個人的名作65

ハレーズコメット(タイトー・1986)

 

 いつの間にか20年前の作品なのですね。『ハレー彗星接近』時期に出た狙いすぎな作品「ハレーズコメット」。 今回はこの作品を取り上げたいと思います。

 

【迫り来る彗星を…】

 基本的なルールは単純な縦シューティングです。彗星(?)の地球接触を阻止する為に彗星と何故か彗星から出現する敵を 破壊するゲームです…けど、彗星って壊していいのか…と子供心に思った時期もありました。
 

 操作系は「8方向レバー+2ボタン」です。
 レバーで自機の操作。左ボタンはショットです。
 右ボタンがシューティングで言うボムに相当しますが、ゲームスタート時では使用することが出来ず、プレイ中に出てくる アイテムの小型機(?)を持っているときに限り使用できます。

 

【守るのは自分だけじゃない…】

 先ほども書きましたが「ハレーズコメット」はシンプルな縦シューティングですが、 このゲーム独自のルールがあり、『守るべき地球のダメージが100%になると残機に関係なくゲームオーバー』という ルールがあります。

 具体的に書くと、敵を撃ち漏らすと地球がダメージを受け、ダメージの「%」が増えていきます。これが100になると 残機に関係なくゲームオーバーです。
 …只、その前に残機が0になる方が先なので、余り見ることは無かったりする仕様です。

 只、自分が危険だからと避けるだけでは良くないというルール…ちょっとだけ変わった面白さもあります。

 

【立て直せ…の前にやられるな!】

 「敵を撃ち漏らすな」とは言っても、初期状態はかなり貧弱です。自機のスピードも遅いうえに攻撃範囲が狭いので 全然敵が撃ち落せません…深追いすると自機が秒殺されるくらいです。しかも、ミス後の再スタート時も初期装備状態 なので、後半ステージでは結構お手上げになったりします。

 パワーアップアイテムは、道中で隕石など特定の物を破壊すると出現します。基本的に取って損するアイテムは無いので、 出来る限り拾っておきましょう。…というか取らないとキツい。
 コナミの「グラディウス」などでも「再スタート時の復活パターン」が攻略ポイントの一つになっていますが、 この「ハレーズコメット」も復活というのがかなり重要になっています。
 貧弱な初期装備で敵の猛攻を防ぎつつ…且つ、撃ち漏らさないようにして…且つ、アイテムを拾う…結構プレイしていて熱い作品です。

 

【私達の星を助けて…】

 ステージ構成は、1ステージ目が地球から中ボスまで、2ステージ目が中ボス後から彗星まで、3ステージ目が彗星の中(!!) になっています。

 各ステージのラストに出てくるボスを倒すと次のステージに進め、3ステージ目をクリアすると無事地球の危機は救われます…。

 これでようやく大団円かと思いきや、他の惑星も救いに行かなければならないらしい…。4〜6ステージは(別の惑星という事で) ダメージが0%にリセットされてスタートです。…という感じを10個の惑星+太陽(全30ステージ)で行うようですが、 30面まで行ける腕ではないので、その後は分りません。

 

【うつ・かわす。かわす・うつ。】

 密かに「個人的名作」でシューティングゲームを取り上げるのは初めてだったり…そのくらいシューティングゲームは 苦手ですね。
 「ハレーズコメット」もそんなに先に進めないのですが、パワーアップアイテムをある程度回収すると自機の攻撃範囲が かなり拡がる為、適当に撃っていても敵を全滅できるので結構私のようなヘタレでも遊べたりします。
 敵の攻撃も序盤では撃ち返し以外は余り強烈な攻撃が無いので、初見でもそれなりには遊べると思います。シューティングは 敷居が高いと思われている方も、見かけたらプレイして頂きたい作品だと思います。

 

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