スト2以降の方が知名度が高い作品が多いカプコンですが、それ以前にも沢山の名作を世に送り出していました。
今回は「虎への道」を取り上げたいと思います。
舞台はオリエンタルなお寺風の場所で龍拳王という人物にさらわれた子供たちを助ける為に、主人公リーが悪と戦います。
「ジャンプ」と「攻撃」を上手く使って敵を倒しながら進んでいくアクションゲームです。
リーは槍などのリーチ制限のある武器で敵を倒しながら進み、ステージ最後に居るボスを倒したらクリアとなります。
1周5ステージで2周クリアでエンディングという流れになっています。
ゲームはライフ制でライフが0になるとミスになりますが、なんといっても敵の攻撃の激しさと即死要素の多すぎで『ライフ制だっけ?』と
思わせるくらいの敵の攻撃の激しさ…な難易度です。
アドリブも結構必要で、パターン化しにくいのが辛いところです。本当にこれ1コインオールできるの!? と思いたくなるくらいの難易度です。
武器は3種類あり、道中の葛篭を壊す事で拾うことが出来ます。葛篭の中身はかならず自分が持っている武器以外の2種のどちらかが出ます。
(武器名は正式名称を知らないので…悪しからず)
名前 | 性能 |
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棍 | デフォルトの武器。 先端が斧になっているヌンチャクのような武器で振り回して攻撃する。後ろや上など攻撃判定が広いのが特徴。 |
槍 | 前方を素早く突く。攻撃のモーションが短い代わりに攻撃範囲が狭い。 |
鎖鉄球 | モーニングスターっぽい武器。槍同様に前方が強いが槍より若干縦幅の有る前方攻撃を行う。 また、POWを拾ったときのリーチの長さは優秀。 |
アイテム | 効果 |
---|---|
大入り袋 | 得点が増えます。 |
木像 | 得点が入ります。大入り袋よりも点数が高いです。 |
ひょうたん(青) | 体力が回復します。 回復量が現体力の約半分…と普通はピンチな時に欲しい筈の回復アイテムがピンチのときには役に立たないという困ったアイテム。 しかも体力が1ポイントの場合は回復しません… オブジェクトからだけでなく雑魚敵が落とすこともあります。 |
ひょうたん(赤) | 体力が回復します。 オブジェクトからのみ出現。こちらは体力が全回復固定です。 |
ひょうたん(黄) | 雑魚敵が落とす「逆さまになったひょうたん」。 拾うと体力が半分になるトラップアイテム。体力が少ないときはこれでミスになることはありません。 |
POW | オブジェクトからのみ出現。武器の攻撃範囲が広がります。 |
巻物 | 画面上の敵全てに『武器1発分のダメージ』を与えます。1発分というのがミソで、複数発当てないと倒せない敵はこれで一掃出来ないのが痛い。 |
停止 | 決まった壺や像から出現します。 「止まれ」の交通標識のようなアイテム。敵が一定時間停止します。 |
水晶玉 | 一定時間無敵になる有難いアイテム。 |
1UP | 残機が増えます。オブジェクトからは出現せず、稀に敵が落とすのみです。 |
操作系は「8方向レバー+2ボタン」。
レバーでプレイヤーの操作。
ボタンは左が「攻撃」。持っている武器で敵を攻撃します。
右のボタンが「ジャンプ」。押している長さでジャンプの高さが変わります。このジャンプの高さの調整が密かに攻略の鍵になっていますので、慣れておきましょう。
兎に角、敵の攻撃の激しさ…でしょうか。雑魚が大量に出てきたり、激しい攻撃をしてきたり…と、慣れていてもダメージ回避が出来ないほどです。
ある意味、体力や残機を削りながら先に進むしかないのかな…と思えるほどで、初見では殆ど進めずに終わってしまうと思います。
只、当時からゲームのクオリティに定評のあるカプコンだけにグラフィックや内容は中々の良作です
…難易度の高さが逆に不気味さや緊張感を生み出して、オリエンタルなファンタジーを作り出しているような…そんな演出面にはちょっと注目です。
でも、良作だけにこの難易度は、何とかならなかったのでしょうか。