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『ユー・ガット・メール』
【感想】 ★★★☆ H23.5.7

 「めぐり逢えたら」のキャストとスタッフが再結集したロマンチック・コメディ『ユー・ガット・メール』を観る。この作品ももう何度も見てるんだけど、やっと出たブルーレイを発売日に購入したので見ることに。でもこのブルーレイ、それなりに綺麗になってはいるんだけど、顔とかに浮き出てくる粒子の粗さが目に付いて、あまりいい出来ではなかった。やはりブルーレイでもHDリマスター版とかじゃないと、驚くほどの鮮やかさはないんだと、慌てて購入したことを反省している(^^;)

 トム・ハンクスとメグ・ライアンの、撮影を離れてもずっと仲良く喋ってそうな、抜群の相性のよさを感じさせる、二人が醸し出す空気感がとっても心地いい。オープニングから早くもハッピーエンドを予感させる明るさから、昔のハリウッド映画を髣髴とさせる、と〜ってもロマンチックなラストシーンまで、とにかく気持ちいいんだなあ。ニューヨークの何気ない街頭やお店までも、優しい色調に彩られ、総てのシーンから人の温もりを感じさせてくれる。そう、見ている間ずっと幸せな気分に浸っているっていう状態なのだ。まあこの王道の安心感が、物足りないって言っったらちょっと贅沢かなあ。あと後半のトム・ハンクスの姑息なやり方は、ちょっと興ざめだよね(^^;)

特典映像で知ったんだけど、この作品は「桃色の店」という1940年にジェームズ・スチュワートとマーガレット・サラヴァン主演のリメイク作品なんですよね。どうりで古き良きハリウッドのロマンス映画風の音楽を使ったり、ラストに“THE END”なんて出てたりしたけど、あえてそういう作風に作られたんだなあ。名シーンでもある、お店で初めて待ち合わせするシーンとか、病気のアリをジャックが見舞いに行くというシーンも、ほとんど一緒だった。もちろん当時はメールではなく、手紙でやり取りするんだけど、そんな昔からまだ見ぬ相手に、文章だけで恋してしまうっていう、ロマンチックな作品があったということが驚きだな。この作品も機会があれば見てみたいなあ。

そしてやはりこの頃のメグ・ライアンは抜群に可愛いんだなあ。コロコロと変わる表情がとってもキュートで、知的なたたずまいも含め、ロマコメにぴったりの女優さんだね。このまま年を重ねても、いつまでも可愛らしい女優さんになってたと思うんだけど、なんだかあまりよくない話ばかりが耳に入ってきて、寂しいかぎり。はやく復活して欲しい女優さんの一人です。