日本代表W杯初出場祝賀記念
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皆様、お待たせをいたしました。
ようやく、仕事の方も一段落し、今週末のデータ更新作業に取り掛かることができる状況になりました。
さて、長嶋的な表現をするなら「注目の国民的行事」と言えるでありましょう、日本代表のサッカーW杯デビュー試合となるアルゼンチン戦のキックオフまで、いよいよ、あと5時間余というようなところまできてしまいました。
「60sえれじい」でも書かせていただいた通り、この日本代表のW杯初出場を祝賀すると同時に、アルゼンチン戦を無難に切り抜け、どころか、あわよくば、アトランタ五輪のブラジル戦の時のような奇跡が起き、日本が予選リーグを突破することを祈りまして、ゲンかつぎに、1968年のメキシコ・オリンピックで日本が銅メダルを決めた対メキシコ戦の画像を集めてみました。
まず、最初の2枚は、釜本が先制点のゴールを決め、喜んで右手を振りまわしている場面であります。
昨日、韓国は、残念ながら、メキシコに先制しながら、直後のレッドカードでパワープレーを余儀なくされ、結局、終わってみれば、3−1で完敗してしまいましたが、ちょうど30年前の日本は、この先制点を守りきったどころか、追加点まで入れてしまい、メキシコを圧倒したのでありました。
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続く、3枚の画像は、その2点目の場面であります。
左サイドの杉山からセンタリングを受けた釜本が、ペナルティエリア前の中央で2人のディフェンダーをかわして、ゴール左隅にシュートを決め、2点目をゲット。
この後、杉山と釜本が抱き合って喜ぶ場面もキャプチャーしたのでありますが、フロッピーの状況がおかしく、ファイルをコピーできなかったため、ご覧いただくことが出来ず、非常に残念であります。ちなみに、当時、釜本の背番号は15、杉山は16でありました。
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何としてもメダルを取らなければならないメキシコだったのに、日本ごときに2点ものリードを許してしまうという試合展開に、メキシコシティのアステカ・スタジアムに詰め掛けていた地元サポーター達は、スタンドで呆然と立ち尽くすばかりでありました(画像・左)。
そして、ついに、試合終了のホイッスルが吹かれるや、アステカ・スタジアムには、横綱・大鵬が関脇・貴乃花の破れた時の蔵前国技館のように座布団の嵐が舞ったのであります(画像・右)。
この辺りのファン心理というのは、洋の東西を問いませんようで、当時のメキシコ・サポーターの落胆と怒りは、想像に難くありません。
昨年秋のW杯アジア最終予選の際、国立競技場で行われた日本代表のふがいない試合のあと、サポーターが大暴れするという一幕もありましたが、恐らく、あれ以上のメキシコ・サポーターの落胆と怒りがメキシコ・チームに向けられたものと思われるわけです。
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そして、最後にご覧いただくのが、銅メダルが決まって、選手に胴上げされる長沼監督の画像であります。
昨年秋のW杯アジア最終予選で加茂監督の更迭など一連のゴタゴタがあったにもかかわらず、日本サッカー協会の長沼会長が、その職にとどまっている背景には、長沼氏が、1954(昭和29)年のW杯スイス大会の予選第1戦で記念すべき日本代表の初ゴールを決めたことや、今なお日本サッカー界の不滅の金字塔となっているメキシコ五輪での銅メダル監督を務めたことなどの実績、あるいは、それ以上に、その強運さによるところが大きいのではないかと思ったりもするわけです。
ちなみに、メキシコ五輪の翌年の69年に行われた70年W杯メキシコ大会のアジア予選も長沼監督が指揮を執りましたが、この時は、エース釜本の病欠により、予選で敗退しました。
蛇足ではありますが、このメキシコ五輪の時の長沼監督はジャージ姿でありまして、岡田監督がジャージ姿を続けてきているのも、この辺りのゲンかつぎもあるのかもしれません。
ということで、30年前の日本サッカー史上における奇跡的快挙の画像をご覧いただいたわけでありますが、アルゼンチンに日本が勝てるはずがないと思いながらも、アルゼンチン・サポーターが30年前のメキシコ・サポーターと同じような思いをしないという保証も、また、どこにもないのだと気を取り直しつつ、このページを作ってみました。
そうこうしているうちに、アルゼンチン戦のキックオフまで、すでに4時間余となっています。
あの「ドーハの悲劇」や今回のW杯フランス大会アジア地区最終予選の苦しみは、きっと、新しい奇跡的快挙というドラマへの伏線として用意されていたものだと信じつつ、このページのデータをアップし、日本代表の健闘を心から祈りたいと思います。
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