click here!
Cyber Click!


60年代のテレビ番組表 その1-A

1966(昭和41)年1月1日 朝の部

 前回の「60年代のテレビ」の「60年代のテレビ番組表その1」で1966(昭和41)年1月1日の番組表だけを紹介させていただいてから、2週間近くが経ってしまいました。2週間前に番組表だけのページの中で「表を小分けにする作業と番組表の解説の打ち込みは、来週末に回さざるを得ない状況」と書かせていただきましたが、先週末は、会社の仕事が忙しかったり、次男が会社の同僚宅でケガをして病院に担ぎ込まれる騒ぎがあったり、ということで、この「60年代通信」のデータ更新作業はほとんど何も出来ませんでした。今週も会社の新しいプロジェクトの立ち上げに当たってしまい、ウィークデーのデータ更新が出来なかったため、結局、2週間も手付かずの状態で番組表のみのままになっていました。
 今回のデータ更新では、とりあえず、1966(昭和41)年の1月1日の番組表のうち、午前6時台から午前11台までの6時間分を「朝の部」ということで、きっちりと番組の内容(といっても新聞の番組欄に掲載された形に限定されますが…)をチェックするという作業にトライしてみたいと思います。

 まず、テレビ放送の開始時間ですが、NHK総合が最も早くて朝の6時からで、当時、私が育った新潟県長岡市で見ることの出来た唯一の民放だったBSN(新潟放送)は7時15分から、さらに、NHK教育テレビにいたっては、なんと、朝9時からの放送開始ということになっています。
 1月1日ということは、12月31日つまり大晦日の翌日でありまして、私が物心ついた頃には、NHKの紅白歌合戦に続いて「行く年来る年」があり、その後、朝まで切れ目なく放送が続くというパターンが既に定着していたようなイメージを持っていましたが、この番組表を見る限り、1966年の時点では、まだ、そういう状況には至っていなかったようです。

 一番初めに放送が始まるNHKの場合、君が代に続く朝6時台の最初の番組は「雅楽」でありまして、この辺りは、いかにも元旦を感じさせる構成となっています。BSNは、元旦の最初の番組として、恐らく新潟放送の社長と思われる人の新年挨拶で放送が始まり、続いて、いきなり、全く元旦を意識していないかのような通常プログラムと思われる「私の健康」という番組で、島倉千代子が登場してきたりするわけで、大胆不敵というか豪放磊落というか、思わず、うならざるをえないような番組編成だったのでありました。
 続いて、7時30分台に目を転じますと、BSNは、「お兄ちゃまになった浩宮さま」という皇室番組が入っており、恐らく、前年に、現在の秋篠宮である礼宮が誕生したものと思われます。一方、NHKは新春党首訪問ということで、通常であれば、どうしようもなく退屈な内容になりそうな番組でありますが、この年は、なんと、あの吉永小百合様がNHKの解説委員と一緒に佐藤栄作と鼎談をするという趣向となっておりまして、皇室ものに対抗して、それなりの視聴率も稼げたのではないかと想像されるわけです。
 ちなみに、当日の新聞のテレビ番組欄の面では、この「新春党首訪問」は、次のように解説されています。
新春党首訪問/(N前7・20)佐藤栄作(1日)、佐々木更三(2日)、西尾末広(3日)の三党首を、政治評論家・唐島基智三と、映画スターの吉永小百合が訪問する。
 吉永小百合は、昨年(四十年)の三月に二十歳になりことしの1月15日に成人式をむかえる。そこで3日間をとおして青年と政治の問題を中心に話をすすめる。
 佐藤総理とは、青少年問題を中心に、学校や家庭における教育勤労学生の問題などについて話しあい、さらに総理の現代の若者に対する意見をきく。
 なお、ラジオは1月1日(土)から3日(月)まで、第1前830から前850に放送する」

 ということで、当時、早稲田の夜間部に籍を置きながら俳優としても活躍していた吉永小百合様が、自身もそうである教育勤労学生の問題などについて、鋭く佐藤栄作に切り込んだものと思われ、ぜひ、ビデオを見てみたいと思うわけですが、もう、そんなビデオは、恐らくこの世には存在していないでしょう。

 文字ばかり、ダラダラと長くなってしまい、読みにくいこと夥しいものと思われますので、もう、そろそろ止めようと思いますが、もう一つ、ぜひ、ご注目をいただきたいのが、NHK総合で9時から放送された「うたのお正月」という番組で、元フリーファンキーズの高橋元太郎の名前が見えていることです。スリーファンキーズは、ジャニーズやフォーリーブスに先行する形で、いわゆるロカビリー系の男性コーラスグループとして活躍していたグループですが、実は、この1966年1月1日の番組表には、3人すべて、個人の形で名前が登場してきています。これについては、また、昼の部、夜の部のページで、詳しく説明させていただきます。

