イタリア[社会・市民]リンク集

  1. 教会&その他の宗教
  2. 労働組合
  3. 消費者団体
  4. 各種アソシエーション
  5. 反グローバリズム団体
  6. 外国人・移民
  7. 世論調査

1.教会&その他の宗教

ヴァティカン(ローマ教皇庁)[英・独・仏・伊・西・葡]
 カトリックの総本山、というのは日本的感覚で、国際政治、イタリア国内政治の双方での主要な
 アクターでもある。教皇ヨハネ=パウロ2世の衰えが激しく、後継者論議も盛ん。「聖なる父」
 (歴代教皇)の欄では教皇勅書も読めるが、ネット時代を反映してか訳文は英訳が最も多い。


イタリア・カトリック教会
 イタリア司教会議(CEI)編集のサイト。ヴァティカンのサイトより身近なイタリア国内の教会
 の活動や情報を伝える。CEI は現在、テレビCMでも盛んに教会の様々な活動を美しい映像で
 アピールしている。オン・ライン聖書もあり。


イタリア・イスラム教徒協会
 イタリア国内のイスラム教徒の組織。



2.労働組合

CGIL イタリア労働総同盟
 
 当初は1944年の「ローマ協定」により結成された3大政治勢力の統一労組だったが、戦後の東西
 対立の開始に伴い、CISL、UIL が分離。旧共産党、旧社会党左派系のイタリア最大の労組ナショ
 ナル・センターとなった。コッフェラーティ前書記長(風貌から「中国人」というニックネーム)
 のもとでベルルスコーニ政権を激しく批判し、ゼネストや大規模デモを組織、3大労組で唯一、
 政府・財界・労組間の「イタリアのための協約」に署名していない。新書記長はエピファーニ。


CISL イタリア労働組合同盟
 カトリック系労組中心のナショナル・センター。1950年の結成当初からアメリカ型の「新しい労
 組」を提唱し、国際キリスト教労連ではなく、国際自由労連 (ICFTU)に加盟した。現在ではイタ
 リアの3大労組全てが共産系の世界労連(WFTU)ではなく、国際自由労連に加入している。当初
 から欧州統合路線を支持。現書記長はサヴィーノ・ペッツォッタ。前書記長のダントーニは中道
 の新党「ヨーロッパ民主党」を設立し政界へ進出した。


UIL イタリア労働連合
 旧社会民主党(PSDI)、共和党(PRI)系労組のナショナル・センター。一部社会党系も加わる。
 本来はこちらの方がイデオロギー的にも国際自由労連に近いが、CISL が先に加盟していたため、
 加盟が遅れた。現書記長はアンジェレッティ。


(その他の労組組織) UGL 労働総連合(ネオ・ファシスト系) COBAS(教育関係)


3.消費者団体
 生産活動省の諮問機関であるCNCU 消費者利用者国家諮問会議には、13の全国的な消費者・利用
 者保護団体が参加している。1980年代末に各政治勢力、労組などが独自の団体を創設したので、
 多くの団体に分かれている。
(CNCUに参加する主な消費者保護団体)
 ACU 消費者・利用者協会
 Adiconsum 消費者・環境保護協会(CISL系)
 Adoc 消費者・利用者保護指導全国協会(UIL系)
 Adusbef 銀行・金融機関利用者協会
 Codacons 環境保護・利用者消費者権利保護団体協議会
 Federconsumatori 全国消費者・利用者連盟(CGIL系)
 Movimento consumatori「消費者運動」


4.各種アソシエーション

ARCI イタリア文化リクリエーション協会
 19世紀末からの互助会、労働会議所など労働者による各種の結社組織の結成を背景に、文化行事
 や政治学習の場として様々なサークルや Casa del popolo(カーザ・デル・ポポロ=人民の家)
 が各地で創設された。ARCIはこうした労働者の余暇組織の活動をもとに1957年に結成され全国に
 支部を持つネットワークが形成された。旧共産党系の各政党との関係が強い。


ACLI イタリア・キリスト教労働者協会
 こちらはカトリック系労組の余暇活動組織。冷戦下ではARCIとは対抗関係にもあったが、近年は
 中道・左派政権の成立もあってARCIとの共同行動も多くなった。


レーガンビエンテ(イタリア環境同盟)
 イタリアを代表する環境運動組織。


ANPI イタリア・パルチザン国民協会
 ムッソリーニ失脚後、イタリア北部はドイツの支援を受けるファシストの残存政権と対独レジス
 タンス勢力の間で内戦状態が続いた。1944年、中部諸州のパルチザンにより結成。レジスタンス
 に参加したすべての人の親交と、共和国建設の礎となったパルチザンのモラルと名誉を保持する
 ことを目的とする。記念行事や歴史論議の折りにその活動や発言が注目される。


UCEI イタリア・ユダヤ・コミュニティー連合
 イタリア国内のユダヤ系コミュニティーの連合組織。



5.反グローバリズム団体

トゥーテ・ビアンケ(白いツナギ)
 イタリアで最も戦闘的な反グローバリズム団体。ジェノヴァでのG8反対デモの主要勢力の一つ。
 トゥーテ=tute(複数形、単数形はtuta)とは、イタリア語で上下ツナギの作業服のこと。



6.外国人・移民

アラブ世界
 イタリア人のアラブ世界への理解を深めるためのサイト。移民問題に関する真面目なページだけ
 でなく、料理などお楽しみページも多い。



7.世論調査

CENSIS

EURISKO


(注)このページの各団体の解説には、イタリア語の文献、資料、各サイトの解説等のほか、馬場康雄・奥島孝康(編)
  『イタリアの社会』(早稲田大学出版部)も参照しました。訳語は参考文献と異なる独自のものもあります。


(最終更新日 2002/9/28)

「やそだ総研」ホームに戻る