個人的名作85

ウォーリーを探せ(セガ・1992)

 

 ちょっと懐かしい響きかもしれませんが、「リアルアンドフェイク」を書いているときに思い出したので…。
今回はセガから登場したアーケードゲーム、「ウォーリーを探せ」を取り上げたいと思います。

 

【ウォーリーをSEGAせ!】

 オリジナルをご存知の方も多いと思いますが、まさにそのままです。
 ウォーリーというキャラクターがイラストのどこかに隠れているので、それを探し出すゲームです。
 

 プレイヤーはカーソルを動かし、ウォーリーを探します。
 見事ウォーリーを見つける事が出来ればクリアとなります。

 ゲームは時間制で、見つかるまで徐々に残り時間が減っていきます。また、お手つきのときも<残り時間が減り、0になるとゲームオーバーです。
残り時間は4ステージごとにあるボーナスステージ後にそれまでの4ステージの結果とボーナスステージの結果に応じて回復します。
 

 

【カーソルを動かせ!】

 操作系は「トラックボールと1ボタン」。
 トラックボールでカーソルの移動とボタンで決定です。ウォーリーは扉や窓の内側にいることもあり、 その場合はボタンで扉や窓を開けていきます。

 只、わざわざカーソルの移動をトラックボールにする必要があったのかは… 似たようなジャンルのゲームが8方向レバーで十分対応出来ているのに、 何故、専用コンパネが必要なトラックボールを採用したのかは謎です。

 

【100円玉も探せ!】

 基本的な流れは先ほども書きましたが、ウォーリーを探すステージが4つ続いた後にボーナスステージの繰り返しです。
 ステージの種類は絵本のように「静止画から探す」タイプとキャラクター達が常に動いている「動画から探すタイプ」と 「間違い探し」です。

 動画から探すタイプではウォーリーは常に移動する事もあるだけでなく、物陰に隠れたり別の場所へ移動する事もあります。  折角のビデオゲーム版ということもあって、絵本では体験できない「ウォーリーを探せ」を体験する事が出来ます。

 間違い探しは、ウォーリーを探すのではなく、画面に表示されたイラストが一定時間後に変化するので、変化した場所を探し出します。 全て見つけるとクリアになります。
 変化後は変化前のイラストを見る事が出来ない為、見落としをしてしまうと探し出すのが困難になります。
 「ウォーリーを探せ」や「間違い探し」のステージではクリアできなくても一定時間後に次のステージに進みます。 但し、その分の時間は消費されてしまう為、残り時間がかなり厳しい展開になってしまいます。

 ボーナスステージは、トラックボールを転がしつづけたり、ボタン連打したりするタイプのミニゲームです。 ミスをしても残り時間は減りませんが、クリアすると残り時間が大幅に回復するので、何とか頑張ってクリアしていきましょう。
 

 ウォーリーを探し出したときは、アイスクリームを貰う事が出来、ボーナスステージをクリアするとケーキを貰う事が出来ます。
 ボーナスステージ終了後、ケーキとアイスクリームの数に応じてタイムが一定量回復しますが、回復量は割と少ない為、 「ステージクリアにかかった時間 > 回復量」になることが多く、素早いクリアが必要になります。

 

【設置店を探せ!】

 「ウォーリーを探せ」は世界的に有名ですが、 アーケード版「ウォーリーを探せ」がセガからアーケードゲームで出た事は余り有名でない気がするのは気のせいでしょうか…。  私自身も某店で数回しか見た事無いですし…
 操作系のところでも書きましたが、やはりわざわざ「トラックボール」にする必要は無かったのでは…という気がします。
 「ウォーリーを探せ」が出た頃は、『操作系=レバーとボタン』に収束し始めている時期でもありましたし、 先ほども書きましたが、「リアルアンドフェイク」や「エジホン」等の同じようなジャンルがレバー操作で充分なところを見ると そんなにトラックボールにするメリットは無かったと思います。

 また、残り時間がかなり厳しく、大して回復しない割に大幅に減るという印象がありますね。  特に見つからなかったときの制限時間の減少量が大きいので、ミス1つも許されない作りになっています。
 ゲームバランスのサジ加減でどうにでもなってしまうのがアーケードゲームの恐ろしさなのかもしれませんね。

 

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