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『X-ファイル:真実を求めて』
【感想】 ★★☆ H21.4.18

 TV放送終了から6年のときを経て帰ってきた「X−ファイル」の劇場版第2弾となる『X−ファイル:真実を求めて 』を観る。TVシリーズの頃からの大ファンであり、今でも時々デアゴスティーニの定期購読で買ってしまったファーストシーズンのDVDを見る。シリーズの最後の方はもう順番をばらばらにレンタルして見たせいで、ついていけずほとんど憶えてないんだけど(^^;)「地球が静止する日」を劇場で見たときの、このX−ファイルの予告編が流れたときの驚きと感動といったらなかったんだけど、公開されるやど〜も今ひとつの評価を目にした。う〜ん、嫌な予感(^^;)

 FBIを離れ今は病院の主治医として働いていたスカリーのもとへ、突然FBIが現れる。謎の失踪を遂げた女性捜査官の捜索のために、モルダーの協力が必要と判断したFBIが、スカリーにその居場所を尋ねに来たのだった。その背景には、女性捜査官が襲われた場所をサイキックパワーで発見した神父ジョーの存在があり、超常現象の捜査に長けていたモルダーに不本意ながら捜査協力を要請するしかなかったのだが・・・。

まず見終わった後すぐに思ったことは、これX−ファイル?6年もたった今なぜX-ファイルだったの?
久しぶりに見るモルダーとスカリーのツーショットに感激し、超常現象を肯定する側モルダーと否定する側スカリーというシチュエーションに思わずニヤリとさせられる。ただ役柄上そうだったんだろうが、二人のやつれた顔に、ああ〜やっぱ年とっちゃったな〜と、一抹の寂しさを感じる。
このX−ファイルというのは、モルダーの妹がさらわれたり、植民地計画だとかその中心は宇宙人ものなんだけど、私はどうもその宇宙人ものになると面白くなく、それ以外のどちらかといえばこぢんまりとした事件の方が好きだった。で、今回はそのひとつである超能力ものであり、大いに楽しませてくれると思ったんだけど、ど〜も事件がX−ファイルせず、映画ではよくある猟奇殺人事件ものの展開で進んでいく。そして二人は真実を求めるどころか、ただ事件に振り回され続けていく。これは・・・なんか違う!おまけに二人で協力して捜査していくシーンもあまりなく・・・・・、ああ〜もう止めよっ(笑)

随所にオールドファンを喜ばせる小ネタに、最後はファン感涙のサービスシーンと、それなりにがんばってはいたが、私はこのX-ファイルには納得できなかったなあ(^^;)その肝である超常現象の謎に、捜査官二人の優れた考察力と、どんな障害にも負けず真実を追い続ける信念。この肝心のところが弱かった様に思う。残念・・・・。

ちなみに私がTVシリーズで一番のお気に入りの話は、ファーストシーズンの「闇」という、森の中で無数の古代昆虫に襲われるというエピソード。次第に追い詰められていく緊張感は、シリーズ出色の出来だった。劇場版もこのエピソードぐらいは盛り上げてくれると思ったんだけどなあ。
よし、気を取り直してもう一度このエピソードでも見よっと!