この時期のタイトーの作品には「アルカノイド」等、リメイク作品に力を入れていた時期でした。その中の1つ「レイメイズ」。今回はこの作品を取り上げたいと思います。
特に、この作品は「タイトーメモリーズ 下巻」に収録される事ですし、良い機会ですのでこの作品について書かせていただきます。
悪の組織にさらわれた弟を助ける為、主人公「ミドリカワ・リカ」がマシンを駆って、近未来な雰囲気のラビリンスをクリアしていくゲームです。
先程も書きましたが、昔の名作のリメイク(と私は思っていますが…)ということでルールの説明は簡単に終わりそうです。
迷路上に配置されているドットを全て回収すればクリアという「ドットイート・タイプ」(セガのヘッドオンに近い)のゲームです。
「アルカノイド」と同時期だけあって、背景などの見た目の雰囲気もアルカノイドに近いですね。
あっちは「ブロック崩し」で、こっちは「ドットイート・タイプ」という違いはあれど、同社の作品だなと思わされます。
操作系は「4方向レバー」と「2ボタン」です。
ボタンは1つは「アイテム」ボタン。アイテムの「レーザー」発射や「パワーアーム」等を使用するときに使います。
もう1つは「加速」です。自機のスピードが上がります。押しっぱなしのときのスピードが相当速いので、慣れるまでが苦労すると思います。ですが、押しっぱなしのスピードが扱えないと
中盤以降はどうしようもなくなるので、とにかく慣れましょう。
プレイヤーは各ステージに配置されているドット全てに触れて回収(灰色のドットだけは2〜5回触れる必要がある)すれば出口が開くので、そこに入ればクリアです。32面クリア後にファイナルステージとなり、そこでエンディングです。
敵や敵の攻撃に当たった場合はミスとなって残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。
また、ドットの中には回収するとアイテムに変化する物もあります。アイテムが出るドットの場所は全ステージ固定されており、出るアイテムがランダムのものと確定されているものがあります。
アイテム | 性能 |
A(青色) | 「アタック」 敵の体当たりと攻撃を防ぐバリアを張ります。 拾った回数だけ防げますが、防いだ直後は無敵ではないので注意。 |
B(紫色) | 「ブレイク」 4方向のうちいずれか一方の出口が開きます。入ればクリアとなります。 |
C(緑色) | 「クラッシュ」 画面全部のドットを回収する。(灰色に対しては1回分、触れた事になる) 灰色ドットが無ければ、クリア確定です。 |
L(赤色) | 「レーザー」 ボタンでレーザーが発射できる。拾うほど連射数が増える(最大4) 効果はステージクリアまで続く。 |
O(黄土色) | 「アザールート」 リバースラウンドへ移動できるワープホールが出てくる。 移動直後はボス戦となり、倒すとアイテムやヒントをくれる。 |
P(灰色) | 「プレイヤーエクステンド」 残機が増える。 お約束のように滅多に出ない。 |
R(水色) | 「レインボー」 これも滅多に出ない。色々な事が起こるらしい…。 |
S(黄色) | 「スピードダウン」 敵のスピードが下がる。 敵のスピードが非常に速い後半面はありがたいが、効果時間は結構短い。 |
ルール自体は単純なのですが、敵を回避する手段に乏しい(基本的には無い)ので、かなり難易度は高いです。
中盤以降は敵のスピードが異様に速く、しかも時間で敵のスピードが更に上がる為、非常に苦労します。
(プレイヤーのスピードよりも速くなる)かなり綿密に・効率良くやりこまないと1コインクリアは無理だと思います…というか私は挫折した。
只、敵のパターンは単純なものが多く、そのあたりを突けばなんとかなるのかもしれません。
敵は何種類か存在し、それぞれアルゴリズムが違います。「とにかく追いかけてくる」ものもあれば「正面を向き合うとUターンする」敵、「同じ道を同じスピード走り続ける」敵…等。
敵の中で一番気をつけたいのは、『緑と白』のカラーの敵です。上で紹介したアイテムを回収してきます。更に「レーザー」を拾われるとレーザーで攻撃してきます(当たるとミス)。この敵が登場する面では「レーザー」アイテムが出たら早めに回収しておきましょう。
32面をクリアすると、ファイナルステージとなります。会話の後、敵組織の黒幕「Mr.モルト」にレーザーガンを突きつけられます。
画面中央下に矢印がでてくるので、その方向にレバーを入れましょう…ってこれは「タイムギャル」か!?
ちなみに、このゲームにはファイナルステージを含めて4回デモが入り、「Mr.モルト」と「ミドリカワ・リカ」の会話が聞けますが、
1回目のデモはノーミスか否かで台詞が変わります。もしかしてラストステージでの台詞もノーミスなら!?
…って、私にはノーミスなんて無理だよ。
余談ですが、キャラクターの設定的に「姉が弟を助けに行く」ストーリーって結構珍しい気がします。
(ちなみに、主人公「ミドリカワ・リカ」は女性)まぁ、ややマイナー作品(失礼)なだけあって、当時からそんなに「珍しい」とは思われなかった気がしますが…(汗)
当時は「萌え」とか「○○向け」とか殆ど無かったしなぁ…もし、当時からそんな言葉があったら彼女は「弟思いのお姉さんキャラ」にでもなっていたのだろうか…