豆知識



なぜチャールズ皇太子は「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ばれるのか


なんで、ウェールズ出身でもないチャールズ皇太子が「プリンス・オブ・ウェールズ」と呼ばれるのか、というのは長い間疑問でした。
これを解決してくれたのは出口保夫著「私の英国読本」でした。そのまま引用しますと、

−英連合王国の皇太子にプリンス・オブ・ウェールズの称号を与える慣わしは、600年も前から行われて来たのであるが、これは被征服者の神経をさかなでする儀式なのだ。このプリンス・オブ・ウェールズの儀式の由来は、そもそも13世紀にイングランド王エドワード1世が、ウェールズを征服したとき、王子の名称をプリンス・オブ・ウェールズと公式に呼んだのがはじまりである。
(出口保夫著「私の英国読本」中公文庫)


つまり、1276年にエドワード1世がウェールズを征服して以来、イングランド皇太子は「プリンス・オブ・ウェールズ」の称号で呼ばれていたということですね。