レトロゲームレビュー/ドラゴンボールZ 超武闘伝
DRAGON BALL Z 超武闘伝
機種 |
スーパーファミコン |
発売元 |
バンダイ |
ジャンル |
格闘アクション |
発売日 |
93年3月20日 |
価格 |
9,800円 |
出荷本数 |
145万本 |
プレイ時間 |
20時間以上 |
オッス!オラ悟空。いっちょやってみっかー!
グラフィック |
ここまで来ればもう特に言う事はない。ステージも何種類か用意されているし、 各キャラクターの必殺技もちゃんと見せ場になっている。ファンはOK出すはず。 |
8 |
サウンド |
キャラごとに違うBGMが用意されており、曲調も特にドラゴンボールらしさに こだわらずバリエーションは豊富。ピアノでシックに決めた16号が印象的。 |
7 |
システム |
画面中央に分割線を入れたことで、相手と距離を大きくとっても見やすくなり、 さらに、武空術やエネルギー弾に戦術的な価値を持たせることに成功している。 気を溜めて必殺技を放ったり、それを跳ね返したり、原作らしさを再現している。 |
8 |
操作性 |
レスポンスが悪い。例の一瞬遅れるやつだ。コマンド入力の感覚もいまいちで、 技は出ないし手は痛い。元気玉よりかめはめ波の方が出しにくいのがねぇ。 |
5 |
プラス要素 |
クリリン、ヤムチャ、天津飯が登場しないのは残念だが、敵味方の顔ぶれと 豪快な必殺技は嬉しい。悟空専用のメテオスマッシュは反則だけど嬉しい。 キャラが必殺技を喋るのも嬉しい。一緒に「ファイナルフラーッシュ!」とかね。 |
8 |
外観評価点 |
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37 |
プレイ感想 |
デュアルスクリーンによって、何でもないエネルギー弾の駆け引きが楽しくなり、 武空術で逃げることや気を溜める間合いさえも、戦略的に重要になっている。 かなり本物に近づいたヴィジュアルも原作のファンも納得のいくレベルだろう。 たが、コマンドは入れ辛く、レスポンスもいまいちなので初心者には厳しい。 まだまだ大味な部分が多いが、必殺技も含めて各キャラがよく再現されて いるので、全体的には満足できるだろう。ここは相手にも一つ花を持たせて (必殺技を出させて)やろうかな、といったキャラゲーらしい楽しみ方もできるし、 期待以上によくできていた。 |
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内容評価点 |
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33 |
総合評価点 |
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70 |
コメント |
皆さんはご存知だろうか?と言えるほど確信を持って言えないのだが、 鳥山氏は、「ドラゴンボールZ」に続ける気はそれほどなかったと思うのである。 悟空を待ち受けている冒険こそが「ドラゴンボール」だったのであろうし、決して しかし、当時「ドラゴンボール」が与えた経済効果は計り知れないものだった。 漫画はもちろん、アニメ、映画、グッズ、そしてゲーム、他にもまだあるだろう。 そして、「ドラゴンボール」は「Z」となり、誌面を賑わし続けていったのである。 さて、ゲームの「ドラゴンボール」シリーズは2作目以降、カードバトルという 形態を取り続けていたのだが、ここにきて格闘ゲームへと大きく変貌している。 そして、その理由はもちろん「ストリートファイターU」(92年)の大ヒットだ。 それまで家庭用ゲーム機では日の目を見る事のなかった格闘ゲームだが、 2Dとしてはほぼ完成の域に達していたグラフィック、ボイスによるインパクト。 そして、タイミング、パターン、ハメ、バグも含め、いくつもの可能性を秘めた 「ストU」はアーケードで大ヒット。SFCソフトとしてもダブルミリオンを達成し、 格闘ブームを巻き起こしたのであった。 2004年1月1日 2006年9月10日変更 |