 カラー放送が当たり前になってしまった今のテレビしか知らない若い世代の方は分からないと思いますが、番組の名前の前にある[色]というのは、カラー番組ということで、初期の日活ロマンポルノのように、白黒の画面が突然カラーに変わったりしたわけですが、我が家は、この頃は、まだ白黒テレビでしたので、実際に、そういう状況に出くわしたことはありませんでした。この元旦の「朝の部」の中には、カラー放送の番組がBSNとNHKで9時台にそれぞれ1本ずつあり、そのうちの1本が、確か手塚治虫の原作だった「銀河少年隊」などもやっていた竹田人形座の人形劇となっています。

 それから、目に止まる番組編成として、BSNでは、7時半に続き10時からも皇室番組がありますし、NHKもBSNも10時台には、閣僚座談会や閣僚挨拶などが用意されており、皇室ものや政治ものの比重が高かった当時の状況が偲ばれます。

 以下、新聞の紙面で解説されている番組については、リンクで解説文に飛べる形にしてありますので、関心のおありになる方は、クリックしてみてください。

BSN(新潟放送) NHK総合 NHK教育
06:00 00 君が代 ◇22雅楽▽春庭花▽長保楽の急・宮内庁楽部
45 QK 新潟を描く
07:00 15 新年挨拶/堀内悦夫 00 [N] ◇12ローカル[N]
20 私の健康/島倉千代子 16 [天] ◇18ローカル[天]
27 モーニングガイド 20 新春党首訪問/佐藤栄作, ききて・唐島基智三,吉永小百合
30 お兄ちゃまになった浩宮さま
08:00 00 こんにちは新潟「あしたの新潟・わかい新潟」/渡辺浩太郎ほか 00 [N] ◇10 初春の譜(筝曲)▽春の海▽春くらべ▽越天楽変奏曲 / 宮城喜代子ほか
30 午の春 40 新春訪問/作家・山本有三
45 東映アワー(正月版)
09:00 00 新年挨拶/野々山重治 00 うたのお正月/高橋元太郎,砂川啓介,真理ヨシコほか 00 新春能「草子洗小町」(観世流)/観世元正,宝生弥一,山階信弘,藤波重和,観世清和,藤田大五郎, 幸円次郎
05 [色]フィルム構成「伊勢神宮」語り手・高橋博 30 [色]人形劇「雪ん子」/竹田人形座(声)杉田郁子ほか
10:00 00 新春の天皇ご一家 00 新春閣僚座談会/福田赳夫,椎名悦三郎,藤山愛一郎,瀬戸山三男,鈴木善幸,郡祐一,中村寅太,三木武夫 00 ことしのホープ(洋楽)/遠藤郁子,松本美和子,安田謙一郎,アマティ弦楽四重奏団▽ショパン作曲「バラード」ほか
15 新年閣僚挨拶/佐藤栄作,藤山愛一郎,三木武夫,福田赳夫,椎名悦三郎,石井光二郎,中村梅吉
11:00 30 みんなで歌おう!/梓みちよ,ゲスト:石原裕次郎,裕圭子 00 新春親子座談会(1)/勅使河原蒼風,勅使河原宏,司会・扇谷正造 00 新春こども音楽会/宅間正純,宅間久善,東京都世田谷区立池尻小学校児童,名古屋放送児童管弦楽団,坂本博士ほか
50 新年挨拶/和田閑吉 20 フィルム構成「駿馬誕生」


番組解説


「新潟を描く」(N前6・45)産業の面でも、暮らしの面でも新潟県の発展はめざましい。かつては不可能と思われた夢の一つ一つも実現のものとなりつつある。躍進を続ける新潟県の姿の中で、さらに未来につづくいくつかの話題を選び空想の世界をおりまぜながら、楽しい正月風景の中に子供の描く未来の新潟県である。
 出席は新潟大学附属小学校、新潟市内野小学校。

こんにちは新潟「あしたの新潟・わかい新潟」(B前8・0)地震復興、対岸交流など昭和40年の新潟市はなかなか忙しい年だった。ことしの新潟は、そして未来の新潟はどうあるべきか---。きょうは新潟市内のはつらつとした若い人たちや、職場あるいは家庭の中で新潟市の姿を見守っている人たちをスタジオに招き、“あしたの新潟”への低減、若い新潟市民の発言を積極的に取り上げながら渡辺新潟市長を囲んで新春の新潟の姿を描く。



CSJ Banner Exchange


(C)1998 Kiyomi Suzuki

皆さんも、画像を見たり、文章を読んだりして、甦ってきた記憶、確かめたい事実などありましたら、Eメールでお聞かせください。

E-mail:kiyomi60@bb.mbn.or.jp