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『ロッキー・ホラー・ショー』
【感想】 ★★★★ H17.7.30
 73年にロンドンで大ヒットした舞台ミュージカルを、迫力もそのままに映画化したロック・ミュージカル『ロッキー・ホラー・ショー』を観る。その倒錯した不思議空間は、他に類を見ないハジケ振りで、その魅力は88年に大々的にリバイバル公開され、90年代には署名運動で上映権が復活とまさしく熱狂的なファンに支持された正真正銘のカルトムービー。

 新婚間もないカップルが、どしゃ降りの雨の中ドライブの途中にタイヤがパンクしてしまい、電話を借りに訪れた古城に足を踏み込んだために、異常な世界へと巻き込まれていく。そこには女装した科学者が人造人間を創っていた。

 登場するものすべてが異常キャラクターで、その面々が音楽にあわせて狂喜乱舞する姿は、めまいが起こるほどの倒錯したデカダンな世界。ここまでハジケてるともう笑うしかないのだ。
それぞれが欲望をむき出していくさまは、時に爆笑を誘い、時には涙を誘う(笑)まったく不思議な魅力をもった怪作なのだ。知らないうちにタイツなんか履いてたりして・・・。


そんな映画に驚きの大女優が出演している。それは若かりし頃のスーザン・サランドンであり、そのあられもない下着姿で歌い踊る姿は、オスカー女優の面影はどこにもない。
ファンの間では、上映中に映画のシーンに合わせて掛け声をかけ、歌い〜の踊り〜のとパフォーマンスが繰り広げられる参加型映画としても有名らしいが、さすがに私はそんな気には全くならなかったけどね。映像特典にそこんとこの突っ込みの音声が聞けるというのが付いてるんだけど、もっと他にメイキングとか俳優さんたちのインタビューとか入れといて欲しかったなあ〜。ここだけが笑えないほんとにバカバカしいものでしたね(爆)