2002年05月19日 見仏魂燃える、「奈良東大寺のすべて展」

JR姫路駅のみどりの窓口でみたポスター「奈良東大寺のすべて展」、なんと大仏開眼1250年記念ということで奈良国立博物館で開催されるということ。ちょっと気になっていたのだがそのまま忘れてしまい、次の日曜日のNHKの番組「日曜美術館」でこの展覧会が紹介されていて、なんと東大寺の法華堂の「日光菩薩」・「月光菩薩」このお二人が法華堂から下りて来られて博物館にやって来られるそうな、しかも本尊不空顕索観音宝冠も特別展示され、隠れ仏像ファンの私にはよだれモノの展覧会であることは間違いない、これは行かねばと、うまく取れた平日休みを利用して電車に乗って奈良へ向かう私がいました。

平日なのに博物館はすさまじい混み具合。お目当ての日光・月光の両菩薩は職員さんに注意されるギリギリまで近づいて鑑賞。「塑像」と言われる土で出来た仏像なのですが特に月光さん、まるで生きているかのような表情、肌(もうミケランジェロを超えています)をしていて更に惚れ込んでしまいました。その日の入場者で一番長時間月光菩薩さんを眺めていたのは私なのではというくらい時間を忘れて鑑賞していました。
それと不空顕索観音の宝冠、金・ヒスイ・メノウなど2万数千個の宝石で装飾された宝冠に目を奪われ、時間を忘れ、気がつけば4時間以上も混みあう博物館内に居たことに気が付く。

博物館を出て、日光・月光菩薩が抜けた法華堂に上がりましたがやっぱりなんか拍子抜け。宝冠をはずした不空顕索観音様もちょっと寂しそう。他の仏たちも二人の帰りをじっと何も言わず待っているようで、博覧会が終わってまた全員揃ったら来ますから、心で叫んで東大寺を後にしました。

「やっぱ仏像鑑賞は癒されるねー」と帰りの電車の中で家族へのお土産(奈良漬け)をぶら下げながら一人余韻に浸っていましたがふとこの感動を他の人たちのも教えねばとおせっかいながら考え、ここから同級生2人を巻き込んで「見仏クラブ」結成へと私の見仏ロードが再燃していくのでありました。
あっ、しまった「朱印帳」を買うの忘れてた。

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