隠れた名作を数多く輩出させたゲームメーカーの東亜プラン。今回はそのうちの1作品「スノーブラザーズ」を
取り上げたいと思います。
ゲームは、「バブルボブル(タイトー)」や以前紹介した「フェアリーランドストーリー(タイトー)」の様に、
固定画面で敵を全滅させるとクリアとなるアクションゲームです。
主人公は雪だるま(?)の『ニック』と『トム』。敵を雪玉にするショットを使って画面上にいる敵を倒していきます。
操作系は「4方向レバー+2ボタン」です。
左のボタンは『ショット』。このショットを一定回数敵に当て続けると、敵は雪球になります。雪球に触れた状態で
『ショット』ボタンを押すと、雪玉を転がします。転がった雪玉は、床を伝って高速で画面下へと転がっていきます。
雪球が画面最下段まで行くか、一定回数壁にぶつかると雪玉は破壊され、その敵を倒した事になります。
また、転がっていく雪玉に別の敵が触れると、その敵も倒す事が出来ます。一度に複数の敵を倒すと高得点です。
(つまり、固定画面アクション御馴染みの『纏め倒し』ってやつです)
他にも転がっていく雪球が、転がしていない雪玉とぶつかったとき、転がっていない雪球も転がりだします。
つまり、他の雪玉に当てるように雪玉を転がしていけば、一度に沢山の雪玉を転がす事が出来、纏め倒しも楽になります。
![]() @:ショットを敵に数回当てると |
![]() A:敵が雪玉になる |
![]() B:密着してショットを当てると転がり… |
![]() C:敵を倒せる |
さらに、プレイヤーが転がっている雪玉に触れると雪玉に巻き込まれます。(まるで漫画上でスキーが下手糞なキャラが
転がって雪だるまになってしまうような感じ)ちなみに、巻き込まれてもミスにはなりません。
雪玉のスピードを利用した高速移動が出来たり、雪玉から抜け出した瞬間(「雪球が破壊されたとき」又は
「巻き込まれ中にジャンプ」)に無敵時間があるため、雪玉に巻き込まれるのはかなり使えます。
右のボタンは『ジャンプ』。普通にジャンプする以外に特殊な使い方はありません。
ルールは、固定画面のアクションゲーム特有の『敵を全滅させたらクリア』です。
ステージは全50面。10面ごとにボスキャラが登場し、50面をクリアしたらゲームオーバーです。
主人公が敵に触れるか、敵の攻撃を受けるとミスになり、残機が減ります。残機が0になるとゲームオーバーです。
転がした雪玉を敵にぶつけて倒した場合、敵はアイテムに変化します。どれになるかはランダムの様ですが、 纏め倒しをした数等に関係している部分があるような気がします。
アイテム | 効果 |
薬(赤) |
プレイヤーの移動スピードが上がります。 …これが無いと始まらない程、重要なアイテムです。 |
薬(青) |
攻撃力アップ (敵を雪玉にするまでに必要なショット数が減る) 短時間で沢山の敵を対処できるので便利。 |
薬(黄) |
ショット数の飛距離が増える。 地味に役立ってくれます。 |
薬(緑) |
プレイヤーが巨大化し、体当たりで敵を倒せる。 滅多に出ませんが、取ったステージはクリア確定です。 |
寿司 |
得点アイテム。 何故、雪だるまが寿司なのか、疑問ですが…。 海苔巻き(100点) 手巻き寿司(200点) タマゴ(300点) タコ(400点) イカ(600点) マグロ(800点) エビ(1000点) イクラ(1200点) トロ(1500点) ウニ(2000点) |
主人公の顔(?) |
一定時間、青い敵が登場します。 青い敵を雪玉にして倒すと「S」「N」「O」「W」の いずれかのマークになります。 全部のマークを集めるとプレイヤーが1UPします。 |
ご祝儀袋 |
1万点のボーナス。 出現条件が2種類あります。 1つは「1ステージに付き、雪玉1発で全部の敵を倒したとき」。 成功すると、画面上部から大量のご祝儀袋が降ってきます。 転がした雪玉が他の雪玉に当たった場合もOKなので、沢山の雪玉を仕込んでおくのがコツ (但し、敵が「主人公の顔」アイテムを落としたときは何故か出ない) もう1つは、『相撲取り型ロボット』にショットを当てたとき。 ロボットは、後半ステージで登場し、 攻撃が激しいが、 『倒さなくてもステージクリアになる』代わりに、 通常では行きにくい場所にいます。 |
雪玉は床を転がってステージ下まで行くので、敵を出来る限り上のほうで雪玉にした方が纏めて倒し易いです。
纏め倒しは敵の数を一気に減らせるので、出来る限り狙っておきましょう。沢山の敵を吹っ飛ばすのはある気分が良いです。
特に序盤ステージは、前述のご祝儀袋が狙いやすいステージ構成になっているので、誰でも狙えると思います。
コツは最上段で敵を2匹以上雪玉にし、他の雪玉に当てるように雪玉を転がし、一度に沢山の雪玉を転がすことが
できれば敵に当てやすいです。
只、難易度は少し高いような気がします。このゲームは固定画面アクション特有の『残機制で敵に触れたら一発でアウト』
なので、ちょっとした不注意ですぐにミスってしまいます。
特に序盤から飛び道具(火を吐く)を使う『緑色の敵』、無敵の体当たりをしてくる『青い敵』が登場するので、
かなり手強いです。 また、『緑色の敵』は20面までは左右にしか炎を吐きませんが、21面以降は『左右に炎を吐かないが、
下に吐く』ケースもあり、油断をしているとすぐにやられてしまいます。
ワンコインクリアするのは難しいですが、シンプルで分かり易いルールなので、ちょっとやりこめば20面くらいまでは
楽しめると思います。
ちょっとした時間と機会があれば、遊んでみるもの良いかも知れませんね。