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コックニー方言は、ロンドンの下町言葉で、かつてロンドンのイーストエンドあたりの労働者階級が使っていたため、階級方言とも言われています。本来はセントポール寺院の近くにあるボウ教会の有名な鐘の音が聞こえる範囲で生まれ育った人達のことをコックニーと呼んだとか。
本当は、英国の方言を幅広く解説したいのですが、まだ資料不足なので、取敢えずコックニー方言の特色を、私の好きな「マイ・フェア・レディ」に出てくる例で解説いたします。
1."a"(エイ)を"ai"(アイ)と発音する
例えば、"name"をナイム、"take"をタイク、"wait"をワイトと発音します。
あの名曲「スペインの雨」で、 「The rain in
Spain stays mainly in the plain.(スペインの雨は主にスペインの平野に降る)」は
「ザ・ライン・イン・スパイン・スタイズ・マインリー・イン・ザ・プライン」と発音しています。
2.語頭の"h"を発音しない
"Henrry Higgins" をエンリー・イギンズと呼んでいました。
また、 「In Hertford,Hereford and Hampshire
hurricanes hardry ever happen.(ハートフォード、ヘルホード、ハンプシャーでは台風はほとんど来ない)」は
「イン・アートフォード・エレフォード、アンプシャー・アリケーンズ・アードリー・へヴァー・アップン」と"h"を飛ばして発音しています。
3.その他
(1)"Thank you." を "Ta"(タ)
という。
(2)"Flower" を "April shower"(四月のにわか雨)という。
(3)動詞を三人称単数で使う。(例:"I
sings.")
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