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『ズーランダー』
【感想】 ★★☆ H21.11.21
 ベン・スティラーが脚本に監督、そして主演まで務めたコメディ作品『ズーランダー』を観る。いろんなコメディ映画のレビューを読んでいると、何かにつけ「ズーランダー」の方が面白い、なんてコメントをよく目にしていた。どんだけ面白いんだと思っていたが、私はど〜もベン・スティラーと相性が悪くわざと避けていたんだけど、どうにも気になったのでついに見ることに(^^;)

 ズーランダーは年間最優秀モデルを3年連続で受賞する、超売れっ子のスーパーモデルだった。だが4年連続受賞を期して望んだ授賞式は、新人のハンセルによって阻まれてしまう。おまけに勝手に自分が受賞したと思い込み、意気揚々とステージにあがってしまい、トロフィーを掴んだ瞬間に間違えたことに気付くという失態をさらしてしまい、一夜にして世間の笑いものに。次の朝、励ましてくれた同僚のモデル達も、不慮の事故により全員死んでしまい、失意の中ズーランダーは故郷へ帰り、炭鉱夫として働くことに・・・。

 ファッション業界を痛烈に笑い飛ばしてるというのか、モデル=頭が悪いとでもいうように、とにかくとことんおバカなのである。そして実際に男性モデル達によく見かけられる、ベン・スティラー演じるズーランダーがことあるごとにやるブルー・スティールというキメの表情がツボで、最後までクスクスと笑ってしまった。ただ「どうだい?このくだらないことを大真面目で演じる俺達の、ここまでやっちゃうかっていうおバカシーンを見てるだけで笑っちゃうだろ」っていう押し付けがましい笑いのシーンの連続に、私は終始フフンって感じで、どうにも爆笑とまではいかなかった。まあアメリカのコメディの下ネタ落ちはまったく期待していなかったので、すべってもその辺は気にならなかったんだけど、あまりにもやっすい笑いのオンパレードで、途中から飽きてしまった。まあ結局は笑いとは人それぞれの好みっていうことになっちゃうんだけど、私はやっぱり相性が悪かったようだ。ただ最初の方の同僚のモデル達が、ワム!の「ウキウキ・ウェイク・ミー・アップ」をバックに、ガソリンスタンドでガソリンをばら撒きながらじゃれ合うスローモーションシーンには、爆笑だったんだけどね〜(^^)

この作品、笑いとは別に意外なビッグネーム達がゲスト出演しており、それぞれのシーンで発見することの喜びを感じることができ、なんだか得した気分にさせてくれる。私の中で衝撃だったのは、ええ〜!そこでデヴィッド・ボウイかい!のシーンでした(^^)

あくまでも好みの問題であり、ベン・スティラーの顔を見ただけで笑っちゃうって人には、爆笑のコメディ作品・・・かな。