秘仏、ひぶつ、ヒブツ‥‥ なんとも秘密めいていやらしい響きではないか!
私は「秘仏」という言葉にトキメキをおぼえます‥
東大寺法華堂の仏像の中でもただ一人暗い厨子の中で12月16日の一日だけの御開扉をじっと待っている秘仏であります。

「執金剛神」とは本来は産婆の神である帝釈天の化身であるといわれております。ほら、映画の「寅さん」が口上(自己紹介)で必ず言う台詞「‥帝釈天で産湯をもらい‥」と言うでしょう。それくらい女性的で普段は優しい神さんなんですが、ある日お釈迦様の説法を邪魔しようと西方から仏敵である悪魔たちがやって来たとします。配下の四天王たちに「やっつけて来い」と命令を下す間もないとき、自ら飛んで悪魔退治に行こうとするときに変身して「執金剛神」になるわけであります。
そして更に2体に分身して2倍の力を発揮する、これが2対の「金剛力士」つまり「仁王さん」であります。私はこの「帝釈天」→「執金剛神」→「金剛力士」の変身を「正義の3段ロケット」と名付けております。

実は私まだこの仏像をナマで見たことは無いんです。御開扉の12月16日に見仏を合わせようとしましたが見仏クラブのメンバーの日程が合わず断念したこともありました。一度ナマで見てみたいっ!そして右手で振りかざした武器の「金剛杵」で突いて欲しい!(私はMか?)

とにかく怒髪天を突く恐ろしい顔でこんな人に睨まれたらどんな悪人でも「ゴメンなさい」とひれ伏す事でしょう。

このお方ならきっと世界を救ってくれるでしょう。
そして平和をもたらせてくれるでしょう‥

とにかく年に一度しか拝めることが出来ないので余計にお会いしたくなるのは「見仏人」の性(サガ)なのか‥‥

正義の3段ロケット!  執金剛神 (東大寺法華堂)

このお方なら世界を必ず救ってくれるでしょう‥

※ここに掲載する写真はパンフレットや雑誌等からスキャンしたものです。まずかったら訴えずにまずご一報を。

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