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『スパイダー・パニック』
【感想】 ★★★ H17.4.30

 これぞB級映画の超大作『スパイダー・パニック』を観た。さびれた小さな炭鉱の町に、突如産業廃棄物によって巨大化したクモの大群が襲い掛かる。この映画かなり面白いです。

 昔からモンスター・パニックものの映画はたくさんあり、中には進化したゴキブリが襲ってくるとか結構面白かったのを憶えてる。しかしほとんどがしょうもない映画であり、最後はやっぱり観るんじゃなかったって後悔することもしばしば。それでも未知の生物ものでゼリーのような物体が人間を飲み込んでいく『ブロブ』(この映画もかなりオススメ)とか、うねうねと口だけの蛇みたいなのが人間を食べまくる『ザ・グリード』など、この手の映画でもいい作品はある。中でも大抵は無名の俳優たちが出演するモンスター・パニック映画に、ケビン・ベーコンとフレッド・ウォードが出演した『トレマーズ』は、その突き抜けたお気楽さに感動すら憶えてしまった傑作である。この『スパイダー・パニック』はその『トレマーズ』並みのいい出来の映画じゃないかな。

 巨大化したクモたちが集団で人間たちに襲いかかるCGのクオリティはかなり高く、ワサワサと歩き回る姿は結構気色悪い(笑)
出演者たちも大真面目な姿がかえってユーモラスであり、中でも主人公のクリスの驚いた顔は反則だね。
一番最初にやられるだろうという予想を裏切って意外と活躍する保安官助手に、エイリアン侵略説を唱えるラジオDJと、キャラクターもいろいろ。
そしてライフルをぶっ放し主人公より頼りになる女保安官。この役のカーリー・ワーラーっていう女優さんが魅力的で、他の出演作を探したんだけどないんだなあ。TV出身なんだろうか・・・。
それからこれは観終わった後何かで読んで知ったんだけど、スカーレット・ヨハンソンが女保安官の娘役で出てるのだ。今の活躍がとても予想できないほど普通(爆)
これじゃあ分かんないって〜の!


なにかと失敗しないために大作ばかりを見たくなるものだが、B級映画でもそんな大作より遥に面白い映画があるのだ。騙されたと思ってぜひ観てみて!