個人的名作98

インディージョーンズ and The Temple of Doom(アタリ・1985)

 

 有名映画のタイトルの一つ「インディージョーンズ」。
 その昔、アタリから「インディージョーンズ」がアーケードゲーム化されました。
 原作の『秘宝を求めて秘境を冒険する』というスリル満点の雰囲気を楽しむことが出来るこのゲームを紹介したいと思います。


 

【 映画もゲームも楽しもう 】

 「インディージョーンズ and The Temple of Doom」は、日本では「インディージョーンズ 魔宮の伝説」と言うタイトルで 日本で公開された映画のタイトルでもあり、このゲームもこの作品をモチーフとしています。
 「モラ・ラム」に奪われた「サンカラストーン」を取り戻す…と原作同様の大冒険を楽しむことが出来ます。

 

【 様々なシーンが… 】

 プレイヤーは「インディー」を操作して、敵を倒しながら進み、「モラ・ラム」から「サンカラストーン」を取り戻します。
 ゲームスタート時、3つの入り口が登場します。それぞれには「Easy」「Normal」「Hard」となっており、 ゲームの難易度とスコアの増え方が変わります。(高難易度ほど点数が増えやすい)

 難易度を選択すると、ゲーム開始。
 最初は「洞窟のシーン」。
 全方向スクロールのアクションで、トロッコのある場所を目指して進みます。
 原作を髣髴とさせる不気味なダンジョンで、岩をも砕くローラーとベルトコンベアなどの罠もあります。

 「インディー」は移動のほかにおなじみの鞭を使うことが出来、これを使って敵を攻撃する事が出来ます。 但し、敵の番兵は一定時間気絶するだけの足止めにしかならない上、「モラ・ラム」には効きません。
(蝙蝠や蛇と「モラ・ラム」のファイアーボールのみ鞭で消せる)

 道中には牢屋に囚われている子供が居ます。
 子供は牢屋を鞭で叩くと救出することが出来ます。ステージに居る子供全員(画面に人数が表示)救出するとボーナス点が入ります。
 トロッコまで移動すると次のトロッコのシーンに進めます。(子供を救出しなくても次に進める)


 トロッコのシーンでは、レールに沿って進みます。このシーンでは斜め下へのスクロールになっています。
 トロッコではレバー前方で加速。レバー後方で減速、レバー左右でトロッコを傾けるもしくは線路のポイント部分で横に移動します。
 線路上には様々な障害物があります。 「レールの行き止まり(ポイントを切替えて避ける)」 「レールの片方が欠けている(トロッコを傾けて避ける)」「ジャンプ台(一定以上加速が必要)」等があり、 避け損なうとミスになります。
 また、線路の傍には敵兵が居ます。通常の敵は何もしてきませんが、ゴツイ番兵は見逃すとミスになります。
 また、敵のトロッコと接触してもミス(鞭で攻撃すると減速させられる)、 線路横にある爆弾の爆風に巻き込まれてもミスになります。(鞭で爆破タイミングをずらせる)
 トロッコはかなり高速まで加速が可能ですが、加速しすぎると上記の障害物を認識するのが困難になります。 しかし、遅すぎると追いかけてくる敵のトロッコの対処が必要になる…等、見た目はシンプルながら常に瞬間の判断力が必要になります。
 最後まで進むと原作でもあった「足ブレーキ」でトロッコを止めて次のシーンになります。


 次のシーンは「モラ・ラム」の神殿のシーンです。
 祭壇に「サンカラストーン」があり、それを取って脱出するとクリアです。
 ステージは洞窟やトロッコよりも狭いですが、いくつかの仕掛けや狭い中で沢山の敵を捌くという難しさがあります。

 「洞窟」→「トロッコ」→「神殿」を3度クリアし、3つのサンカラストーンを取り返すと「吊橋への脱出」になります。
 「洞窟」→「トロッコ」までは同じ流れですが、その次のシーンが「吊橋」になります。
 「吊橋」のシーンは右に向かって進み、吊橋の奥に居る「モラ・ラム」の手前まで進むと原作同様吊橋を叩き切って 「モラ・ラム」を谷底へ突き落としてクリアになります。
 右から来る「モラ・ラム」のファイアーボールと左から来る敵の番兵を鞭で捌きながら進むだけですが、 ひっきりなしに襲い掛かってくるので、結構忙しいです。
 吊橋のシーンをクリアするとボーナス点が入り、次のシーン「チャレンジステージ」へと進みます…。

 

【 インディーの冒険は操作に始まる? 】

 操作系は「8方向レバー+1ボタン」。
 レバーは移動ですが、トロッコのシーンではポイントの切り替えやトロッコを傾ける等の使い方があります。
 ボタンは「鞭」を使います。基本的には攻撃に使いますが、モーションの長さの割にはリーチがかなり短いので使うときは 気をつけましょう。 また、杭に向かって鞭を使うと鞭を杭に巻きつけて、(ターザンのような感じで)穴を飛び越えることが出来ます。

 また、このゲームには変わった仕様があり、2コインでスタートすると残機が6人(通常は2人)でスタートすることが出来ます。

 

【 チャレンジステージって何のチャレンジ? 】

 吊橋のシーンをクリアするとエンディング…ではなく、「チャレンジステージ」が始まります。
 チャレンジステージは、洞窟のシーン(構成のみ異なる)でステージのどこかにある「金の像」を探しだします。
 獲得するとボーナス点が入り、別の場所に「金の像」が出現します。出現位置は最初の1個を除いてランダム(ヒントが画面に表示される)で、 延々と「金の像」探し続けます。
 チャレンジステージはエンドレス(らしい?)で、とにかく気力が続く限りハイスコアを目指すと言う熱さがありますが、 私は(6機でも)そこまでは…

 また、ハイスコアは難易度に無関係なので、結局はスコアの上がりやすい「Hard」が出来ないと…。

 

【 冒険は続く… 】

 アーケードゲームで映画をゲーム化した作品というのは珍しいものです。 更に当時のアタリの表現力の高さもあって、「ゲーセンで目立つ作品」という雰囲気がありました。
 私もその雰囲気からこのゲームに取り込まれ、そしてよくプレイすることがありました。
 しかし、難易度がちょっと高めで「鞭の攻撃範囲が意外と狭い」上に「隙が多いので」沢山の敵を捌くのが大変です。
 また、トロッコのシーンでは、加速ばかりしてしまうと障害物が避けられないので、 その点の対処が上手く出来ないとすぐに残機を減らしてしまいます。
 結局、ヘタレな私ではハイスコアとは無縁の「Easy」でないと遊べませんでしたが… それでもこのゲームの演出力というか映画らしい雰囲気は存分に楽しめたかな、と思います。

 

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