リンク集:米国のシンクタンク


  1. 有力シンクタンク
  2. 大学の研究所
  3. 国際経済専門の研究所
  4. 欧州研究専門の研究所
  5. 個別テーマ専門の研究所

1.有力シンクタンク

ブルッキングズ研究所
 民間・非営利・独立というシンク・タンクの原型をつくった最も伝統のある政策研究機関。
 セントルイスの実業家ブルッキングスの私財提供により1916年に前身となる機関が設立。
 内政・外交全般を研究対象とし、多くの出版物刊行のほか、教育活動も重視している。
 リベラルの色彩が強く、民主党に近い。


ヘリテージ財団
 1973年設立の自由市場経済推進を目的とする保守的で共和党寄りの研究機関。保守主義を
 社会原則として普及させ、政策として実現させることを目指す。学究性より保守主義のア
 ドボカシー(代弁)を重視した広報教育宣伝活動に注力している。


アメリカン・エンタープライズ公共政策研究所
 1943年設立の自由主義を信奉するワシントンの保守派の牙城。国連大使を努めたジーン・
 カークパトリックなどレーガン政権に近い人々が多く在籍していた。


ランド・コーポレーション
 冷戦崩壊を告げたベスト・セラー『歴史の終わり』で知られるフランシス・フクヤマも在籍。


CSIS 戦略・国際問題研究所
 議会を中心とする政策決定者に戦略的展望を与えることを主たる目的とする、超党派的な
 研究機関。1962年に設立され、87年までジョージタウン大学に所属していたが、独立。
 キッシンジャー、ブレジンスキーなどの大物も名を連ねた。


アスペン研究所


外交問題評議会 (注意!マックでアクセスするとフリーズします。原因不明。Win 機でもご自身の責任で)
 国際関係専門誌 Foreign Affairs(季刊)を発行している、1921年設立の会員制(米国
 市民・永住者限定)の外交政策討論フォーラム。会員の国際理解に資することが目的で、
 公共機関からの助成を受けず、発言者はすべて一個人として参加するが、影響力は大きい。
 Foreign Affairs には、対ソ封じ込め政策に影響のあったケナンの「X論文」、ハンティ
 ントンの「文明の衝突」などの有名な論文のほか、アメリカの外交政策コミュニティーに
 働きかけたい様々な人々(亡命政権代表、人権活動家なども)の主張が掲載されてきた。


ケイトー研究所



2.大学の研究所

フーバー研究所(スタンフォード大学)
 反ソ反共ゴリゴリの保守派の牙城。アカデミックな洗練さには欠ける。



3.国際経済専門の研究所

国際経済研究所
 為替相場や通商問題に関するコメントで日本のメディアにも多く登場するフレッド・バーグ
 ステン所長が率いる国際経済政策専門の研究所。1981年設立の比較的若い研究機関ながら
 短期間に政策過程への影響力のある機関に成長。



4.欧州研究専門の研究所

ハーバード大学欧州研究センター


オーリン・センター(シカゴ大学)


エイナウディ欧州研究所(コーネル大学)



5.個別テーマ専門の研究所

WRI 世界資源研究所


フェルナン・ブローデル・センター
 自らの「世界システム」理論の発想をフランスの高名な歴史家フェルナン・ブロデルから
 得たとするエマニュエル・ウォーラステインの率いる研究所。



*このページの解説には各サイトの紹介ページのほか、鈴木崇宏・上野真城子『世界のシンク・タンク』
 (サイマル出版会、1993)を参照していますが、より分かりやすく書くため、筆者(やそだ)の主観も
 かなり多く入っています。そうした記述には当然、参考文献に責任はありません。
「やそだ総研」ホームに戻る