個人的名作

リバレーション(データイースト・1984)

 

 ちょっとマイナー…かな。
 妙なセンスが多いデータイーストですが、こういった作品もありました。今回は「リバレーション」を取り上げたいと思います。

 

【捕虜救出大作戦】

 プレイヤーは戦闘機やヘリコプターや戦車が登場する戦場で味方の捕虜収容所を見つけ出して破壊し、全ての捕虜を救出することが目的です。
 フィールドは上から見下ろすタイプになっています。
 余談ですが、ゲームスタート時のVGMがワーグナーの「ワルキューレの騎行」を彷彿とさせてるフレーズだったり…


 ゲームは2つのシーンに分かれています。 1つは「ヘリコプターに乗ってジャングルを進む」シーンと「地上に降りて捕虜収容所を探して破壊する」シーンです。

 「ヘリコプターに乗ってジャングルを進むシーン」はシューティングのような作りになっており、プレイヤーはショットで敵を倒しながら進みます。
 任意スクロールになっており、プレイヤーは上下左右自由に進むことが出来ます。ある程度進むとジャングルの中に捕虜収容所が見えてきます。その場所で着地ボタンを押すと着地することが出来、「地上に降りて捕虜収容所を破壊する」シーンに変わります。
 任意スクロールの上、捕虜収容所が中々見つからないのが結構面倒だったりします…。

 地上のシーンでは、プレイヤーは戦車に乗って進みます。…ヘリに乗ってきたのにどこから戦車を持ってきたのか…はツッコまないでおきましょう。
 こちらも任意スクロールとなっており、敵の戦車や歩兵を倒しながら捕虜収容所を目指します。 地上のマップはヘリから着陸時に見える状態とほぼ同じになっているため、覚えておくと楽になります。
 何故か所々に車庫が有り、車庫に入ると戦車からジープに乗り換えます。ジープは移動スピードが速く、高性能なので基本的には乗り換えておく方がよいです。
 捕虜収容所は何故か大量の砲台が有り、攻撃が激しいですが、破壊すると味方の捕虜を救出することが出来ます。
 全ての捕虜収容所を破壊するとステージクリアとなり、再びヘリコプターのシーンに戻ります。


 ヘリのシーンと地上戦のシーンを繰り返して全ての捕虜収容所を破壊するとエンディングとなります。

 

【ワカッタラサッサトイケ…ではない】

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 レバーは移動です。
 左ボタンは「ショット」です。溜め撃ちなどの特殊操作はありません。右ボタンは「着地」です。ヘリのシーンで地上に捕虜収容所が見えたときにのみ使用することが出来、地上戦のシーンに移行することが出来ます。

 一部を除いて敵や敵の弾に当たるとミスとなり残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーになります。
 残機は得点が一定以上になったときと、地上戦でドラム缶などを撃ったときにたまに出現するコンドルっぽいマークを拾うと増えます。

 

【交戦中】

 データイーストなのにぶっ飛んだところが無いというのも…今思えば珍しい作品でした。
 ヘリのシーンでは中々捕虜収容所が見つからない上に敵の攻撃も単調(緩い攻撃→しばらく飛び続けると永パ防止的?に回避困難な巨大な敵機が突っ込んでくる)なので、ちょっと緊張感に欠けます。
 また、地上戦もジープの高速移動が便利すぎて、戦車の存在意義が不明すぎます。どちらも敵の弾1発でミスになるので、高速移動できる方が便利です。戦車は敵の砲塔を奪ってパワーアップすることが可能ですが、そんなに便利と言うわけでもないです。
 逆に言えば、地上戦ではジープの格納庫を探すのが、最初の作業…ともいえます。

 

【昔は昔で…】

 子供の頃によく行っていたゲームコーナーで見つけたゲームだったのですが、タイトルを憶えていなかったのです。
 随分前に某所で調べてタイトル名が分かった…という思い出があるのですが、今思うと強烈なインパクトを持つゲームと言うほどでもなかったかな…
 シンプルにコンパクトにまとめてしまっているものの、強烈な個性があったわけでもない気がします。それはデコだったから過度な期待をしていたのかもしれませんが…何かテンポのよさとかもう一押しあれば、もうちょっとメジャーになっていたかもしれない作品だった気がしないでもないです。

 

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