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なぜ超AIのバックアップをしないのか?

「勇者、暁に死す!」で超AIに損傷を受けた勇者ロボ達は一時的な休眠状態に陥りました。 幸い、「勇者復活!」で彼等は全員復活を果たすのですが、「あらかじめ、超AIのバックアップをとっていればあそこで苦労せずにすんだのではないか?」と思った方もいることでしょう。 では、なぜ彼等の超AIのバックアップがされなかったのかについて考えてみましょう。

「獅子の女王」においてラプラスカノンを受け大破したポルコートの超AIは、機能を停止しました。
しかし機能停止直前に雷牙博士がポルコートの超AIをバックアップし、結果ポルコートは特捜車両として復活を果たします。

このことから超AIのバックアップ自体は可能である事がわかります。

では、なぜバックアップをとらなかったか?、損傷した超AIではバックアップは取ることは出来ないと考えられるのでバックアップは当然、事前にとらなければなりません。

ここで、事前にバックアップを取らなかったのは、超AIゆえの特徴と言えるのではないかと思われます。 彼等の超AIは「人間よりも人間らしい」と評される程です。

例えば、Aという人物がいると仮定しましょう。 ここでAの全ての記憶や思考、経験を完全にコピーし、同一の肉体を持ったクローンを造れると仮定します。 彼にとって 「自身と全く同じ個体がいくらでも量産可能である」 という認識が好ましい物となるでしょうか?。 それはアイデンティティの危機となるには十分すぎる要因です。 超AIも同様です。超AIは限りなく人に近い心を持っています。

生まれつき(造られつき?)、「ゾンダーとの戦闘」と言う危険極まりない任務を負っているうえに「代えのきく消耗品扱い」される事は超AIにとって重大な悪影響を及ぼしかねません。そのような扱いをされれば最悪の場合、「人間に対する反乱」をしてしまう可能性すら考えられますし、そうなってしまっても仕方は無いでしょう。基本プログラムにロボット三原則が組み込まれている以上、そこまでの行動は取れないとは思いますが・・・・

もちろん、彼等とて自分の超AIがバックアップ可能な事は認識しているとは思います。しかし、それをわざわざ再認識させるような事をする必要はないでしょう。

ですから、もし超AIをバックアップするとすれば、先に挙げたポルコートの例のように他に手段が存在しない緊急の場合にのみ限られると考えられるのです。


結論

超AIバックアップ自体は可能である。
しかしそれが行われるのは「超AIの停止」という非常時のみである。
それが「心」を有する超AIに対する礼儀と言うものである。