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鹿児島→熊本「きりしま号」(九州産業交通)最終日便乗車体験 |
熊本行き「きりしま号」で熊本へ
ここは鹿児島のいづろにある、いづろ高速バスセンターです。今日は3月12日で新幹線開業の前日でここ日限りで熊本-鹿児島の高速バスは運行を終了するわけです。私はこの日限りで運行を終了する熊本-鹿児島の高速バスに乗車をするためにこのバスセンターにやってきました。12時40分頃、福岡行き宮崎行きの高速バスと共に熊本行きの高速バスも入線してきました。この時間の便の熊本行きは九州産交バス担当の「きりしま号」です。私はすかざず写真を撮りました。ほかの乗客もこの日限りで熊本行きがなくなるのを知っているのだろうか写真を撮る人も何人かいました。バスの中から乗務員が出てバスセンター窓口から乗客名簿を受け取り出発の準備をし12時50分頃乗車改札が開始されました。放送でも「出発便のご案内です。福岡行き・熊本行き・宮崎行き高速バスにご乗車予定のお客様はバスのほうにご乗車ください。 」とのアナウンスです。
私は早速乗務員に乗車券を渡しバスに乗り込みます。時間は13時になり福岡行き・宮崎行きと共に熊本行きの「きりしま号」は出発しました。いづろ高速バスセンターを出たバスは早速天文館タカプラ前でも乗客を乗せます。そして甲突川を越えて西鹿児島駅前(現在の鹿児島中央駅前)のバス停にも停車しました。ここでも乗客を乗せました。西鹿児島駅前を出たところで車内放送による説明なども行われました。そして再びバスは都通り・中洲通りと走行し武岡トンネルを抜けて13時20分過ぎに鹿児島インターチェンジから九州自動車道に入ります。
今日は天気が悪く小降りですが雨が降っています。「きりしま号」はしばらく九州道を北にひた走ると13時40分頃、桜島SAを通過します。天気が良ければ桜島が見えたのですが今日は天気が良くないので残念ながら桜島は見えません。「きりしま号」は九州自動車道を北上し鹿児島空港ICで一度高速道を降りて鹿児島空港前のバス停でも乗客を乗せます。そして再び九州道に入り熊本を目指します。吉松を過ぎたころビデオ放映も開始されました。
九州産交の熊本行き「きりしま号」が
入線しました。熊本へ向けて出発です。 熊本県に入りました。 九州山地を駆け抜けます。
「きりしま号」はさらに走り続けて右側に霧島国立公園を望みながら鹿児島県に別れを告げて宮崎県に入ります。ここら辺で雨も止んできました。すぐさま、えびのジャンクションも通過しいよいよ加久藤トンネルに入ります。この加久藤トンネルは九州ではこの後通る肥後トンネルに次いで2番目の長さです。通り抜けるには約4分強かかります。この加久藤トンネルの中で熊本県に突入します。トンネルの出口にも熊本県の看板があります。「きりしま号」は八代まで九州山地の壮大な山並みを走行します。
「きりしま号」は15時過ぎ頃肥後トンネルに突入します。このトンネルは九州で一番長く全日本でも10位の中に入ります。この肥後トンネルも通過するのに約4分半ほどかかります。この肥後トンネルを通過してからしばらくトンネルの連続です。これからも九州山地の壮大さを実感できます。また一部の区間では対向斜線側(東側)が一部高くなっているところもあります。14時45分頃「きりしま号」はあの有名は球磨川を越えます。この球磨川はとても綺麗です。
九州山地を抜けて「きりしま号」は八代平野を駆け抜けます。バスは緑川をこえて熊本市内へ向かいます。右側に飯田山左側に金峰山が見えます。地元の人には「山の背比べ」という民話で有名です。バスは15時54分に益城熊本空港ICから九州自動車道を降ります。そして県道36号線を通り途中電車通りに合流しました。
バスは白川を越えて目の前には熊本の象徴である熊本城が出迎えてくれました。放送でも「長らくのご乗車お疲れ様でした。まもなく終点熊本交通センターでございます。お降りの際は車が完全に止まりましてから席をお立ち願います。また車内にお忘れ物のないようご注意下さい。本日は九州産交の高速バス「きりしま号」をご利用いただきましてありがとうございました。」とのアナウンスが流れます。そして16時32分定刻よりも少し遅く熊本交通センターに到着しました。
