サブリナの休日トップページラブストーリー

『めぐり逢えたら』
【感想】 ★★★★★ H17.5.4

めぐり逢えたら トム・ハンクスとメグ・ライアンの黄金コンビが贈るハートフル・コメディ『めぐり逢えたら』を観る。久し振りに観たのと、主演の二人がとても若かったこともあり新鮮なき気持ちで観る事が出来、改めてこの映画を好きになりました。

 最近妻を失ったサム(トム・ハンクス)は悲しみに沈んでおり、そんな姿を気遣う息子はなんとラジオの人生相談に電話をかける。いやいやながらもラジオで今の心情を告白したサムに、ラジオでそれを聞いていたアメリカ中の女性たちが涙に濡れる。アニー(メグ・ライアン)もその中の一人だったが、なぜかサムに運命めいたものを感じてしまう。そして遠く離れた二人は運命のマジックによって結ばれていく。ロマンチックというよりファンタジーのようです。

 監督のノーラ・エフロンがもともと脚本家なので、とにかくこの映画はどのセリフも素晴しく、さらに笑いもあり、タイミングも絶妙です。かなり共感させられるセリフがあり、夢のような話なのにあたかも身近な出来事のような錯覚が起きてしまいます。随所に昔の映画のシーンやセリフが入っているので、映画の恋に恋してしまうというところは、映画好きには思わずニヤリです。観てる方はそのセリフの一つ一つに笑わせられたりジーンとさせられたり監督の思惑通りですね。スタンダードのラブ・ソングも全編を通じて流れており実に心地いいのだ。

本作のメグ・ライアンはラブ・コメディエンヌとしての輝きを放ち、とてもキュートです。そしてメグ・ライアンが同じコメディを演じる女優さんたちと一線を隔すところは、可愛らしさのうえに知的であるということ。サンドラ・ブロックやキャメロン・ディアスがいまひとつ好きになれないのはここだったんだと本作で確認できました(笑)(ファンのみなさんゴメンナサイ)
現在のメグ・ライアンはいろいろ模索中でぱっとしませんが、大丈夫。前にも紹介した『恋愛適齢期』のダイアン・キートンのような女優を目指してください。ダイアン・キートンも同じように可愛さと知性を兼ね備えた女優さんですよね。


片やトム・ハンクスの方は順調に大俳優に上り詰めており、現在も活躍中でありヒットを連発しています。その大きくなった体からは貫禄さえ漂っています。私としては最近妙に演技がデニーロばりに臭くなってきたトムより、この頃のトムのほうが好きですけど(爆)

観終わった後に誰もがあったか〜い気持ちにさせられる映画です。特に遠距離恋愛中の人は必見ですよ!