個人的名作108

カンガルー(サン電子・1982)

 

 ゲームで主役になることがある動物と言えば…犬、猫、鼠…色々ありますが、随分昔に「カンガルー」が主役のゲームがありました。 今回取り上げるのは「カンガルー」です。

 

【ママ、まぁまぁ…】

 猿にさらわれた子カンガルーを救うために母親カンガルーがゴール目指して進んでいくアクションゲームです。
 ステージは固定画面で画面下部からスタート。画面上部がゴールというパターン(一部例外有り)。
(メジャーな作品を例に挙げると任天堂の「ドンキーコング」に近い)
 ステージは4パターン有り、ぞれぞれ個性的な作りになっています。 4面クリア後は再び1面と同じステージ(但し、難易度が異なる)に戻ります。
 

 

【レバー1本で、色々飛べます】

 操作系は「8方向レバー+1ボタン」です。
 レバーは、カンガルーの操作ですが、レバー上方向がジャンプになっており、レバー下でしゃがみます。
(梯子があるときは上下で梯子の昇降)
 レバーが8方向と言うのがミソで、レバーを斜め上に入れると斜め上方向にジャンプします。
(只、斜め下は使わない)
穴を飛び越すときは斜めジャンプを使用します。

 ボタンはパンチをします。
 パンチを使うと敵の猿を倒す事が出来ますが、偶にボス猿が登場する事があり、 ボス猿の攻撃を喰らったときは一定時間パンチが出せません。

 敵の猿は体当たりをしてくるのですが、リンゴを投げつけてくる事があります。
 リンゴに当たるとミスになりますが、投げる高さが高いときはしゃがみ、低いときはジャンプで回避することが出来ます。
(上記はリンゴを投げる猿と同じ高さの足場に居るときの場合。猿と段差があるときは回避方法が異なる)
 2週目以降はジャンプでもしゃがんでも避けられない高さで投げてくる事がありますが、このときはパンチで叩き落せば回避できます。 リンゴの高さを見切って上手くレバーとボタンで回避しましょう。
 但し、回避できると言っても、近い距離では『見てから回避困難』なので、リンゴを投げそうな猿は「間合いを離す」か 「投げる前に倒す」ようにする必要があります。

 

【お願い、助けてあげて】

 このゲームのステージは全部で4パターンと書きましたが、1面は梯子を使って上へと登るパターン。 2面は階段状の足場をジャンプして進むパターン。4面は迷路状に配置されている梯子を使って上へと登るパターンになっています。
 3面だけ特殊で、子カンガルーの檻を持ち上げている猿達をパンチで倒していくと檻が下がっていき、 檻まで辿り着ける高さになったときにその檻へと移動するとクリアになります。

 ステージ各所に果物と鐘が配置されています。果物は回収すると得点になります。鐘に触れると音が鳴り、 果物を回収した場所に新しい果物が配置されます。新しい果物は前よりも更に得点が高くなります。

 

【カンガルーの親子】

 『ドンキーコング風』といえばそれまでですが、試しに遊んでみると結構楽しめる作品だと思います。
 猿の投げるリンゴの回避に慣れないとすぐにミスしてしまいますが、逆に言えばこの対策を練れば結構遊ぶ事が出来ると思います。
 8方向レバーというのが当時にしては特殊な気が…当時はメンテとか大丈夫だったのか気になりますが、 このゲームを始めて知ったのは格闘ゲームブームの時期に某レトロゲームを取り扱っていたゲーセンだったので…。

 

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