ゲームメーカー「テクノスジャパン」といえば何を思い浮かべますか?
「くにおくん」…「ダブルドラゴン」…「エキサイティングアワー」…色々ありますね。テクノスジャパンと言えば、
これら格闘アクション的なゲームが多い印象がありますね。
今回紹介する「スクランブルエッグ」は、『テクノスジャパン=格闘』というイメージが
出来上がる前に作られた作品だけあって、何とも異色な雰囲気になっています。今回はこの作品を取り上げたいと思います。
プレイヤーを操作して固定画面のフィールド各所に配置されている卵から雛をかえすゲームです。
操作系は、「4方向レバー+1ボタン」です。
レバーでプレイヤーの移動。ボタンでキックです。
卵を蹴ると、壁まで吹っ飛んで跳ね返り、元の位置に戻ります。
元の位置に戻った卵にはヒビが入ります。3回蹴ると雛になります。
雛を蹴ると(!!)その雛が元気に飛び去っていきます。
ふっ飛ばした先に別の卵がある場合、その卵も蹴られたときと同様の動きをし、ヒビが入ります。
『卵を蹴って雛にかえす』というのは動物学上問題があるとは思うが、その辺はあまり気にしない方向で…。
フィールドすべての卵を雛にし、消すとステージクリアとなり、次のステージに進めます。
フィールドは全8パターンで9面は1面と同じパターンになり、ループとなります。
敵に触れるか、蹴った卵と壁に挟まれて潰される(後者はレアケースだが…)とミスとなり、
残機が0になったらゲームオーバーです。
さて、卵を只蹴るだけのゲームではありません。勿論、敵キャラも居ます。その名も「スキヤキブラザーズ」。
何故、すき焼きなのかよく分りませんが、とにかく「スキヤキブラザーズ」です。
各面2匹ずつ登場し、プレイヤーを追っかけていきます。また、ヒビの入った卵を元のヒビの無い状態に戻したり…と
プレイヤーに対して邪魔をしてきます。
「スキヤキブラザーズ」に触るとミスなのですが、プレイヤーは卵の無い方向に向かってキックボタンを押すと何故か、
目玉を飛ばして攻撃する事が出来ます。敵に目玉を当てると一定時間動きを止める事が出来ます。
また、敵に蹴った卵を当てると、その敵を倒す事が出来ます。(一定時間後に補充されるが…)
もう1匹の敵が「ツナヘッド」。各面1匹だけ登場し、最初は外周を回るだけですが、プレイヤーと縦軸もしくは横軸が合うと
一直線に襲い掛かってきます。「ツナヘッド」は壁を無視して通過する事が出来、更に目玉を当てても効果がないので厄介です。
(蹴った卵で倒す事は可能)
こいつらの妨害を避けて卵を蹴って雛をかえしていきます。
フィールドには敵ばかりというわけではありません。
各面卵の内の一つに、「赤い雛」が生まれてくる卵があります。赤い雛を捕まえると鶏に変身します。
鶏は自動で彼方此方を歩き回り、体当たりで「スキヤキブラザーズ」「ツナヘッド」を倒してくれます。また、プレイヤーが
蹴らなくても卵にヒビを入れてくれる大変ありがたい味方です。
只、ステージクリアかミスもしくは、プレイヤーが蹴った卵に当たると消えてしまいます。
某レトロゲーム系ゲーセンで発見したゲームなのですが、とにかく80年代の味がしました。アーケードゲームがまだ雛の
時代に作られた『ちょっとした作品』というやつでしょうか…。
シンプルなルールの上、比較的難易度が低いゲームなので非常に遊びやすいです。とにかく追い詰められるケースが少ないので
凡ミスでもしない限りはなかなかミスになりません。
それでもそこそこ楽しめるのは当時の味なのかなぁ…。ある意味単調すぎて飽きが来そうな作品ですが、それでも
印象深い作品であった事は間違いありません。
しかし、「スキヤキブラザーズ」の由来が未だに気になる…