『データイースト』。かつて、個性的なアーケードゲームを数多く輩出させたゲームメーカー。今回取り上げる
『イエローキャブ』も個性が強すぎるゲームの1つでは無いかと思います。
予め断っておきますが、『イエローキャブ』と言っても、ゲームの話ですよ。
某芸能関係の話では無いです。
プレイヤーは黄色いタクシーの「イエローキャブ」。街中を走り、客を目的地まで運んであげましょう。
操作系は「8方向レバー+1ボタン」となっており、レバーは車の移動で、ボタンはブレーキです。
上から見下ろす感じのフィールドでタクシーを操作し、客を乗せて目的地まで移動させます。
…ここまで読む限りでは、平和なゲームという感じですが、実際はそうでも無いです。
フィールドにはプレイヤー以外にも車が走っています。一般車両や救急車やパトカーやトラック…。
もちろん、ぶつかる事も可能です。ぶつかってもミスにはなりません。弾き飛ばされるだけです。
といいますか、他の車を壁にぶつけて破壊することも出来ます。
得点とお金が増えるので、正当な行為としてみなされているようです。(笑)
但し、他の車の中には大型トラックやロードローラーのような大型車があります。大型車に接触した場合は
こっちの車が破壊されて即ミスになります。
(接触の仕方によってはミスにならないこともある)
他の小型車にはやられる事は無いが、大型車にはやられてしまう…まさに弱肉強食の世界…平和そうなタクシーの世界と思いきや、
ここまでシビアな世界だったとは…。
ゲームの流れ的には、『客の居る場所』と『目的地』は常に決まっているので、ある種のパターンゲームという感じがあります。
大型車との事故さえ気をつければ、後はパターンに当てはめて…etc となってしまう感じがあります。
只、客の場所を知らないといつまで経っても何もならないのが…。
見た目は単純な雰囲気ですが、やるかやられるかの世界にはちょっと爆笑しました。
他の車を壁にぶつけて破壊したと思いきや、大型トラックに潰されて大破…。とてもタクシーの世界とは思えませんね。
ですが、こんな世界観も平気で作り出す辺りがデコの味だったのかもしれませんね。
「チェルノブ」や「トリオザパンチ」のように見た目が怪しくなくても、デコが作れば…。それだけにデータイースト社の倒産は
惜しい限りでした。