私とタンチョウ
私がはじめてタンチョウというツルを認識したのはみなさんご存知の「池中玄太80キロ」という
80年代初頭に放映されたテレビドラマです。西田敏行演ずる池中玄太が亡くなった奥さんを思い出す時、
必ずタンチョウが彼の脳裏をよぎり、テレビ画面上に美しいタンチョウの舞いが現れるのです。
また彼はつらい事があると必ず鶴居村に行きタンチョウの撮影をするのです。
ドラマ放映当時は特に何も感じることなく「こんなツルもいるのか・・・」程度の認識でした。

そして時が流れ1991年3月、友人と3人で15日間車での北海道一周旅行をしました。
はるばる名古屋から陸路北海道へ・・・。
単なる軽い気持ちで、池中玄太に出てきたタンチョウも見に行ってみようということで鶴居村を訪れました。
そこで私はタンチョウに開眼しました。
『病気にかかった』と言った方が正確かもしれません。
普通には見ることなどできないと思い込んでいたタンチョウが、給餌場のみならず、あちらこちらに見ることができ、
名に偽りなしの鶴の居る村に圧倒されました。
そして、その舞いや鳴き合い、どの瞬間をとっても美しい全ての動きに完全に魅了されてしまいました。
それ以来タンチョウ病の私は毎年飽きることなくタンチョウに会いに鶴居村や阿寒町を訪れるようになり、
タンチョウのおっかけは間違いなくライフワークになりました。

 私自身、自分の写真が技術的に素晴らしいなどとは毛頭思っておりませんし、環境保護運動をしようと考えて
いるわけでもありません。そんな大それたことでなく、ただただ大好きなタンチョウの、その美しさの何分の一かでも
感じていただけたらと思うばかりです。
そしてそのタンチョウを育む日本の自然が守られる必要性を少しでも感じていただけたら幸いに思います。

美しいタンチョウの舞う風景は日本の大切な財産だと思うのです。




民宿丹頂の家のご主人へ

はじめて鶴居村を訪れた時お世話になった民宿「丹頂の家」で教えていただいた様々な「タンチョウ知識」
(観察ポイントやタンチョウの習性、千円札のツルの話、見せていただいた写真やビデオ等)が、
私のタンチョウ病に追打ちをかけた事は間違いのない事実で、今考えてもその知識が
現在のタンチョウ観察の大切なベースになっています。
以来定宿にはしていません(ごめんなさい)のでもうご主人はお忘れかとは思いますが、
今でも一方的に感謝しております。ありがとうございます。




 【タンチョウ撮影機材】
 Nikon F4(main gear)
 Nikon F100
 Nikon FM2T
 Nikon F6
 Ai AF-S Nikkor ED 400mm F2.8D(TC-14E・TC-20E)
 Ai AF VR Zoom Nikkor ED 80〜400mm F4.5〜5.6D
 Ai AF Zoom Nikkor ED 80〜200mm F2.8D
 Ai AF Zoom Nikkor 35〜70mm F2.8D
 Ai AF Zoom Nikkor 28〜200mm F3.5〜5.6D(IF)

 PENTAX 645NU
 smc PENTAX FA645 80-160mmF4.5
 smc PENTAX FA645 300mmF5.6ED



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