久しぶりの見仏クラブによるツアー。
今回は会長である私が以前から行きたかった「薬師寺」であります。薬師寺といえば「高田好胤」。先々代の管長(薬師寺では住職のことをこう言う)である高田好胤さんの著書を何冊も読んで感動し、一度は薬師寺に行きたく思っていたところ隊員のN君から「見仏連れてって」とメールが来た。行かねばなるまい薬師寺と、いつものように私が運転するリバティーが奈良へ向かうのでありました。

思い描いたとおり、薬師寺はサイコー。三重の塔である「東塔」、青空に高く伸びていくような躍動感あふれる美しさで首が痛くなるくらい時間を忘れて見上げていました。そしてメインディッシュである金堂内の本尊「薬師三尊像」。白鳳時代の製作であるのに全く古ぼけた感じはせず、輝きを失わないブロンズ作りの三尊にうっとりしていた3人でした。そして特別公開されていた、仏像ではないけど絵画の「吉祥天像」。赤い唇、優しいまなざしで思わずうっとり(もしかしたら恋したか?)。そして高田好胤さんと旧知の日本画家、平山郁夫画伯がシルクロードを題材に描いた壁画、この壁画に関する逸話を案内のおじさんから聴き、感動して目頭が熱くなる我々でした。
一度皆さんも薬師寺行って壁画を見て御覧なさい、絶対感動します(仏もいいけど壁画もGOOD)。
薬師寺の建立しているのは「西ノ京」地区であります。この西ノ京は周りは田圃がまだ多く残っていて、昔からほとんど変わっていないのどかさそこにがあり、カメラを持ってこなかった隊員のT君が「この風景を撮ってくれ」と私にせがんでいました。
周りの風景といい、伽藍のたたずまい、薬師三尊の美しさ、平山郁夫の壁画、美しすぎる「東塔」、あまりにも楽しいお坊さんの「案内説法」と薬師寺は感動の嵐。私にとってはもうゴールデン・ストレート・フラッシュでありました、満腹。

薬師寺を出て、東大寺を目指します。メジャーな大仏殿には寄らず、今回は法華堂オンリー。第一回見仏ツアーでも行ったのですが、何度行っても法華堂は落ち着きます。
不空顕索観音を中心に両脇に月光・日光菩薩、前列に金剛力士さま、後ろに吉祥天、弁財天、左右を梵天・帝釈天に守らせ、四方を四天王が固めるといった黄金の配置、すさまじき仏像ワールドに圧倒されながらもなぜか落ち着くんだなこれが。思わず時間を忘れていつまでもたたずんでおりました。やっぱ法華堂もサイコー。見仏クラブお決まり(必ず立ち寄る)の法華堂横の茶屋のワラビ餅・抹茶とセットで650円も旨かった。

今回は最初から最後まで感動の嵐で実りの多い見仏ツアーでありました。

早く第4回ツアーに行きたい。

2004年11月10日 第3回見仏ツアー ああ感動の薬師寺(奈良薬師寺〜東大寺)

東塔を見上げる

薬師寺金堂

■ 戻る



■ HOME