個人的名作168

クイズクエスト〜姫と勇者の物語〜(タイトー・1991)

 

 今ではオンラインが当たり前になってしまった、アーケードのクイズゲーム。一昔前はこんなクイズゲームがありました。
 今回は「クイズクエスト 〜姫と勇者の物語〜」を取り上げたいと思います。

 

【クエスト…というからには】

 アーケードゲームでは御馴染みのライフ制の4択クイズゲームです。
 突如現れたモンスター達にさらわれたプリンセスを救うために勇者が大冒険するストーリーとなっています。

 プレイヤーは最初にキャラクターを、戦士・魔法使い・僧侶・モンク・遊び人・吟遊詩人…と思われる6人から1人を選びます。
 選んだキャラクターにはジャンルが決められており、
戦士:スポーツ・レジャー、魔法使い:生物・科学、僧侶:ノンジャンル、モンク:歴史・文学、遊び人:ゲーム・アニメ、吟遊詩人:芸能・音楽
…とジャンル固定でゲームに挑む事が出来ます。苦手問題が出難くなるのは嬉しい限りの仕様です。

 ゲームスタートすると1ステージが4〜5エリアの構成になっており、各エリアでは敵が出現します。
 「敵の数=ノルマ」となっており、敵の数だけ正解するとステージクリアとなり、次のステージに進めます。
 誤答するとダメージを受けますが、主人公にはHPが割り振られており、最初は100。ダメージ量がステージにより異なり、序盤では少ししか減りませんが、ボスや後半ステージの敵では大ダメージを受けるようになります。…要はゲームオーバーまでの誤答の許容数が同じHPでもステージにより異なっています。一応即死は無い模様ですが、1回で50減る敵も居ます。
 誤答を繰り返し、HPが0になるとゲームオーバーになります。

 エリアによっては、宝箱が入手できる事があります。
 4つの箱から1つを選ぶ事が出来ますが、「2択化」等の得するアイテムが有る反面、敵(ノルマ追加)やジャンルが変更される…等のマイナスアイテムが出ることも有ります。
 また、ボス前ではショップのシーンとなり、アイテムを購入する事が出来ます。
 こちらはライフ回復やダメージ減少等のプラスアイテムばかりですが、購入にはお金が必要になります。お金はクイズ正解時に即答すればするほど多く溜まるようになっています…が、溜まる量と比べて殆どの品物の価格が安めなので、有る程度ステージが進むとお金が余るくらいだったり…。


 各ステージ最後にはボスとの戦闘になります。
 ここでのクイズもジャンルに準じた無いようですが、絵を見て答えるタイプになっています。
 4種類のイラストから「○○はどれ?」とか「Aの記号の意味は?」…という問題が大半となります。
 ちなみにゲーム系の問題は版権の問題なのか、タイトーのゲームのキャラクターやアイテムしか登場しない模様…絵を見て答えるという、一風変わった方式を取り入れたのが逆にアダとなってしまったようで…
 ボスを撃破するとステージクリアとなり、次のステージに進めます。ラストステージクリアでエンディングとなります。

 ステージ構成は6ステージ+ラスボスステージの全7ステージですが、3ステージクリア時に異なるジャンルに変えなければならなくなります。
 得意ジャンル1本だけでクリアできるほど甘くは無い模様…。

 

【操作系・・・って】

 操作系はクイズゲーム御馴染みの「4ボタン」。
 4択の回答や選択に使用します…この辺りは普通のクイズゲームと変わりはありません。

 

【クエスト中】

 ライフの減少量がステージにより異なる事と序盤の難易度の低さ、そしてジャンルがほぼ固定であるので直ぐにゲームオーバーになりにくい感じもありますが、まぁ…知らない問題連発で直ぐに1クレジットが消えてしまうのはお約束…という感じですね。
 内容としては、良くあるクイズゲームですが、1ステージが4〜5エリアで合計30足らずのエリア数でノルマは3〜5程度(ボス戦はもうちょっとノルマが多い)なので、意外とクリアにそんなに時間が掛からない作品でも有ります。
 クイズゲームとしてはそんなにハードな感じも無い『ちょっとしたお手軽作品』という感じなのでしょうか…  

 

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