豆知識



パブリック・スクールって公立高校じゃないの


故ダイアナ妃の二人の王子ウィリアムとヘンリーがウィンザー城にほど近い、イートン校というパブリック・スクールに行っている。ということを聞いてからずっと疑問だったのがこれです。パブリック・スクールというと公立のような印象ですが、まさか王子を普通の公立校にはいかせないだろうし、イートン校といえば名門の誉れ高いとも聞いていたので、不思議でなりませんでした。
この疑問には「Kazu」さんがメールで回答をくれました。以下にそのまま紹介します。


パブリックスクールについては他の人々のほうが詳しい情報を寄せられると思いますので簡単に説明します。
パブリック(public)の解釈がポイントなんです。
昔は教育と言うものは限られたものでした。
しかもお金持ちの貴族がより有能な学者たちを家庭教師として召し抱えるので、なおさらそれは狭まることとなっていました。
そこで学校を作り、お金を払えば誰でも「公平に」教育が受けられるシステムができました。
但し、貴族階級の子弟を教育する目的なのでそれはバカ高いものになりました。
つまり、「公立」ではなく、一定の条件を満たせば「公平に」学べるシステムがパブリックスクールなのです。
それが今日ではそのような歴史を経た学校がそのシステムを変えずにかなり高額な授業料をとるため、日本で言う「私立」と変わらない状態になっているのです。
伝統的なパブリックスクールはEton、Harrow、Winchesterがあり、ほとんどは全寮制です。
(Kazu)