かつてのナムコキャラクター達が沢山登場する愉快なアクションゲーム。
ナムコ誕生40周年に登場し、その記念作品として世に出された『ティンクルピット』。
今回はこの作品を取り上げたいと思います。
このゲームは固定画面でステージ上に登場する敵を全滅させるとクリアの形式のアクションゲームです。
各ステージは迷路のような構成になっており、主人公の「ピット(1Pキャラで弟)」と「パティ(2Pキャラでお姉さん)」は、
「ティンカーボール」という武器を使って敵を倒していきます。
ボタンを押すと、「ピット(パティ)」が「ティンカーボール」をその場に配置、押しっぱなしにしている間、
ラインを引き続けます。ボタンを放すと「ティンカーボール」がそのラインを伝って移動してきます。 移動する「ティンカーボール」が敵に当たるとその敵を倒す事が出来ます。 まとめて倒すと高得点になります。 |
要するに、後方(歩いた跡)にのみ攻撃判定を持つ為、敵の捌き方がちょっと変わった感じがあります。
『前方の敵には一切攻撃できないのか』というとそうでもなく、ステージ各所に黄色い弾(ポップコーン)が落ちています。
これは1つしか持てませんが、前方に投げて攻撃する事が出来ます。敵に挟まれたときに有効です。
操作は「4方向レバー+2ボタン」です。
左のボタンは「ティンカーボール」の操作です。前述の通りに押しっぱなしで設置。放すと攻撃になります。
右のボタンは「ポップコーンを投げる」です。ポップコーンが無いときは何も起こりません。
全47面(+ボスステージ2面)となっており、最終ステージをクリアするとエンディングです。また、敵や敵の攻撃に当たると
ミスとなり、残機が0になるとゲームオーバーです。
各ステージの敵キャラをよく見ると「トイポップ」の「兵隊」や「ディグダグ」の「プーカ」・「ファイガー」や
「パックマン」の「モンスター」等、ナムコの懐かしのキャラクター達が登場します。
元々、開発者の方が「プーカを出したい」と考えていたようで、それが始まりでナムコのキャラクター達が沢山登場
するゲームとなったようです。
また、各ステージに1個だけ隠しボーナス点アイテムが登場します。そのアイテムも良く見ると、ナムコキャラ達になっています。
「パックマン」「ディグダグ」「マッピー」…沢山の懐かしのキャラクターがボーナスアイテムとして登場してくれます。
まるでナムコキャラ図鑑のようなゲームです。
さて、先ほど「隠しボーナス点アイテム」について書きましたが、これが結構面白く、出現条件は
『各ステージの決まった位置を通過する』となっています。
アイテムは全部で47種類あり、出現させられなかった場合同じアイテムが次のステージに持ち越しになります。
それで、アイテムが出るステージは全47面。…つまり、1個でもアイテムを出しそびれると47種類目の
アイテムが出ないのです。
隠しボーナスアイテムは最初は10点ですが、47種類目は100万点。つまり、アイテムを出しそびれると100万点落ちてしまいます。
ハイスコアには全種類取る事が必須です。
また、各ステージにボーナスアイテムが落ちています。
これは各面8個存在し、大きいアイテムと小さいアイテムがあります。
大きいアイテムを拾うと小さいアイテムが大きいアイテムに変化します。8個全てを大きいアイテムで取るとステージクリア時に
ボーナス点が入り、さらにオールクリア時にも大きなボーナス点が入ります。
ボーナス点の種類と得られるスコアの大きさもあって全47面のうち、1つでもミスがあるとハイスコアラーにとっては捨てゲーに
なってしまうほどシビアなスコアとなっています。
前述の「隠しボーナスアイテム」の出現条件ですが、このゲームの各ステージは「縦6キャラ分×横9キャラ分」の広さとなっています。
各ステージのスタート時のスコアの万の桁が縦、千の桁が横に相当し、その場所を通過する事により出現させる事が出来ます。
82000点でステージスタートする場合は(万の桁が8なので)上から5行目、(千の桁が2なので)右から2列目を通過すると
隠しアイテムが出現します。
ちなみに1面は千も万も0なので、上から3行目の右から5列目に出現します。
同じステージでもプレイするごとに得点状況により出現位置が変わるため、アイテムを回収しつつ敵を全滅させるパターンも
毎回固定とは限らない可能性もあります。
完璧にパターン化した場合は上記の限りでも無いと思いますが、なかなか安直に行きません。
このゲームはボーナスアイテムだけでなく、小ネタも結構多かったりします。幾つか紹介させていただきますと…
アイテムパネル出現時にレバーを入れながらスタートボタンを2回押すと、アイテムが消えて20000点が入る。 |
ステージクリア時に投げたポップコーンが画面中に残っている場合、ボーナス点が入ります。 1個目100点、2個目200点、3個目400点、4個目以降(1個につき)700点。 |
初期配置の敵を1回のティンカーボールだけで全滅させたときはボーナスフラッグが登場。 |
最後の1匹は主人公から逃げるように移動し、一定時間後に「Bye-Bye」と言って自ら消滅する。 「Bye-Bye」中の敵に触れてもミスにならないが、逃すとオールクリア後のボーナス点が下がる。 |
オールドゲーム好きな私には嬉しい作品ですが、ちょっと難易度が高い感じもあります。
特に後半面は「辛い」の一言です。見た目の可愛さで触れてしまうと、痛い目に遭ってしまいます。
只、敵のパターンがやや分りやすいのである程度は先読みできたりするのですが、ミスしやすく、かつ、
適当に操作してクリアできるゲームではないので、長時間遊べるようになるには敷居が高い感じもありますね。
只、ナムコ40周年記念作品。ナムコ好きなら何時までも覚えておきたい作品ですね。