球磨川が見えます。 熊本城も見えます。 熊本交通センターに到着しました。 熊本交通センターです。
最後の鹿児島行きが熊本を出発
いよいよ熊本市内にある熊本交通センターに到着しました。いよいよこれから18時発が下りの最終便に乗車します。電光掲示での行き先案内の最上部に鹿児島行き高速バスの案内が見え出発までもう少しとなりました。そしていよいよ放送で「鹿児島行きご利用のお客様にご案内いたします。高速特急人吉経由鹿児島行きご利用のお客様は6番乗り場からご乗車ください。」とのアナウンスがされました。そしてバスも6番乗り場に入線して来ました。
鹿児島行きの最終案内です。 鹿児島行きは6番乗り場です。
バスは南九州高速バス担当でバス車両も「はいびすかす」「鹿児島-熊本」と記載された専用車で、よく見るとかなり使い込んでいるようにも見えます。特別なセレモニーはありませんでしたが交通センターの職員および九州産交バスの社員らしき人が乗り場に集まり最終の熊本発鹿児島行き「はいびすかす号」を見送るようです。乗客もいつものようにバスに乗り込みます。私もひと通り写真を撮りえてバスに乗り込みました。
とうとう出発時刻になり放送では「鹿児島行き『はいびすかす号』永い間お疲れ様でした」とアナウンスされ最終の熊本発鹿児島行き「はいびすかす号」は18時00分に熊本交通センターを出発しました。
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| 最終便の乗車券です。(金額は往復運賃) | 最後のバスが入線しました。 |
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| バスに乗り込みます。 | 見送られてバスは出発しました。 |
バスは熊本交通センターを出発し白川を渡ります。しばらく経つと電車通り(県道28号線)に合流します。乗務員は対向するバスに対して手を上げて挨拶をしています。今日が最後なので文字通りお別れの挨拶をしているともいえます。バスは市立体育館前の交差点から県道36号線に入ります。車内放送でもいつもどおり案内がされました。辺りはだんだんと暗くなり18時42分に益城熊本空港ICから九州自動車道に入ります。
バスは九州道に入り鹿児島を目指します。西側からは金峰山が見送っているようにも見えます。
高速道に入ってからでも対向するバスに向かってお別れの挨拶をしています。松橋ICをすぎてからビデオ放送もいつもと変わらず放送が開始されました。辺りもすっかり暗くなり八代ICで乗客の乗降でいったん料金場を出ますがここで乗務員は料金場の職員の人と話をしているようです。どうやら最後のお別れの挨拶をしているのでしょうか?
八代平野を走破して八代ICをすぎるとここからは九州山地に入ります。ここからはトンネルの連続で九州山地の壮大さを堪能できます。
九州山地をしばらく駆け抜け19時24分ごろバスは肥後トンネルに入ります。このトンネルは九州で一番長く全日本でも10位の中に入ります。この肥後トンネルも通過するのに約4分半ほどかかります。バスは肥後トンネルを通過して人吉ICからいったん高速道を降りて人吉市内を走ります。そして人吉産交で乗客を乗降させます。人吉産交で乗客を乗降させた「はいびすかす号」は再び人吉ICから九州自動車道に入ります。九州道に入ってしばらく経ち20時をすぎると加久藤トンネルに入ります。この加久藤トンネルは九州では先ほど通過した肥後トンネルに次いで2番目の長さです。通り抜けるには約4分強かかります。この加久藤トンネルの中で宮崎県に入ります。つまりここで熊本県とは本当にお別れということになります。加久藤トンネルを通過し20時13分頃にえびのICを通過します。
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| 熊本市内を走ります。 | 益城熊本空港ICから九州道に入ります。 |
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| 金峰山に見送られます。 | 加久藤トンネルを通過します (現在は4車線になっています) |
