2013年は巳年なのだから、折角なので蛇っぽい作品をと思いまして…今回は「ジャングラー」を取り上げたいと思います。
「こいつ、蛇だったっけ?」な感じですが、一応本文中では「蛇」と表現します…
固定画面のアクションゲームで、プレイヤーは迷路状になっているフィールドで白い蛇のようなキャラクターを動かして敵を倒していきます。
蛇はプレイヤーも敵も頭部と複数の玉のような胴体を連結したような姿をしています。敵の蛇はプレイヤーの長さ(=頭+胴体の数の和)に応じて色が変わり、プレイヤーよりも長いときは赤、同じときは黄色、短いときは緑色に変化します。
プレイヤーと敵の蛇の頭部同士が衝突したとき、長さが短い方の蛇が消滅します。同じ長さの場合は敵が消滅します。つまり、赤い色ではない敵と頭部を衝突させると倒す事が出来ますが、赤い色の場合は逆にやられてしまいます。また、長さに関係なく頭部以外の胴体に触れた場合は何も起こりません。
プレイヤーはボタンでショットを撃つ事が出来、ショットが敵の尻尾(胴体の最後尾)にヒットした場合、胴体が1つ短くなります。尻尾以外の場合はヒットせずに貫通します。
つまり、自分よりも胴体が長い敵の尻尾をショットで撃ち、短くしてから頭部をぶつけて倒します。また、ショットで全ての胴体を消すと頭部のみになりますが、その頭部をショットで撃った場合も倒す事が出来ます。
しかし、ショットは敵も撃ってきます。当然、プレイヤーの尻尾に当たった場合は短くなり、頭部のみで射撃された場合はやられてしまいます。その代わり、胴体が短くなると若干スピードアップします。タイムオーバーは無いので不利ならば逃げるが勝ちです。
ときどき迷路状に出現する苺を取ると、胴体が1つ増えます。
迷路状には「×」印が所々にあります。プレイヤーは通り抜け出来ませんが、敵が触れると敵が消滅します。胴体が短くてもここに上手く誘い込めば圧倒的に長い蛇を倒す事が出来ます。
一定数的を倒すとステージクリアとなり、次のステージに進めます。
操作系は「4方向レバー+1ボタン」です。
レバーでプレイヤーの白い蛇の操作。ボタンでショットを行います。
赤い蛇と接触もしくは胴体が無いときに頭部にショットを受けたときはミスとなり、残機が減ります。
残機が無くなるとゲームオーバーですが、ステージクリア毎に胴体1つ分がストックされ、残機がなくなった場合はもう一度だけそのストックを消費してプレイすることが出来ます。
つまり、ステージ1で残機が無くなるとゲームオーバーですが、ステージ2なら頭部のみ、ステージ3なら頭部+胴体1つ…という感じで1機分プレイできますが、胴体が短いので圧倒的にピンチな状況です。
迷路状のアクションというとドットイートタイプを思い浮かべる事が多いのですが、自分の状況を考慮してアクションさせるという、当時にしては珍しい戦略性を感じる作品です。
赤い敵でも敵の胴体の長さが+1程度ならば、長い直線に誘い込んで真正面からショット連打で敵の胴体を削ってそのまま頭部を接触させて倒したり、かなり長い敵は逃げつつも「×」に誘い込むか、しぶとく回り込み続けて尻尾を狙い続ける…
また、全ての敵が赤色でも胴体が1つ長いだけならば苺を回収すれば全て黄色の安全状態になる…といった状況判断をさせていくゲーム構成は中々の良作だといえます。
固定画面の迷路状…シンプルな内容ですが、巧妙に作られた作品かなと思います。