妙なセンスが光るデータイーストのちょっとした名作「キャプテンシルバー」を今回は取り上げたいと思います。」
横スクロールのアクションゲームです。西洋の御伽噺のような世界観で少年が宝島を目指して冒険をするゲームです。
ジャンプと攻撃で敵を倒しつつ先に進む…というシンプルな内容になっています。
最初は深夜の街。狼男や魔女などのモンスターを倒しながらゴールを目指します。
「深夜の街」→「海賊船へ至る小船」→「海賊船」→「宝島へ向かう小船」→「宝島」と冒険していきます。
主人公は剣を持っており、
攻撃ボタンで剣を振って敵を攻撃して倒しながら進み、ゴールまで辿り着くかボスを倒す(ステージによりクリア条件が異なる)とステージクリアになります。
ラストステージクリア後は難易度が上昇した2周目になります。2周目をクリアするとエンディングとなります。
道中には様々なアイテムがあり、落ちているのを拾ったり、特定の場所を攻撃したり、ショップで購入したりすることで入手出来ます。
アイテムは種類によって様々な効果が得られます。損をするアイテムは無いので、残りタイムに余裕があれば出来る限り拾っておきましょう。
攻撃範囲が広がり、敵の弾も破壊できるようになる。
一定時間で消滅するが、効果中にもう1つ取るとミスをするまで効果が続く様になる。
一定時間、移動速度とジャンプ力が大きく上昇する…あると便利とはいえ無くても困るものでもない。
剣同様、効果中にもう1つ取ると効果がミスをするまで続く。
敵に一度だけ当たってもミスにならなくなる。一定時間か敵の攻撃に当たるまで有効。
ゲームスタート地点の扉とショップと海賊船の宝物庫の扉に掛かっている鍵を開ける。1個につき1回まで
何故かショップの扉に鍵がかかっている…のは突っ込まないでおきましょう。
一定時間、残タイムが減らなくなる。
コインや宝石などの宝物で、取ると得点が増える。
上下にふわふわ飛び回る妖精。取ると攻撃にショットが追加される。
最大6段階まで上昇し、ある程度取るとかなりショットが広範囲になるのだが、何故かショップでも売っている…捕まえて売り飛ばしているのか!?
敵を倒すと頻繁に落とす。"A"〜"Z"までのどれかが書かれており、"CAPTAIN SILVER" の文字を全種類集めると残機が増える。
単語に無関係な英文字と回収済みの英文字は得点のみが増える。
ショップでアイテムを購入するときは、何故かスコアを消費します。
アイテムを買いたい場合は敢えて敵を倒しまくったり、ハイスコア狙いの場合は購入を控えたり…とちょっと変わった感じになっています。
操作系は「8方向レバー+2ボタン」
レバーでキャラクターの移動。上下方向は梯子などの昇降。下でしゃがむ事が出来、斜め下でしゃがみながらの前身になります。
「攻撃ボタン」で剣を振ります。立った状態では上から振り下ろす感じ、しゃがみながらだと前方への突きになります。
「ジャンプボタン」でジャンプします。
ゲームは残機性で、一部の例外を除いて敵や敵の攻撃に当たったり、穴に落ちるとミスになり残機が減ります。残機が無くなるとゲームオーバーです。
主人公の攻撃は余りクセは無いのですが、立ちながらの剣の振り下ろしは若干前方への攻撃判定の発生が遅く、
しゃがみながらの突きは前方に強い反面縦方向への攻撃範囲が若干狭い…。
見た目は普通の攻撃なのに敵に触れると薬が無ければ即死のためか、妙にシビアに感じてしまいます。余り敵をひきつけずに剣を振るのがコツでしょうか。
まぁ、敵に触れたら例え「カエル」や「カニ」でも即死というのは…突っ込まないでおきましょう。
敢えて、難点を挙げるといえば、それは「妖精」と「剣」でしょうか。
「妖精」を集めると剣にショットが付随されますが、4段階目辺りから攻撃範囲が広がり、6段階目の攻撃判定の広さが便利すぎて『適当に剣を振るだけで殆どの敵が倒せる』な位なので、
ミスをしたときの初期装備(ショットなし)のショボさとのギャップが…
しかも、妖精はそんなに直ぐに沢山集まる訳ではないので、ミスをしたら捨てゲーに近いくらいヤル気が削がれるのが…
同様に「剣」。「リーチが延長され、敵の弾が消せる」という仕様の為、「妖精6段階目+剣を永続」させると、『適当に剣を振るだけで何とかなる』状態になり、
穴の転落や敵の強襲にでも遭わない限りはミスしないくらいになりますが、逆に無いとノーマルの判定の微妙さから敵を捌くのが難しくなり、これまた辛くなります。
それだけにミスをしたときの復活が結構辛い事も…
内容自体はさほど複雑でもないので、慣れないとすぐにミスをしてしまいますが、数回プレイをしたら直ぐにコツをつかめるほどのとっつき易さというのが嬉しい限りです。
とはいえ、データイーストといえば、どうしても「ぶっ飛んだゲーム内容と世界観」を想像される方にとっては「普通すぎるゲーム内容と世界観」
…と違った意味で衝撃な作品かもしれませんね。