 テートギャラリーにあるサージェントの絵画「カーネーション・リリー
・リリー・ローズ」について教えて下さい。(99/05/07)−かおるさんのＨＰに寄せられた質問です− イーブ・ガーネットの「ふくろ小路一番地」の主人公一家の命名についてのエピソードに、テイト美術館の一枚の絵の話があるのです。その絵の画家はサージェントという人で、絵のタイトルが「カーネーション・リ リー・リリー・ローズ」で、危うく長女がカーネーションという名前をつけられそうに なるのです。 かおるさんは、小さい頃から画集を見るのがお好きだったとのこと、その絵のこと を何かご存知ありませんか？ 私はその絵を是非とも見てみたいのです。  モモジの回答 (99/05/07)「カーネーション、ゆり、ゆり、ばら」という絵は昨年東京都立美術館で開催された テートギャラリー展でも、ひときわ目を引く名作でした。モモジも好きな絵の内の 一つで、暫く私のＰＣの壁紙になっていました。 テートギャラリー展のガイドブックからご質問の主旨にあうと思われる内容を紹介 します。 作者は Ｊｈｏｎ Ｓｉｎｇｅｒ Ｓａｒｇｅｎｔ (1856-1925) 製作は１８８５〜６年、油彩、カンバス、174.0Ｘ153.7cm サージェントがこの絵に着手したのは、パリからイギリスに移ってまもなくのことで ウースターシャーに住んでいた画家Ｆ．Ｄ．ミレーの家に滞在していたときです。 提灯をもっている二人の少女のモデルは挿絵画家フレデリック・バーナードの娘達 です。左がドリー１１歳、右がポリー７歳です。 提灯は日本からロンドンのリバティーが輸入して売っていたものだそうです。 題名はジョゼフ・マッツィンギの流行歌「花かざりの輪」に由来しています。 ♪僕のフローラがここを通るのを見ましたか ♪カーネーション、リリー、リリー、ローズ この絵は１８８７年にロイヤル・アカデミーの展覧会に出展されて絶賛されたそうです。 |
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