「はいびすかす号」は、えびのICを通過していよいよ鹿児島県に戻ってきました。なんともいえない気持ちです。バスは溝辺鹿児島空港ICから高速道をいったん降りて鹿児島空港前のバス乗り場で一部の乗客を降ろします。バスは鹿児島空港で一部の乗客をおろして再び九州道にもどり鹿児島へラストスパートを駆けます。バス薩摩吉田ICをすぎて鹿児島料金場で最後の料金を払います。バスの乗務員は料金場の職員に最後のお別れの挨拶もしました。ちょうどそのとき隣のゲートでは宮崎からの同社の高速バス「はまゆう号」が料金場を通過してました。「はいびすかす号」も料金場を通過し鹿児島市内に入りました。このとき伊敷バス停ではさきほどの宮崎からの「はまゆう号」が乗降停車しており、「はいびすかす号」はクラクションでエールを交わしながら通過していきました。まさか最後の運行でこんな感動的なシーンがあるとは思ってもみなかったです。
「はいびすかす号」はとうとう九州自動車道のラストランを終えて21時10分過ぎに鹿児島ICから高速道を降りました。「はいびすかす号」は武岡トンネルを通過しました。
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| 料金所を通過します。 | 鹿児島IC九州自動車道を降ります。 |
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| 繁華街天文館も通過します。 | 終点「いづろ高速BC」に到着しました。 |
電車通り(県道35号線)に入りると車内放送で「まもなく西鹿児島駅前です。長らくのご乗車お疲れ様でした。お降りの際車内にお忘れ物・落し物がございません様ご注意願います。本日も南九州高速バスをご利用いただきましてありがとうございました。西鹿児島駅前を出ますと次は天文館そして終点鹿児島いづろ高速バスセンターでございます。」との最終のアナウンスがされました。そして西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)で一部の乗客を降ろしました。そのとき「はいびすかす号」は宮崎からの「はまゆう号」に追い越されました。
「はいびすかす号」は繁華街天文館に入っていき天文館バス停でも乗客を降ろします。ついに終点である鹿児島いづろ高速バスセンターに到着しました。到着時間は21時28分と定刻よりも10分弱ほどの延着でした。このいづろで下車した乗客の中にはこれが最終便だということを知っているのか写真を撮ったりする人もいました。
終点の「いづろ高速バスセンター」でも特別セレモニーなどはなくしかも「はいびすかす号」の最後の勇姿を見に来たバスファンも数人となんとも寂しい感じがしました。
乗車を終えて
この日限りで熊本-鹿児島の高速バス「はいびすかす号」「きりしま号」は運行を終了してしまい。私個人としても残念です。新幹線開業によって熊本-鹿児島間の鉄道の運賃は大幅に値上げされるためにこれまで格安4枚切符で熊本-鹿児島間をJRで移動してきた人も高速バスに流れるのではと思っていたのですが、新幹線開業前でも乗車率がかなり低く赤字状態が長く続いていたために廃止ということになってしまいました。
個人的な話になりますがこの南九州高速バスの「はいびすかす号」は私の生まれて初めて乗った高速バスで実に感慨深いもの多あります。これまで新規開業の路線の始発便に乗車したことはありましたが運行を終了する路線の最終便に乗車したのはこれが初めてです。
この日限りで熊本-鹿児島を直行する高速バスはなくなりますが今後高速バスで熊本-鹿児島間を移動する場合は熊本-宮崎線「なんぷう号」と宮崎-鹿児島線「はまゆう号」のえびのICでの乗り継ぎ、または熊本-人吉線「ひとよし号」or「なんぷう号」と人吉-鹿児島空港線と鹿児島空港-鹿児島の三路線の人吉・鹿児島空港乗り継ぎ(「なんぷう号」は人吉にも停車します。)
または熊本-福岡空港線「ひのくに号」と福岡-鹿児島線「桜島号」の久留米ICでの乗り継ぎの
3通りのルートで乗り継ぐことになります。いずれのルートも新幹線利用の運賃よりも安いです。乗り継ぎで熊本-鹿児島間を利用される方はこちらをご覧ください
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