ちょっと懐かしい響きかもしれませんが、「リアルアンドフェイク」を書いているときに思い出したので…。
今回はセガから登場したアーケードゲーム、「ウォーリーを探せ」を取り上げたいと思います。
オリジナルをご存知の方も多いと思いますが、まさにそのままです。
ウォーリーというキャラクターがイラストのどこかに隠れているので、それを探し出すゲームです。
プレイヤーはカーソルを動かし、ウォーリーを探します。
見事ウォーリーを見つける事が出来ればクリアとなります。
ゲームは時間制で、見つかるまで徐々に残り時間が減っていきます。また、お手つきのときも<残り時間が減り、0になるとゲームオーバーです。
残り時間は4ステージごとにあるボーナスステージ後にそれまでの4ステージの結果とボーナスステージの結果に応じて回復します。
操作系は「トラックボールと1ボタン」。
トラックボールでカーソルの移動とボタンで決定です。ウォーリーは扉や窓の内側にいることもあり、
その場合はボタンで扉や窓を開けていきます。
只、わざわざカーソルの移動をトラックボールにする必要があったのかは…
似たようなジャンルのゲームが8方向レバーで十分対応出来ているのに、
何故、専用コンパネが必要なトラックボールを採用したのかは謎です。
基本的な流れは先ほども書きましたが、ウォーリーを探すステージが4つ続いた後にボーナスステージの繰り返しです。
ステージの種類は絵本のように「静止画から探す」タイプとキャラクター達が常に動いている「動画から探すタイプ」と
「間違い探し」です。
動画から探すタイプではウォーリーは常に移動する事もあるだけでなく、物陰に隠れたり別の場所へ移動する事もあります。
折角のビデオゲーム版ということもあって、絵本では体験できない「ウォーリーを探せ」を体験する事が出来ます。
間違い探しは、ウォーリーを探すのではなく、画面に表示されたイラストが一定時間後に変化するので、変化した場所を探し出します。
全て見つけるとクリアになります。
変化後は変化前のイラストを見る事が出来ない為、見落としをしてしまうと探し出すのが困難になります。
「ウォーリーを探せ」や「間違い探し」のステージではクリアできなくても一定時間後に次のステージに進みます。
但し、その分の時間は消費されてしまう為、残り時間がかなり厳しい展開になってしまいます。
ボーナスステージは、トラックボールを転がしつづけたり、ボタン連打したりするタイプのミニゲームです。
ミスをしても残り時間は減りませんが、クリアすると残り時間が大幅に回復するので、何とか頑張ってクリアしていきましょう。
ウォーリーを探し出したときは、アイスクリームを貰う事が出来、ボーナスステージをクリアするとケーキを貰う事が出来ます。
ボーナスステージ終了後、ケーキとアイスクリームの数に応じてタイムが一定量回復しますが、回復量は割と少ない為、
「ステージクリアにかかった時間 > 回復量」になることが多く、素早いクリアが必要になります。
「ウォーリーを探せ」は世界的に有名ですが、
アーケード版「ウォーリーを探せ」がセガからアーケードゲームで出た事は余り有名でない気がするのは気のせいでしょうか…。
私自身も某店で数回しか見た事無いですし…
操作系のところでも書きましたが、やはりわざわざ「トラックボール」にする必要は無かったのでは…という気がします。
「ウォーリーを探せ」が出た頃は、『操作系=レバーとボタン』に収束し始めている時期でもありましたし、
先ほども書きましたが、「リアルアンドフェイク」や「エジホン」等の同じようなジャンルがレバー操作で充分なところを見ると
そんなにトラックボールにするメリットは無かったと思います。
また、残り時間がかなり厳しく、大して回復しない割に大幅に減るという印象がありますね。
特に見つからなかったときの制限時間の減少量が大きいので、ミス1つも許されない作りになっています。
ゲームバランスのサジ加減でどうにでもなってしまうのがアーケードゲームの恐ろしさなのかもしれませんね。