レトロゲームレビュー/テン・エイティ スノーボーディング
テン・エイティ スノーボーディング
機種 |
ニンテンドウ64 |
発売元 |
任天堂 |
ジャンル |
アクション |
発売日 |
98年2月28日 |
価格 |
6,800円 |
サウンド |
永田権太 |
国内売上本数 |
5万本以上 |
プレイ時間 |
約30時間 |
ゲレンデに出ると、そこには銀世界が広がっていた。
グラフィック |
雪の質感が非常にうまく表現できており、雪の上を滑る感じや新雪の柔らかさ までもが再現されていた。しかし、雪以外のオブジェクトはテキトウ極まりない。 |
9 |
サウンド |
激しいBGMで真剣勝負を盛り上げたり、ラップでポップなノリを演出したり。 雪の上やアイスバーンの上を滑り、着地するときの効果音もなかなかリアル。 |
7 |
システム |
Zボタンによる衝撃の吸収が重要な操作となっている。モードにはトリックのみを 競うエアメイクやハーフパイプなどが用意された。コース中のルート選択も重要。 |
7 |
操作性 |
スノーボード独特の曲がり方があって、相当練習しないとまともに滑れないが、 理不尽さは感じない。グラブ系のトリックは簡単だがスピン系はかなり難しい。 |
7 |
プラス要素 |
コース数は少なめだが、その広大なステージのどのルートを選んでもいいので、 毎回違う滑りを楽しめる。ハーフパイプなども楽しくてついついはまってしまう。 |
8 |
外観評価点 |
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38 |
プレイ感想 |
最初は全く滑ってくれず、爽快感のかけらも感じられなかったが、それでも雪の 上にいるという感触は確かに伝わっていた。雪も場所によって固さが違うので、 新雪ならズボっと埋まってしまったり。雪の上では思うように曲がれない。 まずはそれを雪山に教わりながら、少しずつこの感触に慣れていくのだ。 いつしか自分は広大な自然に魅了され、山頂からふもとを見下ろしていた。 ボードに慣れ雪の感覚に慣れれば、あとはこの山の好きなルートを滑れる。 爽快感という言葉だけでは表現しきれない、雪山と一体になれる喜びだ。 もう少しステージが多ければ最高だったのだが、これだけの広さといくつかの ルートが用意されていればすぐに飽きることはない。回転トリックは難しいが、 慣れてきたらトリックアタックの方も相当ハマれるので長くやり込めるだろう。 |
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内容評価点 |
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39 |
総合評価点 |
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77 |
コメント |
夏が海なら冬は雪山、ということで「ウェーブレース」の対をなすソフトとして、 任天堂が次に送り出したリアルスポーツアクションがこの「テン・エイティ」だ。 本当なら遅くともあと一ヶ月早く発売したかったところだろう。それでも、今作は 1年そこそこという短い制作期間で完成した任天堂としては非常に珍しい例だ。 ハードの年齢層の問題で売れ行きは非常に苦しかったものの、制作期間の 短さを考慮すれば決して最悪の結果ではなかったと思える。 今作は雪の質感の再現という点で非常に評価が高かった。他のスノーボード 作品がコース作りやスピード感を重視する傾向にある中、今作は雪(雪山)の、 そしてボードの感覚をより重視していたように思える。それは雪の上ではうまく 曲がれないという操作感や、着地の衝撃に注意しなければいけないシステム などからも見て取れるのだが、とにかく今作は他の作品との差別化を図った という意思がとても強く感じられた。 |
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2002年4月21日 2005年9月9日訂正 |