車が気に入ったようて、ガラスケース越しに熱心に見入っておりました(左)。





 一昨年、漫画家生活40周年と共に生誕60周年を迎えられた
赤塚大先生の還暦を祝った時の人形(左)も飾られていました。








 出口に設けられたキャラクター・グッズ・ショップ(右)も非常に充実しており、特に、赤塚大先生の直筆色紙は、垂涎ものであります。前回に来た時は、バカボンのパパが品切れだったので購入しませんでしたが、今日は、一番気に入っていたバカボンのパパの逆立ち図がありましたので、超ビンボー状態にあるにもかかわらず、思わず、買ってしまったのでありました。カミさんには、また、こっぴどく叱られてしまいましたが、21世紀には我が家の家宝となっていることは間違いなく、将来への貴重で妥当な投資だったと確信している次第であります。
 これでいいのた!!















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