個人的名作140

クイズ美少女戦士セーラームーン 知力 体力 時の運(バンプレスト・1997)

 

 以前、アクションゲームの『美少女戦士セーラームーン』を取り上げたのでついでにこちらの作品も…。
 今回は『クイズ美少女戦士セーラームーン 知力体力時の運』を取り上げたいと思います。

 

【こんどはクイズで…】

 あのセーラー戦士たちが今度はクイズで敵と戦う…。
 確か土萌ほたるの父親の土萌教授が突如行方不明になり、全員で捜索するために色々な場所を進んでいく…というストーリーだった気が…。

 最初にサイコロを振り、出た目だけマスを進み、止まったマスで敵と戦います。
 敵は一部のイベントマスを除いて必ず出現し、ノルマ制のクイズで戦います。
 クイズは通常の4択クイズで正解するとノルマ減少。ノルマクリアをすると再びサイコロを振って先に進んで行きます。
 間違えるとライフが減り、0になるとゲームオーバーになります。

 

【皆で戦うのです】

 ゲームスタート時に原作で御馴染みの面々の「セーラームーン」「セーラーヴィーナス」「セーラージュピター」「セーラーマーキュリー」 「セーラーマーズ」「セーラーウラヌス」「セーラーネプチューン」の7人から1人を選んでプレイします。
 「セーラープルート」は一部の演出で登場し、「セーラーサターン」は「ちびうさ」と共にショップで登場するだけになっています。
 何故か登場キャラは全員2.5頭身ほどのデフォルメされた姿で、可愛らしくチョコマカ動き回る姿は見ていて和みます。

 プレイヤーは4枚のカードを持っており、それぞれにセーラー戦士のマークが描かれています。 ノルマクリア毎に1枚交換することが出来、4枚全てを同じマークに揃えるとそのマークのキャラクターが仲間になってくれます。
 仲間になったキャラは戦闘スタート時にランダムで支援をしてくれます。
 また、プレイヤー自身もしくは既に仲間になっているキャラのマークを揃えた場合は、そのキャラの人形が貰えます。

キャラクター 能力
セーラームーン クイズを3択にしてくれます。
セーラーヴィーナス クイズスタート時にノルマを減らしてくれます。
セーラージュピター クイズスタート時にライフ+1。
ありがたい反面、お約束のごとく余り登場しない。
セーラーマーキュリー クイズスタート時に登場するとノルマクリアまでクイズの正解予報をしてくれます。
クイズの選択肢のうち正解と思われる番号を教えてくれます。
但し、的中率が10%から(20%刻みで)90%までのランダム値となっており、必ず当たる訳ではありません。
セーラーマーズ 能力を持っている敵とのクイズスタート時に敵の能力を封印します。
厄介な能力を封印してくれるのは有難い半面、一部の能力は普通に他のキャラが出てくれた方が有難いことも…
セーラーウラヌス クイズスタート時に登場するとジャンルセレクトが出来ます。
8つのジャンルから1つを選ぶことが出来ますが、ジャンル数が大量にあるので欲しいジャンルが出てこないことがあることと、 「ノンセクション」が無いのが難点。
セーラーネプチューン クイズスタート時に登場するとタイムスローになります。
若干、有り難味が少ない為か、出現率は高い。
ちびうさ 仲間の数が少ないときに登場し、クイズスタート時にノルマ-1してくれます。
但し、ヴィーナスと違って失敗する事もある。

 能力は仲間のうち1人ランダムで選択され、(誰も出ないときもある)その能力が発動しますが、フィールドの途中で人形を拾った場合は その次のクイズは拾ったキャラの能力が必ず発動します。人形は効果は一度だけでなくなりますが、続けて複数拾った場合はストックされます。
 また、プレイヤーキャラの能力はランダム発動する事は無く、人形を拾った直後でないと発動しないようです。

 クイズとすごろくの繰り返しで最奥まで進みボスを倒すとステージクリアとなり、次のステージに進むことが出来ます。
 ラストステージをクリアするとエンディングとなります。

 また、一部の敵はクイズに特殊な演出を仕掛ける攻撃をしてきます。
 全てマーズの能力で封印できますが、封印できないときは注意が必要です。

攻撃 効果
選択肢入れ替え クイズの選択肢番号の並び順がバラバラに変更されます。
(上から3142と並ぶ感じ)
タイマースピード増加 クイズのタイマーのスピードの減りが速くなります。
爆弾 誤答の選択肢のうち1つに爆弾が仕掛けられており、爆弾付きの誤答を選ぶとライフ-2になります。
仲間を呼ぶ ノルマが残り1になったときに仲間を呼びます。
ノルマが敵1匹分増加します。
復活 ノルマ残り1のときに誤答するとノルマが2に戻ってしまいます。
ライフ吸収 復活の上位互換で誤答するたびに常にノルマが1増えます。
間違い続けると8まで増えます。
文字反転 通常の4択ですが、選択肢の文字が全て裏返しになっています。
読めない事も無いが…

 また、プレイヤー側は正答するたびにゲージが溜まっていき、ゲージがMAXになると必殺技が発動します。
 必殺技はノルマ残数に関係なく発動した時点でクリアになります。ライフ吸収などでのエンドレス回避の為…なのでしょうか。兎に角ありがたいです。
 ノルマが多いボスとの戦い直前にMAX手前まで溜めておき、ボスを1問だけで倒すという事も可能です。
 ゲージ増加量は回答までに掛かった時間(タイマーの残量)に依存しており、 即答すると2割ほど増えますが、タイマーが残り半分を切ると殆ど増えません。
 逆にこれを使ってゲージ量を調整する事も可能です。  

 

【よーく考えて…】

 操作系は「4ボタン」。
 4つのボタンは4択の回答を行うのに使います。
 また、何かしら選択をするシーンでは、1と2ボタンで選んで4で決定になっています。

 

【続編もムズイ?】

 通常の4択クイズゲーム特有の『いきなり3問間違えて即ゲームオーバー』の難点が存在しており、 更に序盤から若干難易度の高いクイズ(その道の人じゃないと分からない問題)が目立ちます。
 このゲームには『出題されるクイズの難易度』というパラメータが無いもしくは大雑把なのかもしれませんね…。
 また、ステージクリアまでが非常に長くエンディングまでは相当時間と手間の掛かるクイズになっています。

 その代わり、キャラクターゲームだけに演出面が良く出来てきます。
 プレイヤーキャラがサイコロを振っている間、仲間のキャラクターは画面内の適当な場所でアクションを取っているのですが、 遊んでたり、歌ってたり、眠っていたりと…無駄に描きこまれたキャラクターのアクションはある意味クイズよりも必見です。
 いや、単純な4択クイズをするよりもアクションを見ている方が面白いくらいですね。

 まぁ、クイズゲームは今ではオンライン対戦が普通となり、即100円が消える可能性があるライフ制クイズゲームは消える一方に…
やはり、遊びやすさというものが大きいのかもしれませんね。  

 

メニューへ