個人的名作156

麻雀トリプルウォーズ番外編 セーラーウォーズ(日本物産・1993)

 

 アニメ調の脱衣麻雀。
 90年代では『ゲーセンの麻雀といえば脱衣麻雀』てな時代も有りましたね。
 今回はその中から「セーラーウォーズ」を取り上げたいと思います。

 

【月に代わって…???】

 煩悩により地上を支配した「グリ王」が美女達の住む「幻の天空城」を我が物にせん…と単身で戦いを挑む。
 「天空城」には4つの門と城門を守る天使達がおり、彼らと(何故か)麻雀で戦うという内容です…が
 要は脱衣麻雀です。
 

 最初は東門を守る「イーストエンジェル」との戦い…なのですが、なんとなく「セーラームーン」の某火星の人っぽい風貌…
 このゲームに登場する天使達は、なんとなく「セーラームーン」の登場キャラっぽい感じがしないでも無いです。
 そもそも、「麻雀トリプルウォーズ」自体が「バスタード」のパロディになっていたり…という流れだったので、今回は「セーラームーン」にしたのでしょうか。
 しかも、キャラデザインが、かわらじま晃というのも…今考えると結構贅沢(?)な内容です。


 さて、話は戻って天使達には1個ずつ能力を持っており、 「セーラーマーz」…じゃなかった「イーストエンジェル」は「ドラボンバー」で配牌時にドラを多く集める能力を持っています。 只「イースト」だけあって彼女が東家のときのみ使用してきます。
 ちなみに自風は、2人打ちですが4人打ちの様に北⇒西⇒南⇒東と変わって行き、相手はその対面の風(プレイヤーが東家なら相手は西家)になります。
 従って、親の連荘が無ければ敵は能力を4局に1回使用してきます。

 麻雀自体は普通に2人打ちで自分が3回上がるか相手の「セーラーエナジー」と呼ばれる点数を0にしたら勝利です。
 逆に相手に上がられるなどして、点数に相当する「煩悩エナジー」が0になるとゲームオーバーとなります。
 勿論、脱衣麻雀なので上がったり勝利すれば御褒美グラフィックを見ることが出来ます。 セーラー…じゃなかった女性天使との戦いなので、一撃を与えて服を破り捨てていくような…そんな感じの脱衣シーンになっています。


 さて、無事勝利をしたら、少女の天使がやってきます。
 少女は「リトル・レッド」と名乗り、自分は子供だから戦士にしてもらえないのだが腕に自信がある様子。
 何故かグリ王に戦いを挑んできます…がなんと、『1発勝負で先に上がった方が勝ち』というルール。 点数に関わらず、相手に上がられてしまうとその時点でゲームオーバーになるという酷い内容 …下手をすると、ここで何度もコンティニューさせられる事もあります。
 更に勝っても「リトル・レッド」は脱がせられません。
『子供だからと言って容赦はしないぞぉ〜ヘヘヘ…』『いやぁ〜やめてぇ〜!!! っあぁぁぁぁ〜』な展開にならないとは…
 その代わり3つの選択肢が出て「エナジーカプセル」「情報を聞く」「アイテム」のどれかを選ぶことが出来ます。

 「エナジーカプセル」は次の対戦時のスタート持ち点が増加します。
 「アイテム」はここでしか入手できない特殊アイテムが貰えます。
 効果は1回だけだが『ダメージ1/2』『リーチが3ハン役になる』『1クレジット追加』『配牌での積み込み』『上がるとその時点で勝利』 …と強力アイテムなので、アイテムを貰った方が良い場合もあります。
 情報は話だけで何も貰えないので…メリットあるのかな???

 この「リトル〜」の少女天使はエンジェル達を倒すたびに登場しますが、レッドのほかにブルー、イエロー、グリーン、ゴールド…と色違いばかりです。手を抜きましたね。
 一発勝負なのに5回も相手するのは非常に微妙な感じがしないでも無いです…。


 さて、リトルエンジェルに勝った後には「アブノーエンジェル」と名乗る天使が突然やってきます。
どう見ても『パンツを被った変態仮面風のタキシー○仮面』にしか見えない、正に変態キャラです。こんなキャラを考える方も考えるほうだと…
 「アブノーエンジェル」はショップの役目でグリ王が今までに溜めた煩悩ポイント(上がったときの上がり翻数だけ溜まる)をアイテムに交換してもらえます。
 アイテムは5種類あるようで、 「手牌クラッシュ(配牌を3回まで無理矢理変更)」、 「ドラボンバー(表ドラを5枚にする)」、 「ロンバリア(一度だけ相手の出上がりを防ぐ)」、 「配牌トリック(配牌に何かしらの役が出来るもしくはそれに近い状態になるが何の役かはランダム)」、 「亜空間リーチ(99%の確率で一発ツモ)」と便利なアイテムばかりです。

 ちなみに99%ツモ上がりって…外す事が稀にあるって事!?
 

 そんな流れで天使たちと戦いを続け、
南門の守護者で南家のときにリーチをするとそれまでの捨て牌が見えなくなる「ムーススプレー」を使う某水星の人似の「サウスエンジェル」。
西門の守護者で西家のときは出上がりを封じる「シャインスパーク」を使う某月の人似の「ウエストエンジェル」。
北門の守護者で北家のときはリーチ一発ツモになる「エレクトボルト」を使う某木星の人似の「ノースエンジェル」。
城門の守護者でプレイヤーが上がると役満積み込みをする「ゴールドビーム」を使う某金星の人似の「キャッスルエンジェル。」
そしてラスボスで強力な役を作る「プラネットティアラ」を使う「プリンセスアルテナル」。

 グリ王は彼女たちを撃破し、天空城を支配する事が出来るのでしょうか???

 

【麻雀なので】

 操作系は「麻雀コンパネ」を使用します。
 摸打、鳴き等の操作全てを麻雀専用のコンパネで行います。

 

【脱衣麻雀の時代でしたね】

 ゲーセンで麻雀といえば「極」や「麻雀格闘倶楽部」や「MJ」などが出るまでは、「スーパーリアル麻雀」や「ホットギミック」等の脱衣麻雀が主流でした。
 そんな中作られた作品ですが、やはり脱衣麻雀特有の難易度と言うか『コンティニューをどんどんしろ』的な流れでした。
 相手が強烈な役を速攻で上がってくる…とかリトルエンジェルとの戦いが一発勝負とか…1クレジット辺りの時間は余り良くなかった感があります。 ゲーム的にはキツイ部分が多かったのですが、やはりその辺りは脱衣麻雀なのでインカムは何とかなったのかな〜。
 でも今では『100円入れて直ぐ終わるかも知れないゲーム』ではプレイする人は少ないでしょうね…ある意味、時代を感じます。

 今では脱衣麻雀自体殆ど見かけなくなってしまいましたが、そういう時代になったら逆に懐古な感じになってきたとも思えます。
 一世を風靡した脱衣麻雀で、どことなく「セーラームーン」のパロディっぽいキャラクター。 続編がメダルバージョンの「セーラーウォーズR(メダルになってリターン)」という、ある意味凄いセンス…
 当時なら何でも有りだったのかなぁ〜。

 

メニューへ